GTアソシエイションの坂東正明委員長は、 第6戦決勝の行われた鈴鹿サーキットでの定例会見においてさる8月10日付でJAFより発表された2009年以降のGT車両規定についてコメントした。
坂東委員長は、今回の規定はJAF技術部会とGTAのテクニカル部会が相談しながら決めてきたものであり、 あくまでJAF-GT規定に準拠することを重視していくこと、同時に年毎に見直し、歴史にあったものにしていくことを強調した。
GT500のエンジンをフォーミュラニッポンの同一の自然吸気の3.4リッターV8に統一することや、ホイールベース、
前後オーバーハングを各メーカー同一とすることについても、コストダウンにつながる有効策として3メーカーと話し合いながら決定したもので、
同条件の中でも各社の特性を生かしたクルマ作りは可能であり、決してNASCARのようにワンメイクにするわけではないとした。
(NASCARでは今年からフロントマスクとテールランプ周り以外は4メーカー同一形状のCOT(カー・オブ・トゥモロー)規定の車両を導入、
来年から全レースで使用することになっている)
また、国内3メーカー以外の特に海外メーカーの参戦についてもウェルカムであると明言、 その場合は特認車両として性能調整を図りながら受け入れていくとのこと。
またGT300については、費用面や、日本のコンストラクターを育成する目的から、現行規定を踏襲することとするが、
現状はベース車両に使える2ドア車が殆どなくなっていることから、
今後は4ドア車を受け入れる準備をしなければならないことを併せて公表した。
(現在はクスコスバルインプレッサ1台のみが4ドア車両)
2009年以降のGT500車両の規定はこちら(13ページ)
Text:Kazuhisa SUEHIRO