スーパーGT第1戦が開催されている岡山国際サーキットにおいて、GTアソシエイション(以下GTA)の定例記者会見が行われ、 1大会2日制や、第3戦、第6戦、第9戦のレース距離短縮など、今季の取り組みについて坂東正明代表が主旨を説明した。
1大会2日制について
既に公式サイトでスポーティングレギュレーションでの対応については発表しているが、
二日間のスケジュールについては今後も各チームに話を聞いて調整していく。
予選はまず最低40分以上のセッションを行い、その後にスーパーラップなりノックダウン方式なりを行う。
ドライバーを2名起用するわけだから、セカンドドライバーや若手に乗る機会が増えるように、予選方式については今後考えていきたい。
第2戦までには結論を出したい。
これまでタイヤを年間1000本以上使っていたが、金曜日の走行をなくすことで使用本数を減らし、コストダウンしていく。
スーパーラップ出走台数が今回8台になったのは、スケジュール上の問題で、岡山では8台ということだ。
シリーズを通して何台とは決めていないので、何台でやるのがいいかは今後各サーキットと相談していく。
2日制にすることで、メカニックの宿泊費用や走行で使用するガソリンの削減など、
1チームあたり1000万円くらいの経費と5万4000リットルのCO2が削減できる。
ピットの設営やクルマのセットアップなどが慌しくなり、体力的にもチームスタッフの負担は増えているが、このままの方向で進めていきたい。
特別性能調整について
ここまで3メーカーと侃々諤々やりながら決めてきた。
ここまでの熟成の進み具合(GT-R)やインダクションポッドの形状(NS-X)などを客観的に判断してウェイトとリストリクター径を決めた。
技術屋さん同士が話し合って決めたことなので、今年はこのままで進めていくつもりだ。
LMGT車両の参加について
今回の2台はあくまでプライベーターとしての参加。プライベーターの参加が増えればレースが盛り上がっていい、と考えた。
レース距離の短縮について
こういう経済状況なので、長距離レースをやることによるパーツの消耗やガソリンの消費を考え、
チームのコスト削減が必要だと考えた。チームの負担を軽減するかわりに、年9戦開催は維持するためだ。
レース距離はGT500クラスの燃費を考えて、スティントを均等割りできる距離ということで決めた。
もてぎは日没時刻を考慮し、またよりガチンコの勝負になるように考えて250kmとした。
ノーハンデでガチンコのチャンピオン争いをやってもらおうということだ。
第6戦鈴鹿については、終了時刻が同じになるよう、スタート時刻を調整していく。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI