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FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJのこれからを考える(4)B-MAX 組田代表に聞く

FRJのこれからを考える

B-MAXレーシングチーム&エンジニアリング代表 組田龍司氏インタビュー

今や日本のレースシーンに欠かせない存在となったB-MAX。日本のトップレースであるスーパーフォーミュラ(SF)、スーパーGTから、スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)、FIA-F4などのミドルフォーミュラまで、そのロゴを見ないレースはないほどだ。

それらの活動を統括し、チームやメンテナンスガレージのオーナー、そしてレーシングドライバーなど多彩な顔を持つのが代表の組田氏だ。現在の国内レース事情を最も広く知り、あらゆる立場から見ることができる人物と言って過言ではないだろう。

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FRJ)にも初年度からチームとして、また自身もドライバーとして参戦している組田氏の目に今のFRJはどのように映っているのだろうか。率直な意見を聞いた。

B-MAXレーシングチーム&エンジニアリング代表 組田龍司氏

FRJは中途半端な位置にいる

「シリーズが始まって2年目を迎えましたが、立ち位置としては中途半端なところにいて、今後の発展を考えると非常に難しいと言わざるを得ません」

「FIAのスーパーライセンスポイントを獲得できるという点は、FIA-F3を経てF1を目指すドライバーにとっては魅力だと思います。この点があるので、2年前はSFLとFRJが両方あった方がいいと思っていました。しかし、ホンダがF1からの撤退を表明しF1が遠い存在になりつつあるなかで、そこに価値を見出す人がどれ程いるのかということです」

「国内でのステップアップを考えると、メーカー系チームの参戦しているFIA-F4で成績を残して、SFLに上がるという既定路線ができています。となると(上を目指すドライバーにとって)FRJは必要のないカテゴリーとなってしまいます。今はFIAの冠がつくレースはF4だけでいいんじゃないかという気がしています」

「FRJからSFやSGTのダウンフォースカーに乗れるかというとパフォーマンスに差がありすぎるので正直難しいと思います。現状ではSFLは通過しないと日本でプロドライバーにはなれないと感じています」

「2024年からマシンがリニューアルされるFIA-F4は、ヘイローが付いてオープンデフからLSD付に変わり、車重が重くなってパワーアップすると聞いています。そうなったら、ますますFRJの存在価値がなくなってしまいます」

#96TAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)

コストパフォーマンスも良くない

「コスト面もネックになっているように思います。エントリーフィーひとつ取ってみても、FRJは高い割に(年間約250万円)レースウィークの走行時間が少ない。SFLも同額程度ですが走行枠が多いです」

「車両にかかるコストは、パフォーマンスやレース内容を考えると妥当だと感じていますが、上を目指す若いドライバーがこのシリーズに参戦して何を得られるのかと考えると、コストをかけて参戦する価値があるかは疑問です。もしFRJがFIA-F4のコストでできるなら、クルマもいいしFIA-F4より速いですからこっちをやるとは思いますが」

「コスト面はFIAの冠を背負っていることで上がっている面が多分にあると思います。FIAフォーミュラ・リージョナルとしている限りコスト面の改善は難しいんじゃないかと感じています」

重要なのはコンセプトを明確にすること

「FRJはそもそも船出の段階から躓いてしまったように思います。僕はSFLもFRJにも関わっていたので経緯はすべて知っていますが、SFLはコンセプトがブレていない。FIAのフォーミュラ再編から外れていくなかでも、ハイダウンフォース、軽量、そこそこのエンジンパワー、ハイグリップタイヤ……これを崩していません」

「もちろん全日本F3選手権からの歴史的な背景もありますが、FIA-F3が車体が重くどんくさいクルマになっていくなかでも、SFとの繋がりを重視してコンセプトを変えなかったことが良かったと思います。またシリーズを盛り上げるために本山哲選手や山本左近選手を参戦させたり、冠スポンサーを付けたり、総力戦でなんとかしようとする努力が見えます」

「片やFRJは、当初、童夢が抱いていた構想から大きく変わってしまいました。最初はアジアF3を見習ってホスピタリティも充実させるような話でしたが、経営者が変わり、主催者が変わる過程でコンセプトがブレブレになってしまいました。クルマのデリバリーも遅れ、タイヤのコンセプトも変わり、一貫性のなさを今も引きずっていて、それが参加者の不信感に繋がっています」

#27SYUJI(B-MAX ENGINEERING FRJ)

ジェントルマンレースへの転換を検討すべき

「世界のレースシーンを見ても完全なプロレースは、F1、インディ、DTM、スーパーGT(500クラス)など数えるほどしかありません。アマチュアが混走したり、ジェントルマンが支えていること自体は良い方向だとと思います」

「SFLもマスタークラスがありますが、その構成比率はFRJとは逆になっています。若手の多いSFLはステップアップカテゴリーとしての役割を果たしていると言えます。この現状から考えて、SFLはプロを目指す場として、FRJはジェントルマンのレースとして棲み分け、ジェントルマンやアマチュアが満足するレースフォーマットに切り替えていく方がいいように思います」

「私見ですが、FRJはジェントルマン、アマチュア志向のレースにしないと先はないと思っています。極論になりますが、FIAの冠は取り払って日本独自のカテゴリーとして運営すべきという気がしています。そうすればフォーマットも自由に決めることができ不要なコストもカットできます」

「FIA-F4のインディペンデント(マスター)クラスに10数台出ていますが、あのドライバーたちがFRJに移行して盛り上がれば、タニマチ的に若いドライバーにチャンスを与え、コーチとして雇ってSFLの参戦をサポートしたりするケースも出てくると思います」

#11植田正幸(Rn-sportsF111/3)

お手本はポルシェカレラカップ

「FRJのジェントルマンレース化はポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)と同じ構図です。PCCJは2001年から始まりましたが、ヨーロッパのポルシェカップと比べたらオジサンレース、アマチュアレースです。でも、あれはあれで割り切って成功していると思います。PCCJのフォーミュラ版として見習えばいいと思います」

「今はFRJはまるっきり草レースの雰囲気ですが、ジェントルマンメインのレースとして、PCCJのようにホスピタリティを充実して盛り上げる演出をすることでシリーズを追うドライバーは増えると思います」

「今FIA-F4に出ているジェントルマンは同じ顔ぶれで勝った負けたと言って盛り上がっています。あのコンペティティブさに演出が加わればシリーズの雰囲気も随分変わると思います」

「ただそのためにはFIAの冠を背負ったままでは難しいような気がします。今もFIAの縛りがあって運営側の努力ではどうしようもできない部分があると聞いています」

(5)に続く
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Shigeru KITAMICHI

(1)プロローグ(2)FRJ事務局 小林氏(3)SuperLicence 国井氏(4)B-MAX 組田氏(5)エピローグ



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