スーパー耐久

S耐:第5戦岡山 オートバックス.GLORY-R.FN2、荒れたレースを這い上がり4位獲得! (ARTA A-ONE)

 8月31~9月1日、2013スーパー耐久シリーズ第5戦が岡山県岡山国際サーキットで開催されました。#333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川・野間・藤田組はST4クラスで予選6位、決勝4位を獲得し、シリーズランキング6番手につけることとなりました。

■レース概要
  • 大会名   スーパー耐久シリーズ第5戦 スーパー耐久 in 岡山
  • 日時    2013年 8月 31日(土),9月1日(日)
  • 場所    岡山国際サーキット(岡山県)
  • 入場者数  8月31日(土)3,000人/9月1日(日)5,500人
■レース結果概要
  • 車名    333号車 オートバックス.GLORY-R.FN2
  • ドライバー A:北川剛 B:野間一 C:藤田弘幸
  • 予選    ST4クラス6位(15台中)
  • 決勝    ST4クラス4位(15台中)
■8月31日 予選

st_r05_333-5-mechanic.jpg  9月31日(土)13:03から18分間のAドライバー予選2グループがスタート。不安定な空模様のため、全車が先を争うようにコースインします。#333オートバックスFN2は北川選手がアタックに向かいます。2周目のアタックでデータ上は1‘45.421という好タイムを記録しますが、不運にも赤旗中断によりこのタイムは無効となりました。

 17分間の赤旗中断を経て予選が再開。ピット位置が最終コーナー寄りであるため、北川選手はピットでタイミングを計ってからコースインします。計測1周目に1’45.952を記録しさらにタイムアップを狙いますが、クリアラップが取れず6番手となりました。

  • P1 #95 リジカラ S2000 松井猛敏
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦
  • P6 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛

 赤旗中断の影響で予定より遅い14:08からBドライバー予選2グループがスタート。ボード提示とともに野間選手がコースインします。アウトラップでポジション取りに成功しクリアな状態で1周目のアタックに入り1’46.362を記録します。続いて前方に#52トヨペット86を発見し2周目のアタックに入りますが、思いのほか早く追いついてしまい、最終コーナー手前からストレートで#52トヨペット86と5クラスのマシンを抜きながら3周目のアタックへ。このアタックで1'46.221を記録し8番手となりました。

  • P1 #95 リジカラ S2000 中島保典
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 井入宏之
  • P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏
  • P8 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一

 A/Bドライバー予選のベストタイム合算により決定される総合結果は、FF勢最上位の6位となりました。S2000が有利とは予想されていましたが、その差は大きく予選結果はS2000勢とそれ以外に分かれてしまった形となりました。

  • P1 #95 リジカラ S2000 松井猛敏/中島保典
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/井入宏之
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人
  • P6 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛/野間一
■9月1日 ウォームアップ走行・ピットウォーク

 9月1日(日)朝から雨が降り続く中、8:00から30分間のフリー走行が行われました。#333オートバックス.GLORY-R.FN2は北川選手と野間選手が走行しフルタンク状態でウェット路面のマシンバランス確認を行い2’02.437のタイムで4番手となりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/井入宏之
  • P2 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人/蒲生尚弥
  • P3 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/市嶋樹
  • P4 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川剛/野間一/藤田弘幸

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 11:50から行われたピットウォークには夏休み最終日ということもあり、多くのファンがピットを訪れました。レースクィーンの小林未来さん(KWサスペンション)絵里花さん(mountainブレーキディスク)中島さおりさん(チームエーワン)の3名がピットウォークやキャンギャルオンステージで各社の商品のPRを行いました。

■9月1日 決勝レース

 今回のレースはS耐として標準的な3時間レース、義務ピットストップ回数も2回となります。スタート前のグリッド上では雨が上がり少しずつ路面が乾き始める状況です。各チームともレインタイヤかスリックタイヤかという選択に頭を悩ませていました。#333オートバックスFN2はレインタイヤを選択し、13時30分にレースがスタートしました。

st_r05_333-1-machine.jpg  スタート直後の1コーナーでPPスタートの#95リジカラS2000が単独でスピン・コースアウト。#333オートバックスFN2北川選手も混乱を避けて減速し順位を落としますがバックストレートとホッブスコーナーで抜き返し、5番手でホームストレートへ戻ってきます。3周目の2コーナーでは#93 SKR S2000を抜き、さらにレッドマンコーナーで#116W.S.S2000をオーバーテイクし3番手まで順位を上げます。#333オートバックスFN2北川選手の勢いは止まらず2番手#86 GAZOO 86まで5秒差に迫ったところでセーフティカーランになります。

