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SGT:「統一技術規則は2017年9月公表、2019シーズン導入」GTAとITRが第5回ステアリングコミッティ会議を開催

SUPER GTシリーズを運営するGTアソシエイション(GTA)とドイツツーリングカー選手権(DTM)をプロモートするITRは5月11日、都内のホテルで第5回「ステアリングコミッティ会議」を開催した。

この会合には坂東正明GTA代表とハンス・ヴェルナー・アウフレヒトITR会長のほか、日本自動車連盟(JAF)や両シリーズの参戦メーカー6社が参加し、様々な議題について意見交換を行った。
その結果、坂東GTA代表とアウフレヒトITR会長は「統一技術規則 Class One規則」を2017年9月に公表することで合意。会議後の記者会見にて合意書への調印式を行った。

この統一技術規則は『日本・ドイツメーカー/チームが一緒に走行する機会、ワールドファイナルの実現』を目的の一つとして2019年シーズンから両シリーズに導入される。
現在の60品目を超える共通部品に加え、日本ではタイヤメーカー間の競争に対応してオリジナルパーツとされていたアップライトや、図面が統一されているだけの空力部品等の共通化も検討されており、共通部分の拡大を図ることでモータースポーツにかかる予算を継続的に削減し、マーケティング活動の活発化を促進。これを国際的に拡大させることを目指す。

ステアリングコミッティは、GTA(日)、ITR(独)、IMSA(米)の各シリーズの持続的な発展を目指し、各プロモーター、各国のASN、参戦自動車メーカー各社の代表者らによる運営委員会として、2013年7月に設立され、過去4回の会議を開催して技術規則統合やジョイントイベントの開催に向けた協議を重ねてきた。
この結果を受けて2014年からはGT500クラスでモノコックやギヤボックス、ブレーキなどの部品が共通化されており、当初は2017年からDTMとエンジン規格の統一化も予定されていた。
しかし昨年発生したフォルクスワーゲン社の不正問題の影響から、DTM側の3メーカーはエンジン開発計画の見直しを余儀なくされ、それを受けてGTAとITRの間では今後の方向性についての話し合いが続けられていた。
今回の会議でそれも合意に達し、今後は具体的な規則の立案と、それに沿った各メーカーの車両開発が進められていくことになる。
なお、今回の会議ではIMSA代表者は所用のため欠席となった。

Text:Kazuhisa SUEHIRO


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