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CABIN・F3000第8戦鈴鹿リリース

CABIN RACING TEAM RACE INFORMATION
                        1990年9月27日
<第8戦 鈴鹿> 感激の王座
星野、優勝で王座を決める。片山、連続表彰台
星野一義 予選A組1位 決勝優勝
片山右京 予選B組3位 決勝3位
 表彰台に立った星野一義は、優勝者インタビューのマイクをむけられて、絶句した。
優勝、そして1990年全日本F3000選手権タイトル奪取の実感は、“日本一速
い男”と呼ばれる大ベテランをしてこれほどの感激に打ち震わせたのだ。星野一義は
この日、3連勝で5勝目を挙げ、念願だった全日本F3000選手権のタイトルを我
が物にしたのであった。
 1990年全日本F3000選手権第8戦が、9月22日(土)、23日(日)三
重県・鈴鹿サーキットで開催された。キャビン・レーシングチームは、このレースに
星野一義、片山右京の陣容で参戦した。星野、片山ともに、マシンは前回第7戦にお
ける仕様に準じたもの。ただし、2車とも鈴鹿のコースに適した高ダウンフォース仕
様のリアウイングを装着している。星野は王座を決めようというこの大事なレースに、
第6戦・第7戦と連勝中のシャシーを選択。菅生で使用した新しいシャシーはTカー
とした。
<体制>
キャビン・レーシングチームwithインパル
 ドライバー:星野一義
 監督   :金子 豊
 マシン  :ローラT90-50/無限(Tカー:ローラT90-50/無限)
キャビン・レーシングチームwithヒーローズ
 ドライバー:片山右京
 監督   :田中 弘
 マシン  :ローラT90-50/DFV(Tカー:レイナード89D/DFV)
<公式予選>
 鈴鹿サーキットは好天に恵まれた。前回優勝の星野は予選A組、2位の片山はB組
からの出走。予選A組のセッションが始まると、星野は1セット目の予選用タイヤを
装着してコースイン、いつものように1周してピットに戻り、タイムアタックのタイ
ミングを待つ。
 ライバルたちが記録していくタイムをディスプレイで確かめながら、金子監督は
「以外にタイムが伸びないね」とつぶやく。星野がコースに再び入ったのは予選開始
後15分を経過したとき。この時点でのベストタイムはマウロ・マルティニ選手が記
録した1分48秒384であった。
 1回目のタイムアタックで星野が記録したタイムは1分48秒650。マルティニ
選手に次ぐA組2位だ。タイムアタックを終えた星野はピットに戻る。ピットクルー
はタイヤを水で冷却して走行継続に備える一方、2セット目の予選用タイヤが準備さ
れるが、結局2セット目は午後の2回目のセッションのために温存することとなった。
星野はセッション終了間際に、1分48秒119までタイムを短縮、2セット目の予
選用タイヤを使って記録を1分48秒039まで縮めていたマルティニ選手に肉薄す
る2位で1回目の予選を終えた。
 B組の片山はセッション開始後10分でタイムアタックにかかった。記録は1分4
9秒243で小河選手に次ぐ2位につけた。片山は一旦ピットに戻りフロントウイン
グのフラップ角度を調節して、そのまま再度コースイン。走行を続行するが記録更新
にはならなかった。
 午後になっても天候は晴天のままで、気温は午前よりむしろ高めとなって2回目の
予選が始まった。星野は午前中に使用した1セット目の予選用タイヤを装着したまま
周回してピットイン、新品の2セット目の予選用タイヤを装着して勝負に備える。星
野が動いたのはセッション残り10分となったとき。満を持してタイムアタックにか
かった星野は1分47秒525を記録してA組の首位に躍りでた。
 B組の片山は新品の2セット目の予選用タイヤを装着してセッション開始20分後
にタイムアタックにかかった。記録は1分48秒626。思ったよりタイムは伸び悩
み、B組3位のまま公式予選を終了した。
星野一義:1分47秒525  A組1位
 「2回目のアタックは、完璧。これでフロントローが取れないのでは引退するしか
ないよ。タイムアタックが終わってから、3コーナーの土手にいって、B組の予選の
様子を見ていた。いくつになっても勉強はしないといけない。マルティニ選手より前
に出られたのが大きいね。これなら決勝はいけるよ。ぜひ、優勝してチャンピオンを
決めたい。」
金子 豊監督「午前中、2セット目を準備したんだけど使う気はなかった。ハーバー
ト選手はいいタイムだったね。タイム無効となったけれど、実際あのタイムで走って
いるんだったら、無視できないよ。でも星野の調子は完璧。決勝では充分に行けると
思う」
片山右京:1分48秒626  B組3位
 「考えすぎちゃった。今、ほんとにマシンに乗れていないんです。調子が悪いとし
かいいようがありませんね。鈴鹿では、ぼくが今までやってきた走り方をすると、タ
イヤをすぐに痛めてしまうんです。それを指摘されて直すんだけど、走り方が頭の中
でこんがらがっちゃうみたいなんです。でも、ぼくはスタートは得意なほうだから、
3列目ならOKです。この前の富士みたいなレース運びで、表彰台を狙いますよ。」
田中 弘監督「本人は、ダンロップ下でアンダーステアが出る、なんて言うんだけど、
実は意気込みすぎていて、その手前で踏みすぎて速度が乗り過ぎたままコーナーには
