(Photo:Motorsports@nifty)
■GT500クラス #16G'ZOX-NSX 伊藤大輔 「本当にほっとしています。前回TAKATAが勝ってるし、ホンダのサーキットということ でプレッシャーを感じていたので勝ててほっとしました。 開幕したときはあまりのギャップの大きさに愕然としましたが、チームもホンダも頑張 ってここまで仕上げてきました。 レース展開を考えると、予選でなるべく前に行き、スタートしてからは早めに抜いてっ て上位でトムに渡したかったが、22号車を抜くのに手間取ってしまいました。 でも、(スカイラインは)アンダーが出ていて厳しそうだったのでプレッシャーかけて いけばいつかミスするだろうと思ってプッシュしました。 ピットストップに関しては、タイヤ的にはまだ余裕がありましたが、前に引っかから ないうちに入ったほうがいいというチームの判断で早めに入りました。トムのアウト ラップが良かったお陰で前に出れました。前回のレースでインラップ、アウトラップ の重要性を再認識したので、練習走行からチームと色々研究して詰めていった結果だと 思います。 今後は、ウェイトを積んでも前にいけるように、更に開発を進めていきたいです。」 トム・コロネル 「今回勝てたことは本当に嬉しい。NSXには98年99年といい思い出があるので、それで 勝てたことは嬉しいです。 アウトラップからずっとプッシュしていきましたが、それはピットアウトしてからずっと 無線で「プッシュしろ」と怒鳴られ続けていたからで、そのときはコマスのスープラが どこにいるか分からなかったので「どこだ」と怒鳴り返したところ「すぐ後ろだ」と 言われ、ミラーでスープラが確認できて初めてチームの指示に感謝しました。」 ■GT300クラス #71シグマDUNLOPセリカ 澤圭太 「もてぎに来る前にいろんなことがあって、自分を取り巻く環境も変わり、ここでどう しても勝たなければならないと思ってやってきました。 ポール・トゥ・ウィンがチームの至上命令でしたが、ポールを取れなくて昨日は悔しい 思いをしました。 レースではクルマの方向性を変えて、タイヤを傷めないセッティングを見つけられました。 走り出してから10周は思い切りプッシュして、一段落してからはラインを外さずタイヤ を壊さないよう気をつけて走りましたが、終盤リヤがきつくなってペースダウンして しまいましたし、思いのほか19号車が速かったので最後の90度コーナーではギリギリ のブレーキ勝負をしました。 レース終わってからは嬉しくてはしゃぎすぎてしまい、クルマの屋根の上で飛び跳ねて 凹ませてしまいました。戻ってからきっと怒られると思います(笑)」 片岡龍也 「このクルマには鈴鹿1000kmで初めて乗って勝つことが出来たので、ポテンシャルの 高さは充分分かっていましたが、リヤタイヤに問題があったので、タイヤをもたせる 方向だけを考えてセッティングしてきました。 予選で走ったときは正直言って勝てないと思いましたが、予選終わってからミーティング をして、セッティング変更をしたらいいところにハマって、そのことを今日のウォーム アップで確認できてから『勝てるかも』と思うようになりました。 レースではペースを気にせず出来るだけのペースでプッシュしましたが、新田さんの 上手さに押さえ込まれてしまいました。 今回デビュー戦で優勝という、いいスタートを切れたことに関しては、チャンスをくれた 人たちに感謝しています。」