 #333オートバックスFN2はこのセーフティカーランを利用してピットに入り北川選手から野間選手に交代。素早くドライバー交代を終えてコースインしようとしますが、なんとピットエンドのシグナルが赤となっています。セーフティカー隊列が整わずストレートを通過する車両が多いための処置でした。結局ST4クラスでは#41 TRACY 2000、#48 DIJONインテグラ、#18浅野R 86等も一緒に足止めされ周回遅れとなってしまいます。

 4台がコースに復帰した後、セーフティカー隊列が整い10周目には#93 SKR S2000と#52 トヨペット86、12周目には#86 GAZOO 86がピットインし滞りなくコースインしました。この差が今回のレース結果に大きな影響を与えることとなりました。

st_r05_333-2-machine.jpg  15周目にはセーフティカーが退出しレースは再開します。周回遅れとなってしまった#333オートバックスFN2野間選手は全力で追い上げを開始します。リスタートした15周目には#41 TRACY S2000を抜き、25周目には#116 W.S.S2000を、27周目にはSC中のステイアウトが奏功しクラストップを走っていた#73 mountainインテグラを抜いて同一周回に復帰します。さらに38周目には#58 KRPインテグラを抜いて4番手まで躍進します。#73 mountainインテグラを除き上位陣が1回目のピットストップを終えた45周目には#333オートバックスFN2野間選手は3番手まで上がります。

 #333オートバックスFN2野間選手は給油とドライバー交代のため46周目にピットイン。一時は周回遅れという窮地からSC後の30周で60秒も追い上げ3番手で戻ってきた走りに、チームも優勝狙いの戦略で応え、北川選手が再度乗り込みます。

 この時点で実質的な優勝争いはSC中のピット戦略で成功した#93 SKR S2000、#52 トヨペット86、#86 GAZOO 86の3台と、周回遅れから追い上げて来た#333オートバックスFN2の4台に絞られます。

 #333オートバックスFN2北川選手はコースインした後、マシンの振動などがあったもののうまく乗りこなして#52 トヨペット86に10秒差ほどまで迫ります。しかし60周目に2回目のセーフティカーが導入されます。

 さらに74周目に3回目のセーフティカーが導入され、ST4クラストップ争いの3台と#333オートバックスFN2の間に総合トップがいたため、セーフティカーは総合トップを抑える形で入ってしまいます。つまりST4クラストップ争いの3台はほぼ1周先に行ってしまう形となり、ラスト数周のスプリント勝負は思わぬ形で水を差されてしまいました。

 残念ながらこれで表彰台への望みは絶たれてしまいましたが、#333オートバックスFN2北川選手はマシンとタイヤを労わりつつ4位でフィニッシュすることとなりました。

■まとめ
チーム代表代行 大河原一
 「今回は勝てるだけの速さがありながら悔しい4位となってしまいました。1回目のセーフティカーランで周回遅れになりながらも、3番手まで戻し、トップ争いの3台まで10秒まで追い上げた時点では、確実に勝ちが見えていました。しかし3回目のセーフティカーのタイミングで再びクラストップとほぼ1周差にされてしまっては、なすすべもありませんでした。この2回のセーフティカーランのどちらかでもうまくいっていたら優勝できていたと思います。もちろん運もありますが、チームとしてはセーフティカー対応の戦略を見直していきたいと思います。次の鈴鹿は40分のスプリントレースです。ドライでの速さも磨かれてきましたので、地元鈴鹿でリベンジできるよう全力で挑みます。今回もご支援いただき大変ありがとうございました。次戦以降もご期待に応えられるようチーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」
ARTA with TEAM A-ONE プレスリリース


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