今年も軽自動車の祭典K4-GPが8月12日~13日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
参加可能車両は軽自動車にとどまらず幅広い。カテゴリー分けは以下の通りとなっている。
- GP-1: AT車両
- GP-2: 量産ベースのハコ車(排気量NA換算850cc未満)
- GP-3: 量産ベースのハコ車(排気量NA換算850cc以上)
- GP-4: R車両(排気量NA換算850cc未満)
- GP-5: R車両(排気量NA換算850cc以上)
12日は500kmレースが行われた。1000kmレースの参加増に伴い、前日に設けられたレースで、初参加のチームを対象としているが、1000kmレースとのダブルエントリーをするチームも多い。
レースは午後1時にスタート、午後6時にゴールを迎える。給油義務は2回なので、2ストップ3スティントが優勝を狙うチームのオーソドックスな作戦だ。
序盤からレースをリードしたのは、GP-4クラスの488号車シーワンレーシング(フェラーリF70スペチアーレ)。これにGP-3クラスの910号車NFC-1(NFC-1ワークス)が続くが、徐々にリードを許し1回目のドライバーチェンジを迎える頃には約1周差となってしまった。
その後方から徐々に上位に顔を出してきたのはGP-3クラスの46号車マキタスピードK耐久チーム(マキタスピードK耐久ヴィヴィオ)。序盤に4位につけると、2回のピットストップを終えた後半には2位まで上がってきた。
午後6時過ぎ、レース488号車がトップでゴール。2位は46号車となったが、なんと488号車はレース終盤の黄旗追い越しで3周減算のペナルティー。漁夫の利を得る形で46号車が優勝となった。K4-GPは、走行マナーを徹底するため通常のレースに比べ厳しいペナルティーが科される。黄旗追い越しは5分のペナルティーストップだが、その相当分として3周減算となったようだ。
優勝した4号車マキタスピードは初参戦ながら、レース経験豊富な監督牧田祐輔が若手3人(遠又勇希・小泉颯太・松岡利樹)を起用したチーム。速いドライバーをそろえ、綿密な作戦を立て、一時雨も落ちる難しいコンディションのなか、ノーミス、ノーペナルティーでレースを走りきったことが優勝につながった。
総合優勝は逃したもののGP-4クラス優勝は488号車シーワンレーシング。総合3位にはGP-2クラス優勝の185号車オート・ラボ&WEST(オート・ラボ&WESTミライース)が、総合35位にはGP-5クラス優勝のホンダ学園自動車整備部(N360HV)が、総合47位にはGP-1優勝のSPTMレーシングチーム(APPB-WORKS)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum