スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第1戦は27日、鈴鹿クラブマンレース第1戦で決勝を行い、岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が優勝、開幕戦を制した。
決勝は午後2時40分、24台が参加しフォーメーションラップが始まった。FJ予選終了時から天候は急変、風も強くなり一時は雨も落ちたが、午後から上空には再び青空が広がってきた。強いフォーローの風が1コーナーに向かって吹く。
スタート直後の1コーナーを制したのは予選2位の岡本。ポールポジション冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)のインからトップに立った。2位には冬星が付ける。
1周目、トップでコントロールラインに戻ってきた岡本だが、2周目に入った1コーナーでは冬星にトップを譲り2位に後退。3位には予選4位の卜部和久(MYST KK-SII)が、4位には予選5位の山本聖渚(MYST KK-S Ⅱ. Team Sena)が、5位には予選6位の居附明利(SACCESS Racing ES)が、6位には予選3位の大木一輝(M2 KK-SⅡ)が続く。
ここから3位以下を引き離しながら冬星と岡本のテールトゥノーズの争いが始まる。しかし、トップ冬星も岡本もタイヤを温存するため無理をせず、2台は接近戦のままレースは推移する。
このため、上位2人のペースが上がらず、4周目には3秒弱あった3位以下との差が徐々に縮まることとなった。
これを見て6周目に岡本が動く。シケインで冬星に並びかけた岡本がインから攻略し再びトップに立った。
トップに立った岡本はこのままタイヤマネジメントを行い、10周を走り初戦を制した。
予選6位からスタートした居附は決勝でのセッティングが決まり、3周目に5位、4周目に4位に上がる。7周目にはこのレースのファステストラップをたたき出し、8周目には前を走る大木が2コーナーで失速したため3位に上がり、冬星の背後0秒3まで迫ってきた。
ファイナルラップ、居附はスプーンで冬星をパスして2位に上がるが、立ち上がりで冬星に並びかけられ130Rでは再び3位に後退。結局、冬星が2位に、3位には居附が入った。
4位には大きく遅れて予選9位から岸本尚将(Tamayura Athle ABBEY KKSII)が、5位には痛恨の失速で後退した大木が、6位にはルーキー最上位の卜部が入った。
第2戦は4月10日、ここ鈴鹿サーキットの西コースで開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI