SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選1回目 暫定ポールはウッドワンGT-R!

2008スーパーGT第9戦、「富士GT300kmレース」の公式予選1回目は、#24WOODONE ADVAN Clarion GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組)が暫定ポールを獲得。 オリベイラが混走セッション終了間際に1分45秒191を記録してトップに躍り出た。
GT300クラスも、オリベイラとほぼ同時にベストタイムを更新した影山正美の駆る#33HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美組)が暫定ポールだった。

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2008シーズンの最終戦を迎えた富士スピードウェイ。
公式予選日は朝からあいにくの雨模様、ウェット宣言が出される中で午前10時10分より公式予選1回目が開始された。

ホームストレート上では激しく水しぶきが上がる難しいコンディションの中、 最初に好タイムを連発してきたのはやはりAWDの#77クスコスバルインプレッサだった。
アタックを任されたカルロ・ヴァン・ダムはいち早く1分55秒384の好タイムを記録して一旦ピットへ。
その後1分54秒964を記録した#33ハンコックポルシェの影山に一旦はトップの座を奪われたものの、 専有走行終了間際に再びアタックを行い、1分53秒073までタイムを縮めて再びトップに躍り出た。
2番手には#33ハンコックポルシェの影山、#26ユンケルポルシェの谷口信輝が3番手と富士と相性のいいポルシェ勢が続く。
一方、タイトル争いのかかる#43ARTAガライヤは14番手、#46レオパレスZは11番手、#2紫電は20番手にとどまり、 混走での巻き返しに賭けることとなった。

続いて始まったGT500クラスの専有走行では、ポイントランキング3位の#36ペトロナスSCを駆るアンドレ・ロッテラー、昨年、 一昨年と最終戦を制している#32エプソンNSXのロイック・デュバル、 第4戦セパンを制した#24ウッドワンGT-RのJ.P.オリベイラらが相次いでトップに立つ展開となった。
その後方では#25エクリプスSCの石浦宏明、#100レイブリックNSXの井出有治らも好タイムを連発、2位、 3位辺りに頻繁に顔を出してくる。
専有走行終了時点でのトップタイムは#32エプソンNSXの1分45秒305だ。

一方、前戦オートポリスを制してランキングトップに返り咲いた#23ザナヴィGT-Rはブノワ・ トレルイエがコースアウトを喫して側面からバリアに接触するなど、中々タイムをあげることが出来ず、結局15位で専有を終えた。
ランキング2位の#18TAKATA童夢NSXは8番手だ。

最後の混走セッションを迎えても雨は一向に止む気配をみせず、全車激しい水しぶきを上げながら、 スーパーラップ進出を賭けて最後の20分間を戦うこととなった。

#23ザナヴィGT-Rは本山哲が基準タイムをクリアした後は再びトレルイエがステアリングを握り、 残り8分で1分46秒217を記録して10位につけると、その後もタイムを縮めて1分45秒964とし、 クラス8位で見事スーパーラップ進出を果たした。
ランキング2位の#18TAKATA童夢NSXも最後の最後に1分45秒958を記録して7位で走行を終えた。

一方、上位陣では残り1分をきったところでオリベイラが1分45秒191を叩きだして暫定ポールを獲得、 2番手には#32エプソンNSX、3番手には#35宝山KRAFTSC430が上がってきた。

GT300クラスのSL進出を賭けた争いは最後の最後まで熾烈を極めた。
まずは専有で下位に甘んじた#46レオパレスZを駆る安田裕信が混走開始早々に5位に躍り出ると、 #43ガライヤの高木真一も残り8分で8位、更には残り2分で3位に上がってきた。
安田も順位を一時4番手まで上げてきたが、今回久々に#26ユンケルポルシェを駆るドミニク・ ファーンバッハーが終了直前に高木のタイムを上回って3番手に上がってくる。

更にはGT500のトップが入れ替わるのと時を同じくして#33ハンコックポルシェの影山も残り1分をきったところで1分52秒747を叩きだし、 インプレッサからトップを奪ってこのセッションを終えることとなった。
ランキング3位の#2紫電も加藤寛規のアタックで終盤6番手タイムを記録して、見事スーパーラップ進出を果たすことに。 一方ランキング4位で前回優勝の#81ダイシンZは惜しくも14番手に終わり、スーパーラップ進出を逃している。

スーパーGT最終戦の公式予選2回目はこのあと午後1時45分より各クラス15分間で行われる。
スーパーラップ開始予定時刻はその5分後の午後2時20分からだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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