インターコンチネンタルGTチャレンジ第4戦「鈴鹿10時間レース」は25日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選2位からスタートした、ドリス・バンスール/ケルビン・ファン・デル・リンデ/フレディック・ヴェルビッシェ組(Audi Sport Team WRT)が序盤にトップに立つと、完璧なレース運びで275周を走って優勝した。
決勝レースは午前10時に気温30度、路面温度38度というコンディションで10時間先のゴールを目指し、ローリングラップが始まった。
レースは、ポールポジションの42号車マーチン・トムチュク/ニコラス・イェロリー/アウグスト・ファルフス組(BMW Team Schnitzer)と予選3位の34号車クリスチャン・クログネス/ニッキー・キャッツバーグ/ミッケル・ジェンセン組(Walkenhorst Motorsport)、2台のBMWのリードで始まった。
40周目のスプーンでは34号車Walkenhorst Motorsportの前方で2台のマシンが接触。これに34号車が巻き込まれ、リアウイングを損傷してピットイン、早くも34号車はリタイアすることになってしまった。これで2位に上がったの予選2位の25号車、ドリス・バンスール/ケルビン・ファン・デル・リンデ/フレディック・ヴェルビッシェ組(Audi Sport Team WRT)。
1回目のピット作業を終了すると、ピットで42号車と25号車の順位が逆転。ここで25号車はトップに立つ。
ここから25号車はピット作業、2回のセーフティーカーも利用し完璧にレースをコントロール。徐々に2位以下を突き放し、10時間を走りきり、優勝を飾った。
2位には3位争いから抜け出した予選7位の125号車マルクス・ウィンケルホック/クリストファー・ハーゼ/クリストファー・ミース組(Audi Sport Team Absolute Racing)が付けていたが、最終のピット作業に時間を要し後退、7位でゴールした。
代わって、2位争いは、912号車デニス・オルセン/マット・キャンベル/ダーク・ヴェルナー組(Absolute Racing)、前年覇者の999号車マキシミリアン・ブーク/マロ・エンゲル/ラファエル・マルチェッロ組(Mercedes-AMG Team GruppeM Racing)で繰り広げられたが、999号車が抜け出して2位、3位には912号車が入った。
4位にはマキシミリアン・ゲーツ/ルカ・シュトルツ/イェルマー・ブルマン組(Mercedes-AMG Team CraftBamboo Racing)が、マーチン・トムチュク/ニコラス・イェロリー/アウグスト・ファルフス組(BMW Team Schnitzer)続いた。
松田、千代らがドライブした千代勝正/ジョシュ・バードン/松田次生組(KCMG)は、終盤の125号車の追撃を振り切り6位でゴールした。
序盤3位を走った00号車谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組(Mercedes-AMG Team Goodsmile)は10位、777号車ジェームス・カラド/ケイ・コッツォリーノ/ミゲル・モリーナ組(CAR GUY Racing)は11位でゴールした。
注目のミカ・ハッキネンがドライブした11号車ミカ・ハッキネン/久保田克昭/石浦宏明組(PLANEX SMACAM RACING)は22位でレースを終えた。
シルバークラスは総合でも12位に入った75号車ニコ・バスティアン/ミカエル・グルニエ/ケニー・ハブル組(SunEnergy1 Racing)が、プロアマクラスは総合20位の43号車クリスティーナ・ニールセン/エイドリアン・ヘンリー・ダシルバ/ドミニク・バウマン組(Team Strakka Racing)が、アマクラスは総合25位の112号車佐藤敦/山下亮生/久保宣夫組(SATO-SS SPORTS)が優勝した。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum