もてぎ・菅生S-FJ選手権

SFJ:第3戦もてぎ 伊東がポールトゥウインで初優勝を飾る! 岸本は5位入賞、岩澤は無念のリタイア (Le Beausset)

 ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、スーパーFJもてぎシリーズの第3戦が7月6(土)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された。

 前戦から2ヶ月半のインターバルを経て開催された今大会、岩澤は開幕からの3連勝を狙い、そのライバルともいえる伊東は初勝利を、岸本は表彰台を目指して挑んだ。

予選 7月6日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 レースウィークを通して涼しい気候となった第3戦。梅雨時期ながら雨は降らず、金曜日のトレーニングでは2本の走行ともにドライコンディションで、前戦の4月に対して路面温度も高い状況のため、それに合わせたセッティングを進めながら練習を重ねた。予選が行われる土曜日も雨粒が落ちることはなく、9時30分から20分間の計測が開始された。

 岸本は、計測時間が半分を過ぎた5周目にまず2分7秒500に入れると後半へ向けてペースを上げていく。8周目には7秒074で4番手に上がると、残り2分半で続けてもうワンアタック。セクター1、セクター3を自己ベストで繋ぐと、6秒730でベスト更新、自己最高位の3番手を獲得した。

 伊東は序盤、周りとの間隔を合わせながらじっくりタイヤに熱を入れていき、6周目に6秒090を記録し2番手。狙いを定めていた後半へ向けペースを上げていくと、9周目にセクター1~3まで自己ベストでクリアしていく。そのまま最終コーナーまでミスなく立ち上がっていくと5秒688で逆転し、開幕戦以来の二度目のポールポジションを獲得した。

 岩澤は、3周目には6秒台に入れ早々にタイムを刻んでいく。すると5周目には5秒890で唯一5秒台を出し、続く6周目には5秒831でさらに更新してトップをキープしていくが、終盤の伊東のアタックによりわずかに及ばず2番手となった。

 その結果、ル・ボーセが予選1-2-3を獲得し、決勝での表彰台独占が期待された。

決勝 7月6日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 午後に行われた決勝では、2番手の岩澤がスタートを決めて伊東を攻略すると、一方の伊東はそのまま岩澤に食らい付いていく。3番手スタートの岸本もポジションキープで3コーナーに入っていくが、ブレーキング勝負で6番手に。

 岩澤にピタリとついていた伊東は、2周目の1コーナーで逆転しトップに躍り出ると差を築こうとプッシュしていく。岸本も同じく1コーナーでインから5番手に上がるが、相手もしぶとく一進一退の展開。

 レース折り返し地点の5周目、岩澤は2番手で伊東を追いかける展開が続いていたが、S字コーナーでフロントサスペンションが破損。そのままコースアウトを喫し、リタイアとなってしまう。それにより岸本は5番手となり、終盤へ向けてスパートをかけていく。

 トップを守っていた伊東は、安定して6秒台のペースで周回していき、1周あたり約2秒のペースで後続を引き離すと、最終ラップには各セクターをまとめ上げ6秒436でファステストラップを記録。後続と12秒差でポールトゥウィン、自身初勝利を飾った。

 岸本は追い上げ叶わず5位でチェッカー、しかし2戦連続で入賞を果たし今回もポイントを獲得した。

 次戦もインターバルを経て10月の開催となる。更に強くなって残り2戦を戦うことが期待される。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 予選で上位を独占出来たことは頼もしい限りだ。決勝はそれぞれの持ち味が出るようアドバイスしたが岸本は1周目に遅れてしまったことで、予選での速さを生かし切れなかった。トップは伊東と岩澤の争いになるだろうと予想していたが岩澤にトラブルが出てしまい早い時点で勝負が決まってしまった。伊東はスタートこそ2番手にダウンしたが、持ち前のスピードで後続を12秒引き離し格の違いを見せつけた。
Driver 岸本尚将(Naomasa Kishimoto)COMMENT
 今回のレースウィークを通して、色々とセッティングも変えながら上り調子で来ていて、予選でもいいペースで走れるようになり、課題であったリアのコントロールもできるようになりました。しかし、決勝の序盤で抜かれてしまうことが多く、冷えているときのコントロールが甘いというのが反省点です。ペースは悪くないところまで来たので、まだ温まっていない時の走り方を練習していきたいと思います。
Driver 伊東黎明(Reimei Ito)COMMENT
 予選は、ラスト2~3周でアタックしようと思っていたので、それに向けて位置取りやタイヤへの熱も上手く入れることができて、ポールを取ることができました。決勝はスタートで出遅れてしまいましたが、すぐに追いついて仕掛けることができて、その後はペースを乱さず走れましたし、最後のファステストも狙っていたので、ほとんどミスなく走れて良かったです。勝てて嬉しいですが、余韻に浸らず、強い気持ちで次戦以降も臨みたいと思います。
Driver 岩澤優吾(Yugo Iwasawa)COMMENT
 今回の予選では、自分のドライビングのピークを持ってくるのが早すぎて、後半のクルマがいい状態の時にタイムを出すことが出来ませんでした。レースはスタートもまずまず決まってトップになれたのですが、2周目からペースが上がらず何とかついていく状態で、ポイントが欲しかったのでできるところまで走ろうと周回していましたが、5周目でリタイアとなってしまいました。これも運なので、インターバルはトレーニングなど続けながら、絶対誰にも負けないように運も引きつけられるようにしたいです。
Le Besusset Motorsports


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