スーパー耐久

S耐:第2戦菅生グループ1決勝 ST-Xクラス内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組がポールトゥウィン

 2016スーパー耐久シリーズ第2戦は宮城県のスポーツランド菅生でグループ1の決勝が3時間で行われ、ST-Xクラスは内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組(#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R)が第1戦もてぎに続いて優勝。ST-2は富枡朋広/菊池靖/大橋正澄組(#6 新菱オートDIXCELエボX)がクラス優勝、ST-3は堀田誠/坂口良平組(#38 MUTA Racing TWS IS350)がクラス優勝となった。ST-1クラスの星野敏/荒聖治組(#777 D’station Porsche991)は途中リタイヤとなった。

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 13時55分から8分間のウォームアップ走行が行われ一旦ピットイン。14:10に再びコースインし、昨日行われたグループ1公式予選で決定したスターティンググリッドへ向かった。このフォーマットは今回初であり、スーパーGTのレースフォーマットに近い形だ。また、昨日グループ2決勝で既にST-4とST-5クラスがレースを終えている為、今回の決勝は台数が減少し下位クラスのバックマーカーを捌く負担が軽減される事から従来より安全でありながら各ラップのタイム向上やラップ数の増加が期待される。

 朝の曇り予報に反し爽やかな青空の下、14:35にフォーメーションラップ開始。1周の後ローリングスタートで決勝レースの火蓋が切られた。

 レース開始からST-2クラスとST-3クラスのスピードが拮抗し入り乱れてのバトルが目立っていたが、スタート40分弱でセーフティーカー導入となり波乱含みの序盤。ここでまず動いたのが序盤ペースが上がらず3番グリッドから順位を落としていた#8 ARN SLS AMG GT3でピットインを早め佐々木孝太にドライバーチェンジ。その他チームも続々とピットインを選択する中、トップ走行中の#24 スリーボンド 日産自動車大学校GT-Rはステイアウト。この選択はその時点で失敗したかの様に見られたが・・・

 15分弱のセーフティーカー導入が明けピットインをすませた各マシンは猛ダッシュをかけたものの、その僅か5分後に再びセーフティーカー導入。ここでさきほどステイアウトを選択した#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rがピットインし仕切り直しに成功。そして今回の導入中にさきほどピットインを済ませていた#8 ARN SLS AMG GT3がまだステイアウトの#70 J-Fly Racing R8 LMS Ultraに続く2位につけ、戦略がピタリとはまった。

 しかし間もなくレース折り返しとなる16時5分になんと3度目のセーフティーカー導入。この導入時間がコースにオイルが出た事により30分弱と長めとなった事から再び各車ピットインのタイミングを計る事に。特にST-Xクラスはプラチナドライバーの走行が40%を越えない様に戦略を組まなくてはならない。

 レース折り返しとなる1時間30分経過時点でST-Xクラスは#8 ARN SLS AMG GT3がトップ。ST-2クラスは#6 新菱オートDIXCELエボX、ST-3クラスは#38 MUTA Racing TWS IS350がクラストップに立った。

 このセーフティーカー導入明け寸前にピットインしたのは#8 ARN SLS AMG GT3で1時間あまりの最終スティントを白石勇樹にステアリングを託す。代わってトップに立ったのが#10 Adenau SLS AMG GT3のMichael Green。2番手に#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R、3番手に#3 ENDLESS・ADVAN・GT-R、4番手に#8 ARN SLS AMG GT3の順でセーフティカー明けに上位4台のトップ争いが勃発。数周にわたり#10 Adenau SLS AMG GT3が堪え、トレイン状態のバトルが続く。このバトルに決着をつけたのが一時はピットインのタイミングを誤ったかに見えた#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rでトップ奪還。続いてすぐに#3 ENDLESS・ADVAN・GT-Rも#10 Adenau SLS AMG GT3をオーバーテイク。しかし意地を見せたのが#10 Adenau SLS AMG GT3のMichael Greenで、#8 ARN SLS AMG GT3の白石勇樹となんとファイナルラップまでテイルトゥノーズの3位争いを展開。手に汗握るバトルで観客を魅了した。

 総合優勝はST-Xクラスの内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組(#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R)が決めた。2位はYUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/山内英輝組(#3 ENDLESS ADVAN GT-R)。3位はPhilippe Devesa/Michael Green/密山祥吾(#10 Adenau SLS AMG GT3)となった。

 ST-2クラスは富枡朋広/菊池靖/大橋正澄組(#6 新菱オートDIXCELエボX)がクラス優勝。2位は下垣和也/松本武士/近藤説秀組(RSオガワADVANランサー)が最後尾グリッドから殊勲の表彰台。3位は大澤学/後藤比東至組(#59 DAMD MOTUL ED WRX STI)となった。

 ST-3クラスは堀田 誠/坂口 良平組(#38 MUTA Racing TWS IS350)がもてぎから連勝。2位は長島正明/田中徹/田中哲也組(#15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34)。3位は小松一臣/安宅光徳/杉林健一組(#14 岡部自動車KYOSHIN195Z34)となった。

 次戦第3戦は6月11-12日に三重県鈴鹿サーキットで行なわれ、4時間レースとナイトフィニッシュが予定されており見応えのある決勝になりそうだ。

Text & Photo: Hiroshi ICHIMURA


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