SUPER GT

SGT:第6戦富士公式予選 ウイダー モデューロ HSV-010が3番手、RAYBRIG HSV-010は4番手を獲得! (HONDA)

  • 2013年9月7日(土)・予選   会場:富士スピードウェイ(4.563km)   天候:曇り 気温:25℃(14:00時点)   路面温度:32℃(14:00時点)   コースコンディション:ドライ

 9月7日(土)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

gt130907001L.jpg  今シーズンのSUPER GTシリーズも折り返し点を過ぎ、残り3戦となりました。ここまでの5戦で3勝を挙げているHSV-010 GTは、シリーズランキングのドライバー部門で、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本尚貴選手とフレデリック・マコヴィッキィ選手がトップと2ポイント差の3位、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢拓也選手と小暮卓史選手が5ポイント差の4位につけており、今回の富士ラウンドは、タイトル獲得に向けてターニングポイントとなる重要な一戦となっています。

 また、富士スピードウェイは1475mもの長いホームストレートを持つ高速サーキットであり、大きなダウンフォースを武器にしたHSV-010 GTにとって苦手なコースとしていました。しかし、8月6日(火)~7日(水)に富士スピードウェイで行われた公式テストにおいて、#18 ウイダー モデューロ HSV-010と#100 RAYBRIG HSV-010が好タイムを記録するなど、マシンのバージョンアップが着実に成果を出しており、大きな期待を持って高速サーキットに臨むことになりました。

 長く続いていた猛暑は、9月に入ってから落ち着きをみせ、最高気温も30℃を下回るようになり、ドライバーとマシンにとって好コンディションの時期となりました。しかし、今週末の天気は崩れる可能性が高く、予選の土曜日は曇りで気温25℃、路面温度32℃のドライコンディションとなったものの、翌日の日曜日は降水確率60%の予報が出されています。

 午前9時に始まった公式練習では、#100 RAYBRIG HSV-010が1分33秒933を記録して9番手、#17 KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)が11番手、前戦の鈴鹿ラウンドで優勝を飾った#18 ウイダー モデューロ HSV-010が12番手、#32 Epson HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)が14番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)は15番手となりました。

 午後2時から開始された公式予選はノックアウト方式で行われました。これは、GT500クラスの全15台が出走するQ1と、Q1で8番手までに入ったチームが進出するQ2の2段階で競われるもので、9番グリッドから15番グリッドまではQ1の結果、ポールポジション(PP)から8番グリッドまではQ2の結果に従って決定します。

 Q1が始まり、最初は1台しかコースに出ていませんでしたが、残り9分となったところで#18 ウイダー モデューロ HSV-010のマコヴィッキィ選手がコースに出ます。すると、次々にライバルのマシンもピットから出て、激しいタイムアタックが繰り広げられることになりました。

 Honda勢では、最初に#8 ARTA HSV-010のファーマン選手が1分33秒396を記録して2番手につけますが、ライバルたちも次々にタイムを更新していきます。すると、80kgのハンディウエイトを積みながらも果敢な走りをみせたマコヴィッキィ選手が、1分32秒858のタイムを記録して2番手に浮上します。マコヴィッキィ選手の#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、チェッカーまで残り30秒となったところで4番手に後退しますが、ラストアタックで#100 RAYBRIG HSV-010の小暮選手が7番手となる1分33秒137を記録、続いて#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手も1分33秒228で8番手に浮上しました。ここでQ1のチェッカーフラッグが振られ、Honda HSV-010 GTは3台のマシンがQ2に進出することとなりました。一方、#8 ARTA HSV-010は11番手、#32 Epson HSV-010は15番手となり、この時点で決勝レースでのスターティンググリッドが確定しました。

 午後2時52分から開始されたQ2は、残り8分となったところで#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手が、Q1と同じく2番目にコースインしました。最初のタイムアタックで暫定のトップタイムを記録したのは、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手でした。伊沢選手は2回目のアタックで1分32秒842までタイムを更新して4番グリッドを獲得しました。さらに、伊沢選手と同じタイミングでタイムを更新し続けた山本選手は、ラストアタックで1分32秒824を記録して伊沢選手を上回る3番グリッドを獲得しました。この結果、シリーズタイトルを狙うHSV-010 GTの2台が決勝グリッド2列目からスタートすることになりました。また、金石選手が1分33秒271を記録した#17 KEIHIN HSV-010は8番手からの決勝スタートとなりました。

 GT300クラスでは、第4戦SUGOラウンドで優勝している#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が今シーズン2度目のPPを獲得。#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)も3番グリッドを獲得する活躍をみせました。

 決勝レースは、8日(日)の午後2時にスタートが切られ、66周で競われます。

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
 「富士ラウンドに向けて大きな改良をしたわけではなく、今シーズンに向けてフロントラジエター、サイドエキゾーストへ変更したHSV-010 GTをコツコツと熟成してきた成果が形になってきたと感じています。18号車は80kg、100号車は74kgものハンディウエイトを積みながら、トップと0.3秒弱の差ですから、ポールポジションに近いタイムだったと思います。このレースから最終バージョンのエンジンを載せています。最終バージョンは吸気系改良とフリクションの向上を図り、ドライバーからもいいコメントもいただいています。シリーズタイトル争いにおいて重要な一戦になりますので、必ずいい結果を残せるようにサポートをしていきます。明日も5台のHSV-010 GTに熱い声援をお送りくださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます」
山本尚貴(3番手 #18 ウイダー モデューロ HSV-010)
 「8月のテストからこの高速サーキットでも好調でしたので期待していました。今日は走り始めからマシンとタイヤの状態がよくて、パフォーマンスを引き出すことができたと感じています。明日は雨の可能性がありますが、ドライでもウエットでもいい走りができる自信があります。80kgものハンディウエイトを積むレースは今回が最後となりますので、このレースでミスをせずに好結果を残すことができれば、タイトル獲得に大きなチャンスがあると思います。前回の鈴鹿で優勝することができて、ドライバー、チームともに最高の気持ちで富士ラウンドを迎えていますので、必ずいい結果を残せる走りをします。応援をよろしくお願いいたします」
フレデリック・マコヴィッキィ(3番手 #18 ウイダー モデューロ HSV-010)
 「このレースから新しいエンジンに変わりましたが、レスポンスや立ち上がりの加速感など、すべてパーフェクトなエンジンに仕上がっています。80kgもの重いウエイトを積みながら、すばらしいマシンバランスとエンジンレスポンスで好タイムを出すことができて興奮しています。明日の天候が悪くても、レインタイヤの性能にも自信がありますので、ミスをしなければ必ずいい結果を残せると感じています。全力を尽くしてタイトル争いに絡んでいきたいと思います」
Text & Photo: HONDA


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