SUPER GT

SUPER GT第5戦菅生レクサス1号車が今季初優勝(トヨタモータースポーツニュース)

SUPER GT第5戦 レクサスSC430 1号車が今季初優勝
ポール・トゥ・ウィンで得意の菅生を完全制覇
クサスSC430が4台揃ってトップ10入賞を果たす
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今季初優勝を飾ったレクサスSC430(No.1 ZENTセルモSC)

 2006 AUTOBACS SUPER GTの第5戦「SUGO GT300km RACE」が7月22日(土)~23日(日)にかけて宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。山間の地形を利用して作られたSUGOは最大標高差が69.83mとアップダウンの激しいテクニカルサーキット。トヨタ勢は2001年よりトヨタスープラが5年連続優勝を飾っており、今季は事前の合同テストでも好調な仕上がりをアピールした新型車両レクサスSC430の活躍に期待が集まった。今大会にはGT500クラス15台、GT300クラス24台の総勢39台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサスSC430と2台のトヨタ スープラ、GT300クラスには2台のトヨタMR‐Sと2台のトヨタセリカが出場した。

◆予選◆

 22日(土)の天候は曇り時々霧雨。前日からの降雨はほぼ上がったが、断続的に霧雨の降る不順な天候が続き、午前11時からの予選1回目セッションはウエット宣言が出された。路面状況は雨脚によって刻々と変化し、視界不良とコースアウト車両によって合計5回も赤旗中断される異例の事態に。この状況下、ZENTセルモSC1号車が3番手、OPEN INTERFACE TOM'S SC430 36号車が6番手、BANDAI DIREZZA SC430 35号車が8番手、そしてMobil 1 SC 6号車が10番手とレクサスSC430は4台揃って予選上位10番手までを決定するスーパーラップに進出した。

 続いて午後2時40分から15分間の2回目セッションに続いて午後3時15分よりスーパーラップがスタート。雨は上がったが路面は濡れており、ゆっくり乾きかけるタイヤ選択の極めて難しい路面状況の中、インターミディエイトタイヤを選択したZENTセルモSC1号車は8番目に出走して21秒台の暫定トップタイムを記録。その後コースインした2台もこれを上回ることなく、1号車は2番手に1.154秒の大差で堂々今季2度目のポールポジションを獲得した。また、6号車が8番手、35号車が7番手、36号車が6番手グリッドから決勝へ臨むことになった。一方、GT300クラスではスーパーラップに進出したTOYSTORY Racing MR-S 101号車が9番手、梁山泊apr MR-S 777が8番手グリッドを獲得した。

◆決勝◆

 23日(日)は天候がやや好転。朝方は霧が発生して朝9時からのフリー走行が4分間遅れたものの、その後は時折日も射して気温も上昇した。81周の決勝レースは完全なドライコンディションのもと、ほぼ定刻の午後1時59分にスタート。ポールポジションの1号車は2番手との差を開きながら逃げるが、タイヤの消耗から予定よりやや早めに34周目にピットイン。

 その後、中盤のピット作業が一巡したところでフェアレディZ(23号車)に首位を譲る形となり、1号車は僅差の2番手で追う展開となった。2台はGT300車両を次々とパスしながらテール・トゥ・ノーズの接近戦を40周に渡って続けるが、逆転には至らず。しかし、残り10周となった71周目の最終コーナーでわずかなチャンスを逃さず、1号車が見事に首位浮上。その後もペースを緩めず快走した1号車は、2位に8.015秒の大差をつけ、嬉しい今季初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。

 この結果により立川祐路は全日本GT選手権時代から通算8勝目を挙げ、シリーズ最多勝利ドライバーに。トヨタ勢は2001年以来スポーツランドSUGO大会6連勝を達成した。また、レクサスSC430は、36号車が4位、35号車が7位、6号車が9位に入賞し、それぞれ貴重なポイントを獲得した。GT300クラスでは101号車が5位、777号車も7位に入賞を果たした。


ZENTセルモSC 1号車 ドライバー立川祐路のコメント:

 今シーズンはここまで苦しいレースが続いたが、やっと勝てたという気持ちだ。これで選手権タイトル争いにも踏みとどまることが出来た。最後まで諦めずに全力を尽くす。

ZENTセルモSC 1号車 ドライバー高木虎之介のコメント:

 序盤に後続勢を引き離そうと攻めすぎて、タイヤを傷め、早めのピットインを余儀なくされてしまった。ドライバー交代後は一度ライバルに先行されたが、必ず逆転出来ると信じていた。次戦は厳しい真夏の1000kmレースとなるが、ここが踏ん張りどころだと思うので頑張りたい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:

 不運が続き、なかなか結果を残せなかった1号車だが、今日はワンチャンスを確実に活かしてライバルを逆転し、優勝することが出来て本当に良かった。強豪揃いの厳しいこの選手権で勝ち進むことは本当に難しいが、次戦以降も悔いが残らないレースを戦って行きたい。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社



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