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S耐:第8戦もてぎ決勝第1レース ST1、ST2、ST3クラスはいずれもポールトゥウィンでタイトル決定。ST4は上位2台が0.5ポイント差に

2009スーパー耐久第8戦「もてぎスーパー耐久オーバルバトル」の決勝第1レースは、#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/フェリーク・ハイムラン組)がポール・トゥ・フィニッシュ。ランキング2位の#10Y.K.M.ADVAN Zが4位に終わったため、第2レースの結果を待たずしてST1クラスの2009シリーズチャンピオンは1号車のものとなった。
このほかST2、ST3クラスもそれぞれ#3ENDRESS ADVAN CS-X(峰尾恭輔/村田信博/高木真一組)、#5 5ZIGEN NSX(平中克幸/吉本大樹/松浦孝亮組)が勝ってシリーズタイトルをものにした。
一方、ST4クラスは#18M'sインターナショナルコスモソニックKingsDC5(浅野武夫/笠原智行/森正行組)が終盤に逆転して優勝、ランクトップの#95SPOON S2000が4位に終わり、ランキング2位の#55BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVICが3位に入ったため、タイトルの行方はほぼ上位2台に絞られた。

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決勝第1レースは午前11時25分にスタート。
ポールポジションの1号車が一気に逃げにかかる一方、2位以下は#28ペトロナスZ4M、#35assetテクノファーストZの2台が序盤熾烈な2位争いを展開、これに10号車が次第に追いついてきた。
10号車を駆る横溝直輝は35号車佐々木雅弘を10周目にパス、3位に浮上するが、この間に28号車はペースを上げて2台のZを引き離し、トップ1号車との間隔を詰めていく。28号車片岡は11周終了時点で1号車谷口に0.7秒差まで迫るが、谷口も徐々にペースを上げ、再びその差を1秒以上に広げていった。

50周×2ヒートというスプリントとなった第8戦は給油の必要こそなかったものの、ドライバー交代とタイヤ交換のために最低1回のピットストップを要した。
ST1で最初に動いたのは3位の10号車。18周終わりでピットインして、佐藤公哉にドライバーチェンジ。タイヤは右2本のみを交換してピットアウトしていった。
これで3位に繰り上がった35号車は24周終わり、2位28号車は29周終わりでピットへ。トップの1号車は32周まで引っ張って漸くピットに飛び込んだ。
10号車と同じく右側2本交換を行った28号車、35号車に対し、1号車は右リヤ1本交換という作戦で他より2秒以上早くピットアウト。この結果1度もトップの座を譲らぬまま1号車は50周を走りぬき、ポールポジションの1ポイントとあわせて11ポイントを加算。4位に終わった10号車に22ポイント差をつけてシリーズタイトルをものにした。

ST2クラスは1周目に#26ランサーが駆動系トラブルで早くも脱落。クラスポールの3号車がトップ、20号車が約1秒半差の2位で周回を重ねていく。
しかし最初にピットに向かったのは20号車。21周目でタイヤ交換とドライバー交代を行い、#6新菱オートエボIXに一旦2位の座を譲ることに。
トップ3号車はレース半ばの25周目にピットイン。峰尾から村田にチェンジして20号車の前でコースに復帰すると、6号車がピットインした33周目に再びトップに復帰、そのまま後続に17秒の大差をつけてチェッカーを受け、こちらもST1同様このレースでタイトルを確定した。

ST3クラスもST1、ST2同様にポールスタートの5ZIGENがそのままトップでゴール、16号車が3位に終わったため第2レースを待たずにチャンピオンを獲得。
しかしST4はポイントリーダーの95号車が4位に留まる一方で、ランキング3位の18号車が46周目にポールスタートの62号車を抜いてトップに立った。この直後に1号車が50週を消化してチェッカーを受けたため、この周回がファイナルラップとなり、18号車が優勝、62号車2位、55号車3位、95号車4位という結果になり、#55シビック92.5ポイント、#95S2000が92ポイントと僅差で並ぶこととなった。
これにより、18号車は優勝かつ上位2台がリタイヤという非常に厳しい条件でかろうじてタイトルの望みを残したが、#95、#55の2台は順位に関係なく前でフィニッシュしたほうが2009シーズンのチャンピオンという状況で第2レースに臨むこととなった。

決勝第2レースはこのあと午後2時40分より、同じく50周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA


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