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FJ1500筑波・富士 | S-FJ筑波・富士

第5戦富士決勝 FJ1500はドッグファイトの末に酒井翔太、S-FJはぶっちぎりで切替悠喜がそれぞれ優勝

酒井翔太と吉田馨の争い

S-FJ:優勝は切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋S2)

 2026年スーパーFJ(S-FJ)/FJ1500筑波・富士選手権シリーズ第5戦決勝が6月21日(日)に富士スピードウェイで開催され、FJ1500はスタート直後から延々と続いたバトルを制した酒井翔太(ファーストガレージ)が吉田馨(MYST&HobbBase)を0.123秒差に振り切り優勝。S-FJは切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋S2)がFJ1500勢トップ3に割って入る速さで優勝した。

 午後1時の第4戦決勝から3時間のインターバルで迎えた第5戦。朝から降ったりやんだりだった雨もようやく上がり、路面はウエットパッチがあるもののほぼドライ。23台全てがスリックタイヤでコースインした。本大会ではドライタイヤは2セット使用可能ということでほとんどのマシンが新品タイヤを装着する中で、S-FJジェントルマンクラスの秋山健也(スーパーウィンズKKS2)とFJ1500ジェントルマンクラスの小嶋健太郎(Rn-sports制動屋KK-F)だけがユーズドタイヤを選択している。また第4戦のオープニングラップに100Rでクラッシュした井伊諒河(RD10VアルビGIA訪問介護こころ 10V)はインターバルの間にチームが懸命のリペア作業。ノーズコーンからフロントウイング、さらにフロントのサスペンションまで交換や修理を行い、新人をコースへと送り出した。

 午後4時10分フォーメーションラップ開始。天候は曇りで今日は夏至ということでまだまだ明るい中、全車グリッドについてレースがスタート。

決勝がスタートした

 フロントロウの酒井、吉田共に好スタートを切りGRコーナーへ向けて並んで加速、そのままサイド・バイ・サイドでターンイン。インに吉田、アウトに酒井で並んで第2コーナーもクリアすると、コカ・コーラコーナーで酒井が先行する。後方ではセカンドロウのFJ1500、光山勇正(Fガレージ丸和精光KK-F)と村上太晟(ファーストガレージ BLAU KK-F)こちらも並んでターンするとイン側の村上が前に出るが、第2コーナーからの立ち上がりで光山が3位を取り戻す。6番グリッドから発進のS-FJポールシッター磐上隼斗(アルビレックス富士吟景GIA・KKS2)がピットウォール寄りを加速すると、5番手スタートの鈴木大翔(ZAP SPEED KK-F)のインを差す。しかしこちらも第2コーナーで鈴木が前に出て5位へ。さらに後方では9番グリッドのS-FJジェントルマンクラスの畠山退三(Hobby Base& MYST)が好スタートで鈴木に迫るがブレーキングでGRコーナーを直進、ランオフエリアに飛び出して大きくポジションを落とす。コカ・コーラコーナーを抜けてFJ1500の酒井~吉田~光山~村上~鈴木~S-FJの磐上~切替~板倉慎哉(AMORE Racing with F)~内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)という並び。

 続くアドバンコーナーでは切替が磐上のインから前に出てS-FJのトップに立つ。しかし磐上も負けじと300R出口で切替のインを狙い、さらに板倉と内藤も続いて4台がワンパックになった状態で鈴木に続いてダンロップコーナーへ。切替がブレーキングで鈴木の前に出る。

 オープニングラップを終えてトップ酒井と2位吉田の差は0.244秒。そこから1秒遅れて光山と村上は0.760秒差。5番手切替は村上から1.490秒離れてS-FJのトップ。鈴木はFJ1500の4位だがコントロールライン上ではS-FJ2位の岩上が0.023秒差、そこからS-FJ3位の板倉と4位内藤がそれぞれ0.165秒、0.145秒の差と4台がトレイン状態で2周目へ。

