K4-GP

K4GP:富士1000km決勝 TEAM-T弐号機が昨年の雪辱を果たし初優勝

 K4-GPも2日目。昨日の500kmレースに続き13日にはメーンイベントの1000kmレースが静岡県の富士スピードウェイで行われた。

 早朝から降り出した雨が路面を濡らす中、5クラス合わせて127台のマシンが午前6時10分から続々とコースイン。ドライバーズミーティングを経て午前8時、仮装した走者がマシンに駆け寄る変則ルマン方式でスタートが切られた。通常セーフティーカー(SC)の1周先導後に追い抜き可能になるが、今回は雨天のためSCが3周先導し、4周目からレースが始まった。

GP-1クラス優勝の108号車・MCPC三菱自動車自動車部

GP-1クラス優勝の108号車・MCPC三菱自動車自動車部

GP-2クラス優勝の278号車・ガレージトライレーシング

GP-2クラス優勝の278号車・ガレージトライレーシング

GP-3クラス優勝の95号車・田代車両・土屋鈑金複合チーム

GP-3クラス優勝の95号車・田代車両・土屋鈑金複合チーム

総合&GP-4クラス優勝の777号車・TEAM-T弐号機

総合&GP-4クラス優勝の777号車・TEAM-T弐号機

GP-5クラス優勝の253号車・Team IYOKAN

GP-5クラス優勝の253号車・Team IYOKAN

 序盤、レースをリードしたのはGP-5クラスの27号車・TEAM MINILITE(MINILITE VIVIO)。スーパーGTでスバルBRZの総監督を務める辰巳英治がトップに立つ。これを追い詰めたのが、GP-4クラスの2号車・ゆらたく屋(フォーMira-1)。全日本GT選手権やスーパー耐久に出場経験のある大城一が徐々に迫り、一時は背後まで付けるも追撃はここまで。昨年優勝の27号車がスパートし、2号車を突き放し独走状態を築くこととなった。

 序盤から降り続いていた雨もやがて止み、一時はほぼドライ路面となるも、レース中盤には再び雨が路面を濡らすこととなる。この頃、3位まで上がってきたのがGP-4クラスの777号車・TEAM-T弐号機(TEAM-T弐号機)。777号車はここでドライバーにスーパーGTに参戦中の加藤寛規を投入。加藤は流していただけでプッシュはしてないというものの「まぁ、雨でしたから」とGTドライバーの格の違いを見せつけ、10秒前後速いラップで前車を追う。

 加藤は2位のマシンを抜くと、トップの27号車もピットイン。777号車は一気にトップに躍り出ることとなった。加藤はその後もリードを広げると、ライバルチームはペナルティーなどで後退。最終ドライバーにはGTでチームメートの高橋一穂が乗り込み、他チームを圧倒して10時間を走りきり、昨年27号車にゴール直前で勝利を奪われた雪辱を果たし、参戦3年目にして総合での初優勝を飾ることとなった。

 その27号車は雨のためピット戦略が狂い、ペナルティーも受け総合7位でレースを終えた。「雨の中、マシンが原型をとどめているのは素晴らしい」と結果より無事レースを終えたことに安堵していた。

 総合2位にはGP-2クラス優勝の278号車・ガレージトライレーシング(278トゥデイ)が、総合3位にはGP-3クラス優勝の95号車・田代車両・土屋鈑金複合チーム(ミラターボL200S)が、総合6位にはGP-5クラス優勝の253号車・Team IYOKAN(IYOKAN GT35)が、総合87位にはGP-1クラス優勝の108号車・MCPC三菱自動車自動車部(三菱自動車MCPC小悪魔アイ)が入った。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


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