平成5年1月18日 日産自動車「'93年モータースポーツ活動計画」を決定  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 日産自動車では、国内・海外における’93年モータースポーツ活動計画を決定 した。 この計画によると活動の中心を支援活動に移し、本年は全日本ツーリングカー選 手権(JTC)、日本インターサーキットリーグ(ICL)等へ参戦するプライベ ートチームの支援活動を積極的に行う。 また、同時に、モータースポーツの底辺を広げ基盤を充実させるべく、ワンメイ クレースの支援、レーシングスクールの実施等幅広く支援活動を強化してゆく。 「’93年モータースポーツ活動計画」の概要は次の通り。 --------------- | プライベートチーム支援活動 | --------------- 国内  ̄ ̄ 1.スカイラインGT-Rでツーリングカー選手権に参戦するチームを支援  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【グループA】 昨年、スカイラインGT-R(グループA仕様)で全日本ツーリングカー選手権 (JTC)に参戦したチームを支援した。スカイラインGT-Rは1990年のデ ビュー以来3年連続全戦連続優勝を飾り、ドライバー部門(昨年は長谷見昌弘選手) メーカー部門ともにシリーズチャンピオンを獲得した。 ’93年も昨年に引き続き出場チームへの技術支援を幅広く行っていく。 【N1】 グループAよりも改造範囲が狭く手ごろなツーリングカーレースとして出場台数 が増加しているN1耐久ラウンドシリーズにおいてスカイラインGT-Rは’91、 ’92と連続制覇を成し遂げた。’93シリーズ出場チームに対する技術支援を行っ ていく。 2.日本インターサーキットリーグ(ICL)へ参戦するチームを支援  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 昨年、全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)へ参戦したフロ ム・エー・レーシング及びチーム・テイクワンの2チームを支援したが、’93は JSPCチャンピオンマシンR92CP車で内外のレースへ出場するチームに対す る技術支援を幅広く行う。 多数のプライベートチームが参加しやすいレースにすべく、広く希望を募りR9 2CP車でのレース活動に必要な情報を提供するとともに技術支援する予定である。 ------------------------- | モータスポーツの基盤を充実させるための支援活動 | ------------------------- モータースポーツの底辺を広げ、基盤を充実させるため、参加しやすいレースを 開催するとともに、レーシングスクールを実施する。 ○ワンメイクレースの支援 ・ 従来より実施しているザウルスカップレースシリーズ(東日本シリース全6戦 予定/西日本シリース全6戦予定)を開催する。東日本シリーズに新型ザウルス を投入する。 また一昨年よりはじめたザウルスJr.カップレースシリーズ(関東シリーズ 全7戦予定/東北シリーズ全7戦予定/山陽シリーズ全6戦予定/西日本シリー ズ全6戦予定)を実施する。 ・ マーチレースシリーズ(北海道全5戦予定/東北全6戦予定/関東全8戦予定 /山陽全5戦予定/西日本全5戦予定/九州全3戦予定)を実施する。 ・ 昨年に引き続きMINEサーキットでスーパーシルビアレースシリーズ(全5 戦予定)実施する。東日本シリーズ(全5戦予定)を新たに実施する。 ・ 富士フレッシュマンレースシリーズへシルビア、マーチターボ、パルサーに続 き新型マーチ1300(N2)、スカイラインGT-R(N1)を新たに投入し それぞれのレースを実施する。 ○レース用エンジンの供給 FJJ(フォーミュラJJ),RS(レーシングスポーツ)へレーシングエン ジンを供給する。 FJJへはSR18DE改エンジン、RSへはSR20DEエンジンを供給す る。 その他、ICL出場車両に適用するエンジンを供給する。 ○レーシングスクールの実施 ・ レーシングドライバーを対象としたテクニカルクラス(年間3回)、ワンメイ クドライバーズミーティング(年間7回)を例年通り実施する。 また、昨年同様テクニカルクラス受講生を対象とした卒業検定会を実施し、優 秀技能者としての認定を行う。 ・ 日産製スポーティカー(登録車)を対象としたレーシングスクールのスポーツ クラスでは、ジムカーナとサーキット走行を体験することにより、健全なスポー ツ走行とドライビングテクニックの向上を図る機会を提供する。(全国5サーキッ トで実施) 提供:日産自動車株式会社