スーパー耐久

S耐:第5戦岡山決勝 28号車のSLS GT3が総合優勝、ST-4クラスではGAZOO 86が初優勝!

 スーパー耐久シリーズ2013第5戦「スーパー耐久レースイン岡山」は1日、雨の中決勝レースを行い、GT3クラスのPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(ファリーク・ハイルマン/片岡龍也組)が優勝した。

 3時間レースは、時折激しく降る雨のため、レース序盤、3分の2過ぎ、終盤と3回のセーフティーカーが導入される展開となった。3度目のセーフティーカーがピットインするとレースは残り8分余り。トップは、PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(ファリーク・ハイルマン/片岡龍也組)のハイルマンだったが、2位スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R(藤井誠暢/佐々木大樹/ガミさん組)佐々木との差は5秒2。ここから佐々木が追いすがるも最終的にはハイルマンが佐々木を1秒5差で振り切りチームに今シーズン3度目の勝利をもたらした。

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 再びコースに雨が落ち始めた13時30分、3時間レースのローリングラップが始まった。スタートでトップに立ったのはポールシッターGTNET ADVAN NISSAN GT-R(星野一樹/青木孝行/尾本直史組)の青木。2位には28号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(ファリーク・ハイルマン/片岡龍也組)のハイルマン、3位に1号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(メルビン・モー/谷口信輝組)のモーと続く。

 しかし、GTNET ADVAN NISSAN GT-Rはスタートドライバーの青木からピットインして星野にチェンジした際、ピットロード出口の信号を無視したとしてペナルティストップ30秒を課され後退。

 2位でレースをスタートした28号車SLSは、序盤のSC中にハイルマンから片岡にドライバーチェンジすると片岡がこのレースのファステストラップとなるタイムをたたき出すなど、一時20位近くまで落ちていた順位を猛然と回復。29周目終わりのストレートでトップを走る新菱オート☆DIXCELエボIX(冨桝朋広/菊地靖組)の菊池をかわしてついにトップに立った。

 片岡はプラチナドライバーのためレース全体の40%以上を走行できない。41周終了で再びハイルマンにバトンを渡すと、一度はパスした菊池に抜かれ2位でコースイン。しかし、菊池が45周終わりでピットに入ったため再びトップに返り咲く。

 終盤、3度目のSCで2位のスリーボンド 日産自動車大学校 GT-R(藤井誠暢/佐々木大樹/ガミさん組)佐々木に詰め寄られるが、これを振り切って優勝を飾った。2位には日産自動車大学校 GT-Rが、3位には1号車のPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が入った。

 ST-1クラスはただ1台参加のFaust Racing BMW Z4(堀主知ロバート/佐藤茂/山野直也組)が優勝した。

 ST-2クラスは、序盤ウェット路面で四輪駆動車RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)の阪口が下克上の活躍を見せ総合のトップを快走。一度目のSCの間に後退すると、今度は新菱オート☆DIXCELエボIXの菊池が代わって総合のトップに立った。1回目のピットストップを引き延ばした菊池は、29周目に28号車SLSの片岡に抜かれるまで総合のトップに君臨。しかし、2度目のピットインを終えると再度搭乗した阪口がこれをかわし、クラストップでレースを締めくくった。2位には新菱オート☆DIXCELエボIXが、3位にはSTURM・MOTUL・ED インプレッサ(大澤学/吉田寿博/松田晃司組)が入った。

 ST-3クラスは序盤からポールシッターのasset テクノ Z34(佐々木雅弘/前嶋秀司/安田裕信組)佐々木が快走。ドライバーを前嶋、安田とつなぎ、終盤迫ってきたPETRONAS TWS GS350(佐藤晋也/吉本大樹/脇阪薫一組)を振り切り優勝した。2位にはPETRONAS TWS GS350が、3位にはTRACY SPORTS IS 350(兵藤信一/佐々木孝太/橋本達也組)が入った。

 ST-4クラスはポールシッターリジカラS2000(松井猛敏/中島保典/市嶋樹組)の松井がオープニングラップでコースアウト。代わってトップに立ったTRACY SPORTS ings S2000(植松忠雄/井入宏之組)もトラブルなどで後退。その後は埼玉トヨペットGB with Revo(大井貴之/服部茂章/平沼貴之組)、SKR ENGINEERING S2000(浜野彰彦/中村嘉宏組)、村上モータース ACRE ロードスター(村上博幸/脇谷猛/トミさん組)と目まぐるしくトップが代わるが、この後ろから迫ってきたのがGAZOO Racing TOYOTA 86(影山正彦/井口卓人/蒲生尚弥組)。最終ドライバーとして影山から引き継いだ蒲生が、終盤にトップに立つとそのまま逃げ切り、86に初優勝をもたらした。蒲生はサポートレースの86/BRZでも優勝しており、この日2勝目を飾ることとなった。2位には埼玉トヨペットGB with Revoが、3位にはSKR ENGINEERING S2000が入った。

 ST-5クラスは序盤からエンドレスアドバントラストヴィッツ(後藤比東至/井尻薫/木村正治組)がトップを快走。2位にポールシッターのBRP☆HYPER ECU C72制動屋J'Sフィット(奥村浩一/古宮正信/松田智也組)が付ける展開となる。しかし、終盤BRP☆HYPER ECU C72制動屋J'Sフィットがこれを逆転して優勝。2位にDIXCELアラゴスタ・NOPROデミオ(谷川達也/小原健一/野上敏彦組)が上がり、エンドレスアドバントラストヴィッツは3位でレースを終えた。

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 次戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し9月22日、WTCCのサポートレースとして3レース制での決勝が行われる。

Text: Yoshinor OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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