ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP '95全日本GT選手権 Rd.4 FUJI SPEEDWAY GTインサイド・レポート No. 5 1995/ 8/ 12 FMOTOR4版 --------------------------------------------------------------------------- 14.#35 A.リード 「このクルマはストレートが速く、スローコーナーも良い。ただ高速コーナーが少 し不安定なんだ。それとABSの効き方の関係で、ブレーキの使い方が少々難し い。それでもドライギングがとても楽しいクルマだよ。午後の走行で、最高のバラ ンスになった。バッチリだ」 15.#40 青木チーフメカ 「オスカーがコンピューター本体やチップをたくさん持ってきた。1分32秒台? ええ。金曜日の明け方4時までかかってやっと組み上げたクルマとは思えない走 りですね。心配していたギアレシオも今のところ問題ないし。ストレートスピード は計算上300km/hを超えているんですよ。実測で300km/hを超えたクルマは未だな いでしょ。(ララウリがセッティングが決まっていると言っていましたが...)この クルマのダンパーにはずいぶんお金と時間をかけてますからね。HKS製です」 16.#39 J.クロスノフ 「リアの不安定さ? 不思議なことに、フロントの日本ダンロップ、リヤにUKダ ンロップのタイアを履いたらコーナリングがスムーズになってグリップもかなり良 くなった。午前中にブレーキトラブルがちょっと出たけど午後は問題なし。ライバ ル? コマス、ララウリ、リード、ハセミ....ライバルは多いけどピットワークは ウチのチームが一番だと思うから決勝は良いと思うよ」 17.#10 ジョンソン・スカイライン 飯田章 「速さが足りないね。伸びがない。エンジンのパワーが欲しい。今、いろいろセッ ティングをトライしているところだけど、足はだいぶ良くなってきた」 18.#88レインXタムラディアブロ 寺井チーム監督が病気で入院するというアクシデントに見舞われたが、金曜日の 練習走行で1分34秒599という好タイムを出し、チームの意気は高い。「スタビラ イザーを太くしてのりやすくなった。最後、リアウィングを少し立てて34秒台ま でいけた。燃料は最初に満タンにしているから、かなり入っていたはず。この暑 さだから、エンジンはオーバーヒートするかと思ったけど今のところは大丈夫。ク ルマの改良点はフロントにブレーキダクトを増設したのと、ドアにダンパーをつ けたこと」とはエンジニアの話。和田孝夫は「このクルマはステアリングがとにか く重いから、一発のタイムは出せても決勝でコンスタントに維持するのはつらい よ」と弱気なコメントを吐いたが、言葉とは裏腹に自信ありげな表情だった。 19.#100 BPオイルポルシェターボ 今回からノバは、インタークーラーやチャンバーを独自に造り直し、大きなトル クを発生するエンジンに出来る限り良好なレスポンスを与える工夫を行った。サス ペンションもすべてを見直してモデファイしたことによって、見違えるような走り を行うことが可能となった。昨日のフリー走行でもショックアブソーバーが抜けて いたにも関わらず、土屋圭市1分34秒台をコンスタントに記録している。彼らの使 う964GTアメリカの場合、大きなトルクに耐えるミッションが無いことがネック となっており、いつもと同じ5速で我慢しなければならない。 ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP '95全日本GT選手権 Rd.4 FUJI SPEEDWAY GTインサイド・レポート No. 6 1995/ 8/ 12 FMOTOR4版 --------------------------------------------------------------------------- 20.*72 WAKO'S M3 金曜日の練習走行ではあまり走り込めなかったが、予選1回目には1分39秒490 でクラス2番手のタイムを出してきた。クラストップを目指して意欲満々と思いき や、木下隆之は「2回目には38秒台後半までいけると思うけど、雨宮さんのところ もタイムを詰めてくるでしょうからね。昨日まともに走れなかった分、ちょっとつ らいですね。もう一日走れていればね」とやや弱気なコメントに終始した。牧口 規雄は「ステアリングが重いのはギア比をスローにして対策したんですけど、ハン ドルを大きく切らないと反応しなくなちゃって、細かなコントロールが出来ないん です。やっぱりパワステにするのがベストかもしれません。マシンそのものは良く 仕上がってきています」 21.最高速 8月12日 10:10~11:00 1コーナー手前200m 路面:ドライ 単位: km/h #1 #2 #3 #4 #5 *7 #8 #10 *11 *12 -------------------------------------------------------------- 267 -- 269 262 277 244 269 266 240 241 *13 #15 *17 *18 #19 *20 *22 *23 #25 *26 -------------------------------------------------------------- 235 -- 213 240 270 -- -- 214 251 237 *27 *28 #30 *31 #33 #34 #35 #36 #38 #39 -------------------------------------------------------------- 237 234 273 241 264 274 274 269 271 270 #40 #41 #55 *70 *71 *72 #81 #87 #88 #99 #100 ------------------------------------------------------------------- 278 245 267 231 242 245 250 272 275 245 267 協力:NISMO GTインサイドレポート班による非公式計測データ 22.#35 A.リード 「このタイム(1分32秒142)はパーフェクトラップで出したタイムだよ。満足して いる。ウーン、31秒台は無理だね。でもポルシェはコンスタントに速く走れるか ら、決勝は行けると思う。仙台の時も6位から追い上げてトップに立てたからね。 コマスより速く走れるよ。ただオスカーがね...」 23.#35 近藤真彦 「午後は1分34秒台には入れる。ポルシェはこのコースに合っていると思うよ。軽 いから立ち上がりとストレートが速い。ただ、コントロールが難しいけどね。F3000 の経験? コーナリングスピードが全く違うからコーナーが楽になった。表賞台の 真ん中? そうね。立ちたいねこの辺で」 24.#40 青木チーフメカ 「ワンツー狙っていたんですけどね。F40のミッションはLMのものなんですよ。 あれ確か700馬力で、それのミッションなんです。昔のCカーのミッションみたい ですよ」 GTアソシエイション事務局 インサイドレポート担当 古屋 知幸 = MGG01235=