SUPER GT

SGT:吉本大樹レースリポート"triple a vantage GT2、しぶとく追い上げを見せるも、最後はポイントに届かず11位フィニッシュ"

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【Hiroki Yoshimoto Race Reprot 2011】 ===============================

CAJ6T3O1.jpg 2011.10.01-02
Round_7 AUTOPOLIS
【Result】

10.01 Free Practice : 6 th (1'52"540)
10.01 Qualify : 16 th (1'53"021) Starting Grid : 16 th
10.02 Free Practice : 13 th (1'55"337) Final : 11 th (0 pt)
Series Ranking (Driver/Team) : 11 th/11 th

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【公式練習・予選】 2011.10.01 (Sta)
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triple a vantage GT2 ソフトタイヤのマッチングに苦しみ予選は16番手

■公式練習 【天候】 晴 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:16℃・21℃ 終了時19℃・27℃
■公式予選 【天候】 晴 【コース】 ドライ 【気温・路温】 開始時:21℃・29℃ 終了時20℃・31℃

昨年のSUPER GT SERIESでは開催されなかったオートポリスラウンド。しかし今年は九州や中国地方のファンからの熱烈な要望に応えてシリーズに復活。ドライバーの多くが「難しいけれどチャレンジングなコース」と口を揃えるコースレイアウトは多くの中高速コーナーに加えパワーを要求されるストレートが組み合わさる。路面はタイヤに厳しいとされ、ドライバーはタイムを落とさずにタイヤを労わらなければならない。そしてわずかなセッティングミスがタイヤの摩耗を早め大幅なタイムダウンを招くこともあり、タイヤ選択を含めエンジニア&チームも頭を悩ませる、まさに総合力が試されるレースとなる。

前戦富士ラウンドでは不発に終わった予選結果を決勝での怒涛の追い上げでカバー、見事ポイントをもぎ取ったtriple a vantage GT2。シリーズも残り2戦となる今回はその勢いをそのままに駆け抜けたいところである。そして迎えた初日のフリー走行。このセッションで最初にステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本はまず3周の計測ラップで1'53"809をマークしピットイン。ここで一旦星野選手にドライバーチェンジ、さらにマシンセットを煮詰めていく。するとその後セッション終盤に向け再度ドライバーチェンジを行ったtriple a vantage GT2は、このセッションの最終アタックを行った吉本が1'52"540をマーク。ハードコンパウンド側のタイヤでのアタックながらタイミングモニター6番手に名を連ね、午後に行われる予選に向けまずまずのスタートを切ってみせた。

そして午後に入り行われた公式予選。午前中のフリー走行の流れから、ソフトコンパウンドのタイヤを履いてのアタックでどこまでタイムを伸ばせるかに期待が寄せられたtriple a vantage GT2。ところがこの期待はまさかの形で打ち砕かれる事になってしまう。公式予選でまず最初にマシンに乗り込んだのは星野選手。その星野選手は3周のアタックラップで1'53"444をマーク、まずは早々に基準タイムをクリアし、スーパーラップ(SL)進出を賭けたアタックを吉本大樹に託していく。しかしこの後、triple a vantage GT2にとって予想だにしなかった展開が待ち受けていた。なんと「より確実にSLに進出する為に」と選択したソフトタイヤが路面に全くマッチせず、ハードタイヤでマークしたタイムを更新できないという状態に。元来タイヤと路面のマッチチングが特に重要視されるGTマシン。更にここオートポリスではその差がより顕著に現れてしまい、終わってみれば吉本がマーク出来たタイムは1'53"021。予選16番手という屈辱の結果に終わる事となってしまった。

11' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2011.10.01 (Sta) Free Practice & Qualify
Text : www.hiroki-yoshimoto.com

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【決勝】 2011.10.02 (Sun)
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triple a vantage GT2、しぶとく追い上げを見せるも 最後はポイントに届かず11位フィニッシュ

CAGGBLBP.jpg ■フリー  【天候】 曇 【コース】 ドライ
■決 勝 【天候】 曇 【コース】 ドライ  【気温・路温】 17℃・22℃

秋晴れだった前日に比べ、どんよりとした曇空となった日曜のオートポリス。朝のフリー走行時の気温は15℃と肌寒く、気温はその後もそれほど上昇せず。第7戦決勝のフォーメーションラップは、午前と変わらずの曇模様のなか午後2時にスタートした。

前日の予選はまさかの不発に終わっていたものの、「固い方のタイヤでのフィーリングは悪くなかった。明日はどんどん追いあげて見せる(吉本大樹)」というコメントを残しており、前戦富士での追い上げの再現が期待された。そんな期待を背に前戦に続き今回もスタートを担当したのは星野選手。その星野選手は16番手という集団の中での難しいスタートながら落ち着いて1コーナーをクリア、長いレースを見据えタイヤに極力負担をかけない走りをしながらも、まずは一つポジションを上げ15番手で2周目へ。星野選手はその後もペースのキープとタイヤのライフのバランスを考えた冷静な周回を重ね、周囲のライバル勢が早めのピットインでペースを上げているのが判るとすぐさま20周目にピットイン、ここでルーティーンの作業を行いチェッカーまでの残り30周を吉本大樹に託していく。

見た目上のポジションでは20番手でコースに入った吉本大樹。するとその吉本は「3周目くらいからタイヤのグリップダウンが始まったので、残り周回数を考えて少しペースを落とした」とはいうものの、ピットアウトからの7周で13番手にまでポジションを上げていく。さらにその後もじわりじわりとポジションを上げていく吉本は、レースも終盤に差し掛かろうかという31周目には12番手、その後37周目にはポイント圏内までポジションあと1つの11番手にまで浮上する。

この時点でtriple a vantage GT2の一つ前を行くのはCar No.27のPACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ。あと1つでポイント獲得圏内という事もあり、何とかしてこのマシンに追いつきたいtriple a vantage GT2であったものの、実際には「序盤にタイヤのライフを考えてペースを落としたけど余裕はゼロ。なんとかポジションを護る事で精一杯だった」と、最後の数周は逆に後ろから一気にポジションを上げてきたCar No.88 JLOC ランボルギーニ RG-3からの逃げ切りを図る展開に。結局最後は何とかペースを保った吉本がポジションを守り11番手でチェッカーを受けたものの、最終的にシリーズポイントを加算する事は叶わず。悔しい思いを押し殺し最終戦もてぎでの快走を期してオートポリスを後にする事となった。

11' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2011.10.02 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com
【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/

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【吉本大樹コメント】
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CA4KD0MX.jpg 非常に辛いレースでした。フリー走行でのフィーリングをタイヤ選択の関係で維持できなかったことが大きな敗因ですが、予選でスーパーラップに進めていたとしても、いずれにせよ決勝は厳しい展開だったでしょう。エンジンのパワーダウンを僕も星野選手も感じているので本国のアストンマーチンレーシングに掛け合って改善策を見出すとともに、タイヤやセッティングについても詰めていかなければなりません。タイヤに関してはレース後長いミーティングを行った結果クリアになった部分があって、最終戦のもてぎに向けてかなり前向きなイメージをもつ事ができました。すぐにやってくる最終戦もてぎは全車両ウェイトを下ろすのでもともとそんなに重くないウェイトを載せていた我々にとってはネガティブな要素ではありますが、事実上開幕戦優勝から始まったシリーズを尻つぼみのままは絶対に終わらせたくないのでシッカリとベストなパフォーマンスを発揮させてシーズンを締めくくりたいと思います。チーム、ドライバー共に最高のレースをお見せすることをお約束します!



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