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SGT:第1戦岡山決勝 #24KONDO GT-Rが08セパン以来の優勝!GT300は#19ウェッズスポーツIS350が接戦を制す!

2009スーパーGT第1戦、岡山GT300kmレースの決勝は、終始ウェットコンディションの下で行われた。
見事優勝を飾ったのは、予選3番手からスタートした#24HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・ オリベイラ/荒聖治組)。
タイヤ選択を誤り序盤苦しい走りを強いられた#38ZENT CERUMO SC43を2周目に抜き去ってトップに立ち、 1度もトップを譲らずに82周を走り切り、昨年のセパン依頼の勝利をものにした。

GT300クラスは#19ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也組)が優勝。 序盤トップに立ちながらコースアウトを喫するなど危ない場面もあったが、巧みなピット戦略で再びトップを奪い返し、 昨年のもてぎ以来の勝利を挙げた。
(天候:雨時々曇り コース:ウェット 観客動員数:23,000人)

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コースコンディションの悪化を考慮し、決勝レースは午後2時にセーフティーカーの先導でスタートした。
路面はウェットのままだったが、フリー走行後に降りだした雨はスタート進行が進むにつれて止んでいたため、 これに合わせてGT500クラスの数台がグリッド上で浅溝タイヤへの交換を決断した。
その中にはポールシッターの#38ZENT SCも含まれていた。

隊列を組んだまま2周を消化したところでSCカーはピットイン、3周目からコースはオールグリーンに。
ところがその直後の1コーナーで姿勢を乱した#1モチュールGT-Rと#36ペトロナスSCが接触。
1号車はすぐにコース復帰したものの左フロントフェンダーを大きく破損。その上この接触がもとで6周目にドライブスルーペナルティ、 18周目にフェンダーの破損の修理を求めるオレンジボールを受けてしまった。
一方の36号車はグラベルに飛び出してしまい、マーシャルの助けを借りてコースに復帰するも、浅溝タイヤがコースにマッチせず、 12周終わりでタイヤ交換を決断、これで大きく順位を落とすことになった。

ポールポジションの38号車もまた、路面コンディションとタイヤのマッチングに苦しみ、 3周目にあっさりと24号車にトップを明け渡すと、その後も4周目に#18ロックスター童夢NSX、7周目に#8ARTA NSXに相次いで抜かれ、見る見る順位を落としていった。スタートドライバーのリチャード・ ライアンはその後も苦しい走りを強いられながらも29周を走りきり、トップから1周遅れの11位で立川にバトンタッチ。
立川はトップグループをも上回るハイペースで追い上げ、最後は6位まで順位を挽回してみせた。

トップに立った24号車は、一時#18ロックスター童無NSXを駆る小暮の猛追で1秒差にまで迫られるが、 その頃から強く降り始めた雨にも助けられ、またスタートドライバーのJ.P.オリベイラのハードプッシュが功を奏し、 徐々に18号車を引き離し始める。
そして52周終わりまで引っ張ったピットストップを追えた時点では、2位に1分近い大差をつけることに成功した。

レース終盤になって雨が止み、コース上が徐々に乾き始めたため、 ステアリングを引き継いだ荒聖治はタイヤとのマッチングに苦しめられながらの走行を強いられたが、 レース前半に築き上げたマージンが活きて終始トップのまま82周を走り切り、昨年の第4戦セパン以来の勝利をものにした。
2位には#18ロックスター童夢、3位には#8ARTAと2台のNSX勢が初戦の表彰台を手にした。

GT300クラスは序盤から激しいトップ争いが繰り広げられた。
ポールポジションからスタートした#11ジムゲイナーF430の田中哲也に何度もアタックを試みる#19ウェッズスポーツの片岡。 片岡は7周目のヘアピンで田中のインに飛び込むが、立ち上がりで出遅れて逆に#43ARTAガライヤの新田に2位の座を明け渡してしまう。
新田は9周目のダブルヘアピンで田中を攻略、クラストップに躍り出るが、 その次の周のダブルヘアピンであろうことかスピンを喫して周回遅れに接触、左リヤフェンダーを破損した上、 ドライブスルーペナルティを受けてしまう。

ガライヤの後退でトップ争いは再び11号車と19号車のものとなった。
#19片岡は11周目のダブルヘアピン立ち上がりでうまくラインをクロスさせ、 #11田中のインに並びかけるとそのまま最終コーナーでトップに立つ。
ところが片岡は2位とのマージンを広げようとハードプッシュしたのが祟ってか、28周目のヘアピンで飛び出してしまった。

代わってトップに立ったのは、23周目に#11田中を抜いて2位に浮上していた谷口信輝の駆る雨宮R-X7だった。
滑りやすい路面には絶対の自信を持つ谷口だったが、#19片岡もしぶとく食い下がり、7号車がピットインした45周目に再びトップに立つと、 そのまま3周余計に引っ張ってピットに飛び込んだ。この間の片岡の走りと、メカニックの迅速なピット作業が功を奏し、 19号車は7号車の前でピットアウトすることに成功、後半を担当する織戸学は20秒以上のマージンを得た。 織戸はその後も2位とのマージンをみながらペースをコントロールし、昨年の第7戦もてぎ以来の勝利を坂東正敬監督にプレゼントした。

2位はアクシデントやペナルティで一時後退しながらも、 新田守男と高木真一のアグレッシブな走りで順位を挽回した#43ARTAガライヤ、3位に#7雨宮RX-7が入った。

スーパーGT第2戦は鈴鹿サーキット。4月19日決勝だ

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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