いっているだけなんです。データを見ればすぐにわかること。練習で出ているタイム
が、いざ本番というときに出せないところが右京のまだ未熟なところ。うまくまとめ
さえすれば速いタイムが出るのに、バラつきがあってそのタイムを維持することがう
まくできない。まあ決勝では、表彰台を狙うレースをしますよ。鈴鹿ではまだ表彰台
を経験したいないから。」
<決勝レース>
 決勝レースを前に、鈴鹿は汗ばむほどに気温が上昇した。しかしスタート直前に雲
が出て、気温は下がり気味となっていた。
 決勝レースのスタートが切られた瞬間、星野は見事なダッシュを見せた。ポールポ
ジションの小河選手をしのいで星野はマシンを加速、第1コーナーへ飛び込む。とこ
ろが、後方から猛然と追い上げたロス・チーバー選手が星野の外側かコーナーに突入、
星野の隙を突くようにして1コーナーの立ち上がりで首位に立った。
 一方、片山はレース前の言葉通り、うまいスタートでライバルを押さえ、小河選手
に次ぐ4位でレースを始めていた。片山の後ろにはマルティニ選手、クロスノフ選手
らが続く。
 星野は先行するチーバー選手の背後につけて、逆襲の時期をうかがっていた。その
間隔は2秒前後。チーバー選手、星野、小河選手は、片山以降の第2集団を少しづつ
引き離して先頭集団を形成していった。
 12周目、先頭のチーバー選手がS字でコースアウトして自滅、星野はことさら戦
いを挑むまでもなく先頭に立った。星野はチーバー選手脱落を知って、それまで1分
52秒台だったペースを1分51秒台に上げ、背後の小河選手との間隔を広げにかかっ
た。13周目には1秒439だった間隔は周回毎に広がり、30周目には4秒750
まで拡大した。 片山は、コーナーでマルティニ選手に迫られながらも必死の防戦を
続け、第2集団の先頭、3位のポジションを守ってレースを続けていた。
 星野は30周を過ぎたところでペースを落とし、余裕をもってチェッカーフラッグ
を受けた。3連勝、今季5回目の勝利であった。星野は、星野らしいレース運びで優
勝し、念願だった全日本F3000選手権のタイトルを獲得したのである。
星野一義:1時間05分32秒773 優勝
 「フィニッシュの瞬間、集中力が全部切れて、何もできなくなっちゃたんだ。その
あと、1周している間に、いろんなことが頭に浮かんできた。スタートしてチーバー
選手に抜かれたのは反省しているよ。優勝やチャンピオンを意識しすぎて、ぼく自身
守りにはいってしまったんだ。普段のぼくならあんな抜かれ方は絶対にしない。あれ
は恥ずかしい。でも、そのあとは冷静だった。無茶して首位を奪い返そうとは思わな
かったからね。冷静すぎるくらい冷静だったな。F3000タイトルは、本当に嬉し
いよ。F3000は一人でスタートして走りきるレースでしょう。それだけに重みが
あるよ。これで残りの2戦は思いっきり走ることができる。すっきり暴れてみせるよ。
」
金子 豊監督
 「チーバー選手は柔らかいタイヤで飛び出していったから、いつかは抜けると思っ
ていた。心配はしていなかったよ。今日は、最高の勝ち方だね。ただ、クラッチが残
り6周くらいでダメになっちゃったのが問題かな。ローラの持病といえば持病なんだ
けど、そんなこと言っていられないよ。トラブルが出ないところは出ないんだから、
全力を尽くして対処しなくちゃ」
片山右京:1時間06分07秒149 3位
 「決勝レースで亜、ソフトなタイヤを使って勝負をかけるつもりだったんです。で
もコースを回ってグリッドについたときタイヤを見たら、コースのタイヤカスを拾っ
ていたんです。これで、かえって滑りやすくなってしまって、レースでは苦労しまし
た。テストではこんなことはなかったんです。でも、本番のレースではシビックだと
か、そういうクラスの硬いタイヤカスが出ていたんでしょうね。予想外の事態でした。
タイヤが滑ってしまうので、コーナーが続くところではズルズルして全然走れないん
ですよ。でも、必死になって、マルティニ選手には悪いんだけど、こっともレースだ
から3位を守り通してしまいました」
田中 弘監督
 「金曜日から、決勝日の気温が下がったらソフトで勝負しようと考えていた。案の
定、決勝では温度が下がったからそれいけ、と思ったんだ。でもスタート前にタイヤ
の状況を見て、これは駄目かな、と。思いがけない状態だったからね。今日は、エン
ジンの性能をうまく使ったレースだったですね。右京にはまっすぐなところで踏め、
と言ってあった。右京は、今日だってミスはしているんだけど、表面に出さなかった
ことで評価できます。次の富士では、もっと競り合うレースをやりますよ」
●1990年 全日本F3000選手権ポイントランキング表
 1 星野一義     52
 2 M.マルティニ  27
 3 松本恵二     22
   小河 等     22
 5 片山右京     18
 6 J.クロスノフ   9
 7 R.チーバー    8
 8 高橋国光      7
 9 T.ダニエルソン  6
   V.バイドラー   6
11 長谷見昌弘     5
   中谷明彦      5
13 E.ベルッタジア  4
14 和田孝夫      3
   J.ハーバート   3
16 中子 修      2
17 影山正彦      1
  提供:キャビン・レーシング事務局


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