FIA-F4選手権第12戦の決勝が11月29日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)が今季2勝目を挙げた。これにより#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)の連勝記録は10でストップした。
第12戦決勝は午前8時より14周で行われた。このレースのスタート順は第10戦決勝でのベストラップタイム順となる。ポールは#62平木。2番手には#5小出峻(VEGAPLUS DOME F110)、3番手に#7太田格之進(VEGAPLUS DOME F110)が続いて10連勝中の#35平良は4番手。
この日の天候は晴れ。コースはドライだ。
スタートでの#62平木の動き出しは悪くなかったものの、1コーナーでは#5小出がインに飛び込んできた。しかし平木は2コーナー立ち上がりで再びトップを奪い返す。
この隙に#7太田、#35平良、#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)、#97澤龍之介(BJ RacingスカラシップJSS)らも次々と小出をかわしていき、小出は一気に6位にまで交代してしまった。
さらに2周目の1コーナーでは#35平良が#7太田のインを刺して2位に浮上。3周目の1コーナーでは#80伊東も#7太田をインから抜いてきた。
5周を終えた時点での#62平木のリードは0.899。7周目には1.014とやや広げるが、10周めには0.854まで縮まった。
しかし#35平良は最後まで62平木を攻略することができず、#62平木が開幕戦に続いて今季2勝目を挙げた。
2位は#35平良。3位には#80伊東が入った。
なお、インディペンデントカップは#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が勝ち、同時に今季のタイトルをも手中に収めた。佐藤のチャンピオン獲得は昨年に続いて2度目だ。
FIA-F4の2020シーズンはこれにて閉幕。2021シーズンは2021年4月10日に岡山国際サーキットで開幕する。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Hiroyuki MINAMI