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2台のファミリア・ロータリークーペがスパを走る!!日本の愛好家がスパ・クラシックレース参戦へ。

世界各地で行われるマツダ車を用いたモータースポーツ活動を支援するMZ Racingは、今年9月にベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで開催されるヒストリックカーレースに、日本の愛好家がマツダR100(ファミリア・ロータリークーペ)を持ち込んで参戦することを発表した。

マツダ(当時は東洋工業)がロータリーエンジンの優秀性を広く世界に知らしめるため、1970年のスパ・フランコルシャン24時間レースに出場させたR100は、ヨーロッパの強豪相手に総合トップを走ったものの、優勝を目前にしてトラブルが発生し惜しくも勝利を逃した。

今回参戦を決意した愛知県在住の加藤仁さん(68歳)は青年の頃、R100を入手しモータースポーツに参加している中で、この1970年スパ24時間の結果を知り、「いつか自分もR100クーペでスパを走ってみたい」と夢見ることになったという。
加藤さんはそれ以降、当時のレースカーの仕様に近づける作業を自らの手でコツコツと進めながら、国内のヒストリックカーレースに何度か出場してマシンの信頼度をあげ、ご自身のドライビングスキルも磨いてきた。
現在ではRE10A型ロータリーエンジンも当時のレース用ユニットと同じ仕様でチューニングされている。

また、今回の参戦にあたっては、同仕様のR100をもう1台入手し、2台でのレース出場を予定している。
すでに7月13日にはシェイクダウンテストを終え、同20日には加藤さんの地元愛知県にある協力ガレージの「RE SUGIYAMA」から2台は送り出されており、途中マツダ本社のある広島に立ち寄ってベルギーのアントワープに輸送される。

9月のレースウィークは、17日にテスト走行があり、18日の公式予選を経て、20日に1時間の決勝レースが行われる。2台のうちの1台に加藤さん自身が乗り、他の1台は加藤さんの友人らがドライブすることになっている。


加藤仁(かとうひとし1947年生まれ68歳)さんのコメント
「私の念願でありました「スパ・ドリーム」を果たす機が熟しました。このスパ・クラシックレース遠征に先立ち、マツダ関係者の皆様から熱いご声援とご支援を頂くことになり、まずは御礼申し上げます。私は1984年から今日まで30年間、筑波、富士、岡山、中山サーキットにてR100ファミリア・ロータリークーペで日本のヒストリックカーレースを走ってまいりました。ファミリア・ロータリークーペには私の青春の想い出がいっぱい詰まっており、また私のモータースポーツの原点でもあります。ファミリア・ロータリークーペは日本のレース黎明期の重要な歴史的車両であり、往年のレーサーの方々の多くがこのファミリアでレースを始めたと聞いております。今回のスパ遠征は私だけの夢ではなく、まさに温故知新、マツダが1970年にスパ24時間で世界を驚かせたこと、そしてその技術が感動の1991年のルマン優勝に繋がっていくことを、日本の皆様やヨーロッパの人々に伝えたいと思っております。今後とも皆様のご声援をよろしくお願いいたします」



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