プレス・リリース 1991・全日本F3000選手権シリーズ 第5戦ミリオンカードカップレース 5月25日(土) 予選 1991年の全日本F3000シリーズも中盤戦に突入。レースへ向けてのマシン のセッティングも、よりいっそう厳しさをましてきた。 今回の第5戦は、今シーズン2回目の鈴鹿でのレースとなっており、各チームとも 今月上旬に行われた合同テストでのデータを元にセッティングを開始しているが、あ いにくと金曜日に行われたフリー走行は午前中が曇、午後が雨というコンディション の変化が激しい1日となり、各チームとも最終的な予選セッティングの決定に悩みな がら、今日の公式予選日を向かえている。 そして、今朝の鈴鹿は雨。しかも、霧雨程度の雨で午後にはコースがドライに変わ ることも十分に予想されるという、混乱の予選の幕開けとなった。 まず、午前中の1回目のタイムアタックでは、ほぼ全車がレイン→オールウェザー →スリックカット→スリックにタイヤを変更しながら走行を続け、最後の数ラップに スリックでコースインしたドライバーが上位に進出。タイムの伸びなかったドライバー を雨が止むことを祈り、タイムの出たドライバーを雨が強くなることを祈った。 結局、午後の予選は完全なドライ・コンディションへと変わり、スターティング・ グリッドはレインとドライの中間セッティングにスリックで予選に臨まなければなら ないドライバーと、完全なドライセッティングにスリックで行けるドライバーとに明 暗が分かれることになる。 このような状況の中で、チーム・レイトンの関谷正徳と田中実は、二人とも雨を想 定したセッティングで予選を迎え、加えて雨の鈴鹿の走行データの少ないために、中 間セッティングにスリックという苦しい走行を余技なくされた。 関谷 正徳 「う~ん、なかなかうまく行かないね。今回は、新しく投入したパーツなんかもあっ て、フリー走行ではデータ取りのメニューを組んでいたんだけど、この天気で消化で きなかった。もちろん、今日のグリッドはそれが原因だとは言えないけど、悔やまれ るよ。とにかく、明日はセッティングを全面変更して、できるかぎりポジションを上 げたいね。」 田中 実 「ちょっと、遅いかなっていうコーナーが2つほどあっただけで、それほど大きな問 題があるとは思ってなかったんだけど、タイムが伸びなかったね。まだまだ、ラルト の鈴鹿でのデータが不足してるということかな。でも、そんなことは言っていられな いからね。とにかく、ラルトがほぼトラブル・フリーになったことのほうがレースに 向けていいニュースだよ。」