'94全日本GT選手権 Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 10:00 4月30~5月1日 GT インサイド・レポート2 for FMOTOR4 5.ウエイト・ハンデ ウエイト・ハンデはそのクラスの最低重量にプラスされるのではなく、対象とな るマシンそのものに実際の重りをプラスされる。例えばクラス1の最低車重は12 00㎏であるが、規定いっぱいまで軽量化出来なかった1230㎏のA車が優勝し た場合、次のレースではA車が軽量化の努力をしない限り1230㎏+重り30㎏ の1260㎏で走らなければならない。決して規定の最低車重が1200㎏から1 230㎏に変わるわけではない。 6.#88アート・カウンタック 寺井恒俊は、黄色に塗り変えたアニバーサリー・モデルにリアウイングを取り付 けて富士スピードウェイにやってきた。心配されていた燃料タンクは、JAFの許 可が得られたためドライバーズシート後方の僅かに残ったスペースに潜り込ませる ことが可能となった。 N1規定であってもエンジンは455馬力程度まで絞り出している他、シートが 1個10㎏、マフラーが30㎏、ヘッドランプが1個5㎏、内張りが10㎏以上と 想像以上にカウンタックは軽量化が可能なマシンであったため、1号車から130 0㎏台の車重を実現して巷の評論家の予想を裏切ってしまった。悩みは18インチ ・ホイールが間に合わないため17インチを使わなければならないことで、ブレー キも大径ローターを諦めてノーマルで我慢しなければならない。ダンパーとスプリ ングを新たに造ったものの、相変わらずパーツは限られているためセッティング出 来る部分が非常に少ない。リアウイングを取り付けたのもセッティングの幅を増や したかったため。 ドライバーが強いアンダー、オーバーを訴えた場合には、マシンではなくドライ バーをセッティングする作戦を取るものと思われる。 7.*29 KORG KEGANIポルシェ ケガニ・レーシングのポルシェは、4/24に安全タンクと無線のテストを兼ね たテスト走行を富士スピードウェイで行った。ケガニのポルシェは、昨年のポルシ ェ・カレラカップのゲストカーそのものであるが、あまりにもトラブルが出ないの でチームも拍子抜けしたくらいの順調なテストだった。タイムも安定して1分45 秒台を記録している。 不安は、金曜日の仙台ハイランドでのN1にもGTOで参加したことで、彼らは ゴールデンウィークの民族大移動をかいくぐって、今朝やっと富士スピードウェ イに到着した。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =