2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦公式予選が8月30日(土)にモビリティリゾートもてぎで開催され、シリーズランキング2位の吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)が2分5秒032のトップタイムで2番手松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)に0.102秒の差をつけてポールポジションを獲得した。
8月も終わりというのに猛暑が続く北関東のモビリティリゾートもてぎ。12時25分と暑さもピークとなりつつある時間帯の予選は気温34.7度、路面温度にいたっては61度と焼けつくような高さだ。YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKSⅡ)を先頭に14台がコースイン。15分間の予選が開始された。ここまで4戦を終えて第1戦、第2戦優勝の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)が71ポイントでシリーズをリード。対して第1戦をスキップして第3戦、第4戦と連勝で来ている吉田が56ポイントでシリーズ2位さらにここ3戦連続で表彰台に上がっている石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)が46ポイントのシリーズ3位につけている。
まずは計測1周目、吉田が2分5秒988でトップ、2番手YOSHIDA 6秒344、3番手石井6秒445、4番手三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED)6秒587、5番手小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ed)6秒587、6番手中村ブンスーム(ファーストガレージKKSⅡ)6秒994と続く。さらに残り時間10分を切って松原が5秒666のトップタイムをマーク。
残り時間8分30秒。吉田がセクター2、3、4とベストタイムを刻んで2分5秒032のトップタイム。YOSHIDAも5秒641で2番手。5番手にこのところ好調な小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)が6秒124で上がってくる。上位の中でやや遅れてコースインした松原はセクター1ベストタイムを出すと残り7分30秒に5秒323を出して再び2番手。吉田~松原~YOSHIDA~石井~小林の順で6番手に三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED)が6秒418で上がってくる。
予選も後半戦で残り時間7分。ここまでタイムが伸びていなかった酒井が2分5秒347で3番手へ。2台が出場のジェントルマンクラスは畠山退三(Hobbybase&zap-E)が7秒177で全体11番手のクラストップ。今回が初のS-FJ参戦の野口伸周(野口商會 ZAP10VED)が9秒401で14番手クラス2位。
残り5分。今回久々にS-FJ参戦の小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)が2分5秒741をマークして5番手。さらに残り4分で小野が6秒015で6番手。里見代表率いるTeam ReNoAは今回コーチとして、チームの卒業生で現在FIA-F4のポイントリーダーの佐藤樹が帯同している。2021年のシリーズを圧勝した選手のアドバイスの効果が出てきたようだ。
路面温度がかなり高いためタイヤのピークが早く来ると各陣営話していたが、予想通りこの頃からタイムが伸び悩みになってくる。そんな中で自己ベストを更新してきたのが中村の6秒160と今回レースデビューの向畑疾走(ファーストガレージKKS2)の6秒518。それぞれ9番手、11番手だ。
残り3分、松原が第4セクターでベストタイムを出すと2分5秒205をマーク。トップ吉田とは0.173秒の差だ。酒井も5秒344で3番手をキープ。
15分の予選が終了しチェカードフラッグが振られる中、最後のアタックでタイムを縮めたのが松原で2分5秒134まで短縮、トップ吉田からは0.102秒の差でフロントロウを獲得した。3番手酒井、4番手YOSHIDA、5番手小田部、6番手小野というトップ6、ジェントルマンクラスは畠山が総合12番手でクラストップ、クラス2位の野口は総合14番手となった。
2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦決勝は本日午後4時20分スタート予定。ポールポジションの吉田にポイントリーダー酒井がどう挑むかが注目だが、このところ速さを増している松原がそこにどう割り込むかも目が離せない。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Atsushi BESSHO






