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SUZUKA 1000km | インターサーキットリーグ

ICL-3:鈴鹿1000km、ルマン&IMSA-GTカー参戦

●鈴鹿1000kmレースに、ロータス・エスプリの出場決定!
  ジャガーXJ220、ニッサン300ZX、240SXなど
   世界のGTカーも参戦予定
 鈴鹿サーキットから入ったリリースによると、真夏の8月29日(日)に開催
される伝統のインターナショナル鈴鹿1000kmレースに、今年のルマンにも出場
するロータス・エスプリ(ルマン・カテゴリーIV)の出場が決定した。このマ
シンは、長年SWPC、SWCに参戦を続けてきたチェンバレン・エンジニア
リングがエントリーさせるもので、ルマンでは、ミスター・ルマンの寺田陽次
朗もこのマシンに乗る。
 また、このロータス・エスプリのほかに、IMSAからは昨年のIMSA-
GTチャレンジ(富士)にも出場し、そのグラマラスなスタイルとビッグパワ
ーで観客の度肝を抜いたニッサン300ZX(GTSクラス)をはじめ、GT
Oクラスからはフォード・マスタング、GTUからはニッサン240SXが出
場予定。
 さらに、5月9日、シルバーストーンのBRDCナショナル・スポーツGT
チャレンジ・レースでデビューウィンを果たしたTWRのジャガーXJ220
やNISMO製作のN3カー、ニッサン・スカイラインGT-Rのの出場も予
定されている。
◆真夏の耐久、伝統の1000kmレース/歴史は繰り返される
 いまや真夏の恒例イベントとなった鈴鹿1000kmレースがスタートしたのは19
66年のこと。今年で27年目となる耐久レース。昨年はSWCの1戦として開催
されるなど、数々の名勝負を見せてきた。
 1966年の第1回大会優勝車はトヨタ2000GT。出走マシン49台はすべて市販量
産車で、ニッサン・フェアレディ、いすゞ・ベレットなどが出場した。翌67年
の第2回大会からがプロトタイプのポルシェ906が出場、第1回優勝車のトヨ
タ2000GTを下して優勝する。ポルシェは69年にポルシェ906で、71年にはポル
シェ910でも優勝し、「耐久のポルシェ」を日本でも実証した。
 ポルシェを持ち込んだタキ・レーシングに対抗して、日本のメーカーも黙っ
てはおらず、68年にはトヨタ7、ニッサンR380といったビッグマシンが登場し、
TNTの戦いが繰り広げられることになった。
 この後70年に車両規定が改正されて大排気量車が姿を消し、再び市販車中心
のレースとなる。この年の鈴鹿1000kmで優勝したのはニッサンZ432。これに対
抗してトヨタはセリカ1600GTを出場させて応戦、72年に優勝をさらう。
 73年に世界を襲ったオイルショックのため、6年の中断を強いられるが、80
年に復活し、真夏の8月末にカレンダーも移行、2輪の鈴鹿8時間耐久レース
と並ぶ鈴鹿の夏の名物イベントとして定着することになった。この年の優勝は
2シーターのマーチ75S・マツダだったが、翌年からはヨーロッパから輸入さ
れたポルシェ935KやBMW・M-1が優勝。83年からは全日本耐久選手権もス
タートし、国内耐久レースは新時代を迎えた。
 その耐久レースを支えたのは、1982年ルマン24時間レースで優勝をさらった
ポルシェ956だった。ポルシェ956は市販されて日本にも登場。その後962に発
展して、長期間にわたって日本と世界の耐久レースを支えることになった。こ
のポルシェ956/962は、鈴鹿1000kmレースでも計6回の優勝を果たしている。
 国内耐久シリーズは、このポルシェにトヨタ、日産の国産スポーツプロトタ
イプカーが挑むというかたちで激戦を続けてきたが、87年、ついにトヨタ87C
が優勝。また90年にはニッサンR90Cも優勝し、ポルシェに引導を渡すことにな
った。
◆耐久の原点、GTカーレース
 過去、幾多の名勝負を生んできた鈴鹿1000kmレースだが、今年は、昨年まで
のJSPC車に加え、新設の全日本グランドツーリングカー選手権(JGTC)
に参戦するN3に、アメリカのIMSA・GTS/O/U、ルマン・カテゴリ
ーIVが加わり、さらにN1、RSの各マシンも出場予定だが、中心となるの
はやはりGTカー。かつての耐久レースがGTカーからスタートしたことを考
えれば、今年の鈴鹿1000kmは原点に回帰したことになる。
 多種多様なカテゴリーのマシンが混走するのが当たり前だった耐久レースも、
昨年までの数年は、メーカー選手権の様相を呈し、スポーツプロトタイプカー
のみのレースとなっていたが、ルマン24時間でも、また鈴鹿1000kmでも、速度
差の大きいマシンの混走に戻ることになる。89年の鈴鹿1000kmレースまでは、
RS(レーシング・スポーツカー)も混走していたが、今年は再び、RSの出
場がOKになった。ミニGCカーともいわれ、また昨年からルマン24時間に登
場したスパイダーカーの日本版ともいえるRSも、小さなコーナーでは、ビッ
グパワー車にも負けてはいない。もちろんストレートでのスピードは、大排気
量車とは比較にならないが、その分、スリリングなシーンを展開することにな
りそうだ。デイトナ24時間レースでは、GTPからGTUまでが混走している
が、同じようなシーンが日本でも再び見られることになるかもしれない。
◆フォーラムの恒例鈴鹿1000km観戦ツアー、今年も開催へ
 F1日本GPのチケット争奪戦の激化により、恒例の日本GP前夜祭の開催
もむずかしくなってきたことから、FMOTOR4/Fでは91年から、夏休み企画とし
て、鈴鹿1000kmレース観戦ツアーの開催をスタート。夏休み最後の週末をファ
ミリーで楽しむ1泊観戦パックが今年も計画されている。プール、遊園地もあ
るので、家族サービスとレース観戦の一挙両得の企画だ。詳細についてはFMOT
OR4F会議室20番でどうぞ。
  資料提供:鈴鹿サーキット(リリースをアレンジしました)
  すがやみつる(SDI00104)/RIJ


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