SUPER GT

S-GT:第7戦もてぎ予選1回目 GT300ランキングトップのトイストーリーMR-Sが車検落ち!

2007スーパーGT第7戦の公式予選は、GT初採用となるノックダウン方式で開催されることとなった。
このため午前中の予選では基準タイムクリアが目標となり、GT500クラスは全車が基準クリアしたが、 GT300クラスは#67tripleaガイヤルドの黒澤翼が基準タイムをクリアできなかったほか、 なんと目下ランキングトップの#101トイストーリーレーシングMR-S(大嶋和也/石浦宏明組)が車検落ちとなり、 午後のセッション1で再度基準クリアを目指すこととなってしまった。
各クラスのトップタイムは、GT500クラスが1分45秒601を出した#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)、 GT300クラスは1分55秒540を出した#26ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー組)だった。

0908GT500Q1TOP 0908GT300Q1TOP

予選1回目は午前10時25分より、GT300専有走行、GT500専有走行、2クラス混走各20分間で行われた。
ここまでは従来と同じだが、今回はここでの結果がグリッドに反映されることはなく、またスーパーラップ進出をかけた争いもない。

今回採用されたノックダウン方式の予選では、午後の予選をF1で実施されているように3つのセッションに分け、 セッションごとに下位の車両をふるいにかけて全てのグリッドを決めていく。
これに参加する条件として、午前中の予選で参加する両ドライバーともが予選基準タイムをクリアすることが求められる。
もしここで一人または両方のドライバーが基準タイムをクリアできなかった場合、即予選落ちとはならないが、 午後のセッション1で基準タイムをクリアすることが求められ、かつセッション2以降の予選に進むことができなくなるのだ。

更には、午後の3セッション全てを1セットのタイヤで走行しなければならないため、 午前中にはクルマのセッティング以外にタイヤの磨耗の進み具合も把握しておかなければならない。

この二つのテーマを消化するため、今回は両クラスとも様子見でガレージに留まるチームはなく、 コースオープンと同時に各車一斉にコースに飛び出していくこととなった。

ところがGT300クラスでは、開始5分で#9モスラーがS字でストップしてしまい、赤旗が出されることに。
5分のインターバルの後に予選は再開されたが、これで9号車は専有走行を続けることができなくなった。
この時点で田中勝喜は基準タイムをクリアできていたが、筒井克彦は走行のチャンスすらなく、 9号車は混走セッションで基準タイムクリアを目指すことに。
また、101号車は予選後に行われた車検でJAF国内競技車両規則 第7章JAF-GT規定3.2.2違反と判断され、 予選タイムが無効となってしまった。
ホイールベースが規定より長かった、ということのようだ。
ここまでポイントリーダーながら、鈴鹿1000kmで優勝した#2紫電が1ポイント差に迫っており、 シーズンを考えても厳しい状況になってきた。

一方、GT500は全車が基準タイムをクリア。
専有走行前半で小暮の出した1分45秒601がベストとなったが、各チームともタイム更新よりも精力的に周回を重ね、 午後への調整に専念している様子だった。
カルソニックインパルではタイヤを氷水で冷やす試みを行っている。 これはかつてF2やGCで予選専用タイヤを使用していた時代にはよく見られた光景だ。ただし今回は、 ピットレーン上でタイヤに水をかける行為に関しては、公式通知で明確に禁止しており、 インパルではガレージ内にタイヤを持ち込んで水に浸していた。

注目のノックダウン予選は今日午後2時40分より行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO



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