2024年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波/富士シリーズが最終第8戦でスーパーFJレースデビューを迎える3名のドライバーについて、前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。
まずは8号車(ZAP SPEED 10VED)をドライブする相田有羽音(あると)はこれまでレース参戦経験がない21歳だ。
相田有羽音選手インタビュー
――モータースポーツの経験は?
「カートとかまったくやっていなくて、今回が初めてのレースです。サーキットを走るのもZAP SPEEDのスクールでオーディション合格してから走り始めた感じです」
――練習はどれぐらい積んだ?
「2年前の秋のオーディションに合格してからなので、2年間ですね」
――以前からレースはやってみたいと思っていた?
「小さいころからサーキット行って(レースを)見てきたので、憧れていたのですが、機会がなかったので、2年前に『やってみようかな』と思い切って始めた感じです」
――練習でタイムはどれぐらい?
「まだまだ全然、昨日の練習が59秒7ぐらいで、課題が山積みって感じです。とりあえず経験積んでみよう、という感じで。来年フル参戦したいなと思っているので、経験積むのが今回の目的です」
続いて72号車(ELEVレーシング制動屋S2)をドライブする田代裕樹。こちらはハコのレース経験はあるが初めてのフォーミュラ。
田代裕樹選手インタビュー
――モータースポーツの経験は?
「筑波のTC-2とか筑波や富士のマツ耐(マツダ車による耐久)とかはやっていました。ハコ車の耐久レースメインでやっていました」
――ハコとフォーミュラの違いはどんな感じ?
「動きの早さ、というのは全然ハコの感じとは違っていて、けっこう戸惑うところが多いです」
――今回の参戦の狙いは?
「自分の技量向上のためですね。フォーミュラで経験したことをハコのドライブに活かすように出るって感じです。今後S耐とかプロドライバーを目指すわけではないので、あくまで趣味の延長線上で、腕試しで、出ようかなと思いました」
――今のところタイムはどう?
「レースの上位勢より1秒落ちくらいのタイムになっているので、もうちょっと上げたいなと思っています。今1分0秒5ぐらいなのですが、早く59秒台に入れるのはマストかなと、思います」
最後に73号車(RiNoA TRS ED)の五十嵐一貴。10年ほど前にカートレースを走っていて、RiNoA Racing projectを率いる里見乃亜代表の先輩にあたるそうで、今回はその里見代表の支援でスーパーFJに参戦することとなった。
五十嵐一貴選手インタビュー
――モータースポーツの経験は?
「10年ぐらい前までカートのレースをやっていました。中学2年から社会人1年目の20歳までやっていました。今30歳です。カートレース終わって10年くらいブランクがあって、フォーミュラ乗ってみようかなと思いました」
――練習はどれぐらい積んだ?
「月いちぐらいでやってきました。筑波しか走ったことがないですが。最初はNRSさんのクルマで練習していたのですが、メインはこっち(73号車)でやっていました」
――今回の参戦の目的は?
「一回フォーミュラのレース出てみたいというのがあって、お試しじゃないですが、とにかく出てみようかなと思って」
――走ってみての感想は?
「カートとズピード感も違うし、操作も違うので。難しいですけど、タイム上がると面白いですね」 ――里見代表の先輩と聞きましたが?
「榛名モータースポーツランドで走っていた時に、彼が上のクラスでチャンピオン取っていて、僕はいっこ下のクラスで走っていたので、面識はなかったですが、なんとなくは知っていました」
――今回のレースの目標?
「まだタイムも全然出ていないんので、決勝を完走することが目標でやろうかなと思っています」
バックボーンも経験も様々の3人だが、いずれも初めてのS-FJレースにワクワクしている様子は見て取れる。活躍を期待したい。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Junichi SEKINE
Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA