FIA-F4選手権第11戦の決勝が11月28日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、前戦でシリーズチャンピオンを決めた#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)がここでも勝って連勝記録を10に伸ばした。
第11戦決勝は午後3時15分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
しかし残念ながら第10戦のアクシデントでクルマにダメージを負った#37清水英志郎(TGR-DC RSフィールドF4)は修復が間に合わず、出走を取り止めた。同様に#16塚田海斗(Media Do ADVICS影山G-UP)もスタートできなかった。
スタートでトップに立ったのは予選2番手の#77小川颯太(WARMTECH Skill Speed)。トップで1コーナーを立ち上がるが、#35平良はすかさずコカコーラコーナーでトップを奪い返した。3番手には予選4番手の#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)が続く。伊東はこのレースに唯一ニュータイヤを投入する作戦に出ていた。
しかしヘアピンでは予選3番手の#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)が#80伊東を抜き返した。平木は2周目の1コーナーで#77小川のインをついて2位に浮上、トップの#35平良を追い上げる。
#77小川の背後には予選6番手スタートの#97澤龍之介(BJ RacingスカラシップJSS)が#80伊東をかわして迫ってきた。
しかし#80伊東は5周目の1コーナーで#97澤を抜いて4位に。ここへきてようやくニュータイヤの効果が現れてきたようだ。
こうして3位以下が抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げている間に、トップの#35平良と#62平木の2台は徐々に後続を引き離していく。8周終了時点で平良のリードは1.3秒に広がるが、そこからは平木も懸命に食らいつき、9周、10周、11周とほぼ平良と同ペースに持ち込む。
しかし平良は最後まで平木に付け入る隙を与えずに14周を走りきり、第2戦富士からの連勝記録を10とした。2位は#62平木。#77小川が3位に入った。
インディペンデントカップは#96齋藤真紀雄(CS Marketing AKILAND)が優勝。2位に#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が入った。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Hiroyuki MINAMI