全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦、第8戦は22日、スポーツランドSUGOで公式予選を行い、第7戦は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が、第8戦はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)がポールポジションを獲得した。
第7戦の公式予選は午前11時から10分間で行われた。天候は晴れで、徐々に暑くなってきた。
真っ先にコースインしたのは小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。3周ウォームアップを行い、4周目に1分13秒574を記録しトップに立つ。このタイムを上回ったのは、3周目にアタックした古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)で13秒575で小林をかわしトップに立つ。
さらに、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が、1分13秒260でトップに立つと、2位にはケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が13秒260で続く。3位にも荒川麟(B-MAX RACING 324)が13秒336で上がってきた。
4位には中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が上がり、古谷は5位、小林は6位まで順位を落とし予選を終えた。7位には荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が、ここまで2勝を飾っている野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が8位で続いた。
ポールポジション(PP)小出と2位フレデリックとの差は0秒072、その後ろの3位の荒川は0秒004差、トップから8位荒尾まではなんと0秒490差で、僅差の予選となった。
マスタークラスは総合9位で今田信宏(JMS RACING TEAM)がPPを獲得した。
第8戦の公式予選は第7戦終了から10分間のインターバルで午前11時20分より10分間で行われた。
ここでも小林が真っ先にアタックを敢行。1分13秒290でトップに立つ。古谷が13秒437で2位につけるが、直後、中村が13秒037をたたき出しトップに浮上。
その中村を上回ったのはフレデリック。1分13秒025でトップに立った。その後、荒川がセクター1で全体ベストを更新しながらアタックを続けるが、コースアウトして万事休す。フレデリックが来日初PPを獲得した。2位には中村が、3位にはタイムを更新してきた荒尾が入った。
第7戦PPの小出は振わず、4位。5位には小林が、6位には荒川が入った。
マスタークラスは前戦に続き、総合9位で今田信宏(JMS RACING TEAM)がPPを獲得した。
第7戦決勝は本日22日午後3時35分より26周で、第8戦決勝は明日23日午前9時より19周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
東北大会 in スポーツランドSUGO -RIJ- (2024/06/22) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'13.025 - - 176.808
2 35 中村 仁 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'13.037 0.012 0.012 176.779
3 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'13.151 0.126 0.114 176.503
4 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'13.236 0.211 0.085 176.299
5 38 小林 利徠斗 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'13.290 0.265 0.054 176.169
6 51 荒川 麟 B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM 1'13.328 0.303 0.038 176.077
7 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'13.437 0.412 0.109 175.816
8 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'13.599 0.574 0.162 175.429
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'15.023 1.998 1.424 172.099
10 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'15.554 2.529 0.531 170.890
11 8 M 3 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 1'15.952 2.927 0.398 169.994
12 13 M 4 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'16.060 3.035 0.108 169.753
---- 以上基準タイム予選通過 ----
東北大会 in スポーツランドSUGO -RIJ- (2024/06/18) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 7 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'13.260 - - 176.241
2 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'13.332 0.072 0.072 176.068
3 51 荒川 麟 B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM 1'13.336 0.076 0.004 176.058
4 35 中村 仁 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'13.440 0.180 0.104 175.809
5 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'13.515 0.255 0.075 175.629
6 38 小林 利徠斗 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'13.574 0.314 0.059 175.489
7 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'13.590 0.330 0.016 175.450
8 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'13.750 0.490 0.160 175.070
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'15.336 2.076 1.586 171.384
10 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'15.585 2.325 0.249 170.820
11 13 M 3 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'17.067 3.807 1.482 167.535