 酒井対吉田のトップ争いは2周目も続きストレートエンドで吉田がアウト、酒井がインからGRコーナーへとブレーキング。吉田が前でターンインする。鈴木~磐上~板倉~内藤のバトルは内藤がやや抜け出し、残る3台が3ワイドでGRコーナーへ進入すると、内藤~鈴木~板倉~磐上の順に。さらに第2コーナーからの立ち上がりで板倉が鈴木の前に出てコカ・コーラコーナーへ。そしてコカ・コーラコーナー出口では総合11番手、S-FJ6位を走っていた相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)がアウト側の縁石に乗ってスピン。コースを横切り反対側まで飛ばされるが、エスケープゾーンで停止。再スタートは切れたものの大幅に順位を落とした。13コーナーでは鈴木と板倉が僅かに接触しながら通過、失速した鈴木を板倉、磐上が抜き去る。しかし続くGR-GTコーナーで板倉がスピン。最後尾近くまでポジションを落とす。パナソニックオートモーティブコーナーでは17番グリッドから12番手まで進出していたFJ1500ジェントルマンクラスのトップ小嶋健太郎(Rn-sports制動屋KK-F)もスピン、最後尾でレース復帰。

 2番手に落ちた酒井だが、第4戦のようにそこからズルズルと吉田に突き放されることはなく、テール・ツー・ノーズで追走。コントロールライン上では0.329秒の差で3周目へ。3番手光山と4番手村上はややバラけて1秒程度の間合いで続く。5番手S-FJトップの切替も村上と1秒の差。しかしラップタイムは切替の方が0.4秒ほど速く、村上攻略は時間の問題か。6番手はバトルを抜け出してS-FJ2位の内藤。切替からは2.754秒とかなり離されている。7番手の鈴木はFJ1500の5位、そして8番手S-FJ3位の磐上。オープニングラップのGRコーナーでコースアウトした畠山は総合15番手まで順位を落としていたが、2周目に5台を抜いて10番手でS-FJジェントルマンクラスのトップ。

 4周目に入ると酒井がいよいよ逆襲を開始、0.161秒差でコントロールラインを通過すると吉田のスリップストリームから抜け出しGRコーナーに向けてブレーキング勝負。インに吉田、アウトに酒井でそのままサイド・バイ・サイドでターン。第2コーナーもそのまま抜けるとコカ・コーラコーナーでイン側の酒井が前に出てオーバーテイク。トップの座を奪い返す。後方では切替が4番手村上に0.151秒差で続きこちらも並走でGRコーナーを抜けると切替が前。FJ1500を切り崩して4番手に上がる。この周切替は1分52秒042で全体の最速ラップ。

 5周目、今度は吉田が酒井を攻め立てる。パナソニックオートモーティブコーナーからテール・ツー・ノーズで立ち上がるとストレートエンドまでにオーバーテイクを完了してGRコーナーへ。これでトップ吉田、2番手酒井。光山~切替~村上と続き、6番手の内藤に磐上が迫るとセクター2で仕留めてS-FJの2位へ。

 6周目も吉田と酒井はテール・ツー・ノーズ。ストレートに戻ってくると酒井がスリップストリームから抜け出して0.150秒差でレースは後半戦、7周目へ。酒井は吉田の左サイドに出て再びGRコーナーへのブレーキング勝負はインを押さえた吉田が前。そして3番手光山に切替が迫って0.484秒の差。ラップタイムは切替の方が0.1秒速い。

 酒井は吉田攻略の突破口を探すためか随所でマシンを振ってプレッシャーをかける。そしてストレートでは6周目より早いタイミングでスリップストリームから抜け出し今度も左サイドへ。0.016秒差でコントロールラインを通過すると今回も吉田が前。そこから10周目までレースは膠着状態に。酒井は攻めあぐねているのか、それともワンチャンスに賭けているのか?

