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Japanese F3

F3-Rd1:決勝レポート

       1994年全日本F3選手権シリーズ第1戦
 ミリオンカードカップレース ラウンド1鈴鹿 決勝レポート
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 F3期待のルーキー道上  龍が、ポールから飛び出し、見事勝利を奪った。
 朝のうち曇っていた天気も、F3決勝時間が近づくにつれ雲が切れ、温かい陽光が
降り注いで冬の風を吹き払うかのようなあんばいとなった。
 ポールからスタートする33番道上  龍は、去年FJJで5戦中4勝とぶっちぎりで
チャンピオンとなり、F3へとステップアップして来た期待のルーキーである。
 「スタートに失敗せず、1コーナーに入れればね」と語るルーキーは、今年初めて
のF3でのレースを「あんまり苦労せずに乗れますね。FJJのタイヤがさらにグ
リップしているような感じ」と表現する。今年のレースの目標を「マカオでレースを
する」と語る彼に勝利の予感があったのであろうか?
 今年のF3決勝の焦点の一つはタイヤだ。
 タイヤのメーカーはBSのワンメイクのままだが、今年の物はライフが長めの、固
いコンパウンドを採用しているのだ。これによりグリップは低下することになり、タ
イヤの温度が上がるのが去年より遅くなることになった。去年のタイヤでは2~3周
でグリップが得られたのだが、今年は7~8周してようやく本来のグリップが現われ
ることになった。
 もう一つ今年になって変わったのは、鈴鹿のコースである。
 去年までのコースは、世界の基準からはかなりスムーズなコースといわれていた
が、鈴鹿のコースが冬の間に再舗装され、ウルトラスムーズといえるほどバンプのな
い路面となった。
 午前11時、タイムスケジュールとおりにグリッド上に整列したF3ボーイ達が、
グリーンシグナルと共にいっせいに飛び出した。
 ポールの道上  龍は、ルーキーとは思えないダッシュを見せ、見事1コーナーの
ホールショットをゲットする。続いて16番影山  正美、17番ラッセル・インガル、
13番中野 信治、7番ミハエル・クルムと続く。予選2番手だった中野はスタートに
失敗して1コーナーまでで4位まで順位を下げてしまっている。
 ヘアピンまでレースが進む間に道上  龍はすでに影山  正美を引き離し始め、独走
へとレースを組み立て始めているようだ。
 2周目、1位の道上  龍と2位の影山  正美の間隔は、すでに1.22秒の差に広
がっている。下位では3位ラッセル・インガルと4位中野 信治の間隔が広がり、中
野はミハエル・クルムにつつかれる展開を見せはじめる。
 3周目、道上  龍が2分2.8秒台で後方を引き離しにかかっている間に、3位
ラッセル・インガルがメインストレートで影山  正美のスリップに入り込み、そのま
ま1コーナーでイン側からかわして2位に上がった。
 4周目、2分2.4秒と着実にタイムを上げている1位道上  龍と2位ラッセル・
インガルの間は、3.1秒差と確実に広がってゆく。
 ラッセル・インガルにかわされたペースの上がらない影山  正美は、今度はス
プーンで中野 信治に接近を許し、あわやかわされそうになる。必死にこらえる影山
正美だが、シケインでもアウトからかぶせられ、何とかしのいでいるような状態だ。
 5周目、序盤の接近戦も一段落し、しだいにレースは安定し始めた。1位の道上
龍は2分2秒までタイムを上げている。
 7周目、2位のラッセル・インガルと3位の影山  正美の一時広がり始めていると
思われた間隔が、ここにきてまた次第に接近し始め1.7秒差となる。1位の道上  龍
は2分1.8秒台で独走中だ。
 ここで接近する影山  正美の影にあせってしまったのか、ラッセル・インガルがシ
ケイン入り口で突然スライドしてスピン。順位を落とす。
 8周目、オーダーは33番道上  龍、16番影山  正美、13番中野 信治、7番ミハエ
ル・クルム、17番ラッセル・インガル、62番早田  岳史、8番高木 虎之介。1位と
2位の間隔は7.5秒となっている。
 11周目、オーダーに変化もなく、たんたんとレースをこなすかのように一見見え
る各ドライバーだが、影山  正美はヘアピンやシケインの立ち上がりでリアをスライ
ドさ、必死に道上  龍を追い上げようとしている。
 12周目、そのかいあってか1位と2位の間隔は5.9秒まで圧縮された。
 13周目、しかし1位の道上  龍もここでひるまず、2分1.7秒台で対抗し、2分
2.4秒台の影山  正美とさらに引き離しにかかる。
 14周目、6位を走っていた62番早田  岳史と8番高木 虎之介がテールツゥ
ノーズとなる。1位の道上  龍はさらにタイムを上げて2分1.5秒台に入れる。
 15周目、早田  岳史と高木 虎之介の争いは次第にヒートアップした物となり、
1コーナー争いで必死にインを守る早田に高木はアウトからかぶせようとするがわず
かに届かない。
 16周目、6位争いはテールツゥノーズのまま。1コーナーやシケインでは、守る
早田  岳史と高木 虎之介が先陣争いにブレーキングを踏む足にも力が入る。
 最終ラップ、安定してレースを続けた33番道上  龍は、ようやくクルージングに
入った。影山  正美は4.6秒まで差を詰めるがもはや届く間隔ではない。
 1コーナーでは、インに入り込んだ高木 虎之介に早田  岳史がやや強引にドアを
閉めてしまい、絡み合った2台はそのままグラベルへとコースアウトしてしまう。早
田  岳史の車は2回も横転し、ドライバーの安否が心配されたが、ヘルメットを叩き
ながらコックピットから自力ではいだした。どうやらダメージがないようで、一安心
だ。
 そしてフィニッシュ。
 オーダーは、33番道上  龍、16番影山  正美、13番中野 信治、7番ミハエル・ク
ルム、17番ラッセル・インガル、3番リチャード・ディーンの順となった。
 見事にポールトゥウィンを決めたルーキー道上  龍の完全勝利だ。ここに大型新
人、日本のシューマッハの誕生だ。勝利者インタビューで来年のF3000への希望
を話す彼の未来には”F1”の文字があるのかもしれない。
     * FMOTOR4 SUB-SYSOP 山川 順治(PEE00630)/RIJ * in Suzuka


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