12 8 M 4 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 1'17.201 3.941 0.134 167.244
---- 以上基準タイム予選通過 ----
6月22日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦が開催されている宮城県・スポーツランドSUGOは朝から好天に恵まれた。午前中に行われたフリー走行1回目では、昨年もSUGOでポールポジションを奪っている大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)がトップタイムをマークした。
FIA-F2王者のテオ・プルシェールの離脱以来、後任ドライバーが確定していないチーム・インパルの19号車は、今回、昨年のSFライツシリーズ2位で、今季スーパーGT(300クラス)で活躍する平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)がドライブすることになった。平良にとっては、思いがけず巡ってきたチャンスを生かせるのか、注目される。
午前9時10分から行われたフリー走行では、まずは全車ユーズドタイヤで様子を探るように走行を開始。
開始20分。太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が馬の背コーナー進入でクラッシュ。スロットルが戻らないトラブルが原因のようだが、マシン修復のため、太田は以降走行できず。いきなり予選を迎えることになってしまった。SUGOでは高い勝率を誇るダンディアライアンレーシングにとっては、痛いアクシデントだ。
ここまでのトップ3は、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。タイムは坪井が1分7秒790と序盤にしては好タイムだ。
開始40分過ぎから徐々にアタックを行う車両が出て、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分7秒956、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分7秒876、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が1分7秒825と、2位タイムを塗り替えるが、坪井のタイムには届かない。
50分を経過すると、野尻1分7秒746、岩佐1分7秒250、と佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)1分7秒063と、立て続けにトップタイムが塗り替えられる。
60分経過。残り30分となったところでの順位は、佐藤-岩佐-野尻-坪井-山本-牧野と続き、今回デビューの平良は16位(1分8秒539)、注目のJujuは最下位の21位(1分9秒859)。
66分経過。坪井が1分06秒647でトップに返り咲く。
大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)も上位に顔を出し、トヨタエンジン搭載者が上がってきた。
73分経過。大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が1分6秒301とトップタイムを更新。山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)も3番手タイムで、トップ3はトヨタ勢が占める。
83分経過。岩佐が1分6秒454で2番手に浮上。平良は1分7秒613で10位にまで上げてきた。
予選を想定したアタックは残り4分を切ってから始まった。
好調さを窺わせる大湯が自らのタイムを更新する1分6秒133でトップを堅持。以下、福住-岩佐-山下-山本-坪井-笹原-牧野-小高-佐藤と続き。ここまでがトップ10 。平良は16位、Jujuは20位で走行を終えた。
予選は、午後2時から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
東北大会 in スポーツランドSUGO -RIJ- (2024/06/22) Free Practice 1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Gr Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 39 A 大湯 都史樹 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'06.133 - - 195.234
2 8 B 福住 仁嶺 Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'06.426 0.293 0.293 194.373
3 15 B 岩佐 歩夢 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'06.454 0.321 0.028 194.291
4 3 A 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'06.508 0.375 0.054 194.133
5 64 B 山本 尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'06.539 0.406 0.031 194.043
6 36 A 坪井 翔 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'06.647 0.514 0.108 193.728
7 37 B 笹原 右京 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'06.655 0.522 0.008 193.705
8 5 B 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'06.672 0.539 0.017 193.656
9 4 B 小高 一斗 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'06.960 0.827 0.288 192.823
10 65 A 佐藤 蓮 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'07.063 0.930 0.103 192.526
11 38 B 阪口 晴南 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'07.203 1.070 0.140 192.125
12 14 B 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'07.207 1.074 0.004 192.114
13 55 A 松下 信治 TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 1'07.225 1.092 0.018 192.062
14 20 B 国本 雄資 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'07.276 1.143 0.051 191.917
15 16 A 野尻 智紀 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'07.490 1.357 0.214 191.308
16 19 A 平良 響 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'07.613 1.480 0.123 190.960
17 7 A 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'08.199 2.066 0.586 189.319
18 12 A 三宅 淳詞 ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E 1'08.316 2.183 0.117 188.995