 レースが動いたのは残り2周となった11周目。10周目に1分51秒757のファステストラップを出した酒井が0.147秒差でコントロールラインを通過すると再びアウト側からGRコーナーへ。吉田とサイド・バイ・サイドで第2コーナーを抜けるとイン~アウトが入れ替わるコカ・コーラコーナー手前でオーバーテイクに成功。ついにトップを奪還する。吉田はダンロップコーナーでアウト側からかぶせに行くが酒井も引かずに並んでコーナーを抜けると13コーナーでは酒井が前。

 迎えたファイナルラップ。今度は吉田が酒井のスリップストリームを使ってコントロールライン上では0.079秒の差。そこから酒井の右サイドに出て再びGRコーナーへのブレーキング勝負は吉田が前でターンして再逆転。しかし今度も酒井がコカ・コーラコーナーでインを突くが、吉田も譲らず両者並んでコーナーを抜ける。吉田がアウト側の縁石ぎりぎりで踏ん張ってトップを守る。このバトルの間に3番手光山も接近。酒井の背後に迫って三つ巴に。

 アドバンコーナーでは酒井がインを差してタイトにコーナリング。吉田をオーバーテイクする。さらに光山も吉田に襲い掛かり、300Rでインを突いていく。ここに切替も参戦。ダンロップコーナーへ4台が密集してブレーキング。酒井が前、吉田と光山が並んでターンすると切替がアウトから切れ込んで光山を仕留める。

 最後のストレートでは酒井を先頭に4台がワンパックで立ち上がるが、酒井がそのまま逃げ切りに成功。0.123秒差で吉田を抑えて優勝した。3番手はS-FJ優勝の切替。こちらもFJ1500の光山を0.075秒差で振り切って、総合での表彰台を獲得した。以下5番手村上はFJ1500の4位、6番手の磐上はS-FJの2位、7番手の内藤がS-FJ3位。こちらもFJ1500の鈴木から0.038秒差で逃げ切って伊藤鷹志コーチの期待に応えた。鈴木はFJ1500の5位。9番手宇高がS-FJ4位で10番手前田大道(ELEVレーシングドリームKKSⅡ)は3シーズンぶりのS-FJで5位となった。S-FJジェントルマンクラスはトップを走っていた畠山が9周目にストップ。12番手の秋山がクラス優勝。FJ1500ジェントルマンクラスは13番手の青合正博(TEAM HERO'S Rn SPORTS)が優勝した。第4戦をリタイヤに終わった井伊は周回遅れながら19番手で完走、ファイナルラップに自己ベストの1分56秒888を出して締めくくった。

 筑波/富士スーパーFJ/FJ1500選手権第6戦は8月30日(日)に筑波サーキットで行われる。S-FJは開幕から5連勝の切替が結果次第でチャンピン確定の目が出てくる。誰が切替を止めるか? そしてFJ1500はまだまだ混戦だ。

吉田馨と酒井翔太の争い

FJ1500:優勝は酒井翔太(ファーストガレージ)

FJ1500:決勝2位は吉田馨(MYST & Hobby Base)

FJ1500:決勝3位は光山勇正(Fガレージ丸和精光KK-F)

FJ1500:決勝4位は村上太晟(ファーストガレージBLAU KK-F)

S-FJ:決勝2位は磐上隼斗(アルビレックス・富士吟景GIA・KKS2)

S-FJ:決勝3位は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

S-FJ:決勝4位は宇高希(テイクエヌエーティー)

S-FJ:決勝5位は前田大道(ELEVレーシングドリームKKSII)

S-FJ:決勝6位は板倉慎哉(AMORE Racing with F)

ジェントルマンクラス優勝は秋山健也(スーパーウィンズKKS2 ED)

ジェントルマンクラス決勝2位は青合正博(TEAM HERO\'S RnーSPORTS)

FJ1500で優勝した酒井翔太(ファーストガレージ)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

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