19 50 A 木村 偉織 San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E 1'08.410 2.277 0.094 188.736
20 53 B ジュジュ TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 1'08.918 2.785 0.508 187.344
21 6 A 太田 格之進 DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'09.806 3.673 0.888 184.961
総合&v.Grantzクラス優勝 大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)
猪爪杏奈(スタートドライバー)
「ロング重視のセッティングにしたので、ニュータイヤのおいしいときに抜かれましたが、ペースはよかったです。安定していいクルマを作ってもらったので、ペースのいいままバトンを渡せました」
大阪八郎(チーム代表/2スティント目を担当)
「最初からショートで行く予定でした。猪爪選手をできるだけ引っ張って、ぼくがショートで、最後の荒川選手が45分という予定でした。SCが多くてみなさん入れないなかで、ショートで入った戦略がよかったです」
荒川麟(最終3スティント目を担当)
「ピットアウトしたときは無線が聞き取れなくて順位はわかりませんでした。とあえず、全力で走って前のクルマを抜こうと思っていました。ストレートに戻ってきたときにP1と出てたのでトップだとわかりました」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
ミニッツ・エンデュアランス・チャレンジ(MEC120)第1戦は16日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、v.Granzクラスは大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)が、VITA Pro-Amaクラスは斎藤愛未/三浦愛組(117号車・Team M岡部自動車D.D.R)が、VITA Ama-Amaクラスは中里紀夫/大賀裕介組(5号車・SHINSEI MiDLAND C72)が優勝した。
レースは午後3時25分に太陽が容赦なく照りつける酷暑のなか2時間先のゴールを目指して、ローリングラップが始まった。レース中、2回の200秒間のドライバー交代を伴うピットストップが義務づけられている。
スタートから飛ばしたのはポールシッター、山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)の渡会。予選5位から1周目に2位に上がってきた杉本雄作/三島優輝/塩津佑介組(12号車・KF MOTORSPORT v.Granz)の塩津を4周目までに8秒8ちぎり大量リードを築く。
5周目に12号車に代わって2位に上がってきたのが林寛樹/兒島弘訓/木村偉織組(71号車・ZENKAIRACING vGranz)の兒島。トップ渡会と兒島のタイム差は9秒4だが、ここからこの2台は同じペースで周回を始めタイム差は開かなくなった。
7周目にはコースアウト車両があり、1回目のセーフーティーカー(SC)が導入されると、777号車渡会のリードはご破算となった。10周目にはSCが解除されるが、直後、コース上でVITAクラスの車両のフロントカウルが脱落したため2回目のSCが導入された。
この時点でトップは777号車渡会、2位に71号車兒島、3位に12号車塩津、4位に大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)の猪爪が続く。
17周目に777号車渡会がピットインしてドライバーを山口に交代すると、各チーム1回目のピットストップを始める。
19周目にはデグナーでコースアウトした車両があり3回目のSCが導入されると、解除直後にまだ1回目のピットストップを行っていなかったチームも続々とピットイン。
26周目には4位を走っていた、777号車山口がヘアピン立ち上がりから続くコーナーでVITAをパスしようと片足をコース外に落としてクラッシュ。ドライバーは無事だったがマシンが横転するほどの激しいクラッシュで、4度目のSCが導入された。
この時点でトップは、71号車木村、2位坂直純/下野璃央組(87号車・DrDry☆vGranz)の下野、3位BANKCY/藤波清斗組(666号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)の藤波だが、この3台を含め上位陣は2回目のピットストップを残している。
この4度目のSCはマシンの破片の回収、クラッシュパッドの修復などで24分もの時間を要した。この時間帯に最終スティントのドライバー交代を行う予定だったチームはコースにとどまり、これが勝敗の明暗を分けることとなる。
SCが退きレースは33周目から残り19分で再開された。各チームが最後のドライバー交代を行うと、38周目、残り10分を切ったところでトップに立ったのはOOKA/佐藤公哉組(31号車・G-TECH)のOOKAだった。そしてその背後、1秒9差にはやはり早めのピットインを行った86号車荒川が迫る。
この混乱のなか、OOKAも荒川も自身のポジションは分かっていない。39周目に荒川がスプーンでOOKAをパスしてホームストレートに戻ってきたとき、自身がトップだというのを初めて知ることとなる。
レースは40周で2時間が経過し終了。ファイナルラップ1周前にトップに立った大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)が優勝。2位にOOKA/佐藤公哉組(31号車・G-TECH)が、3位に坂直純/下野璃央組(87号車・DrDry☆vGranz)が入った。
VITAクラスは、序盤でポールシッターの富田栄造/富田竜一郎組(47号車・CPホールディングスNILZZ VITA)がリタイア。中盤はPro-AMAクラス藤原大輝/奥住慈英組(66号車・seven×seven VITA)とAma-Amaクラス中里紀夫/大賀裕介組(5号車・SHINSEI MiDLAND C72)の争いとなるが、Pro-Amaクラスに先行して中里紀夫/大賀裕介組(5号車・SHINSEI MiDLAND C72)が優勝を飾った。
Pro-Amaクラスは、終止上位で争っていた女性コンビの斎藤愛未/三浦愛組(117号車・Team M岡部自動車D.D.R)が優勝した。
このレース、2時間中、4回のSCで、SCランは55分以上にも及んだ。このためピット戦略が明暗を分け、悲喜こもごものなか、各チーム鈴鹿を後にした。第2戦はモビリティリゾートもてぎに舞台を移し、8月11日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Lap Time Behind Gap
1 86 v.Granz 1 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 40 2:01'17.883 - -
2 31 v.Granz 2 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 40 2:01'24.081 6.198 6.198
3 87 v.Granz 3 坂 直純 下野 璃央 DrDry☆vGranz 40 2:02'02.852 44.969 38.771
4 41 v.Granz 4 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 40 2:02'28.499 1'10.616 25.647
5 71 v.Granz 5 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 40 2:02'34.555 1'16.672 6.056
6 *666 v.Granz 6 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven with KF MOTORSPORT 40 2:02'34.786 1'16.903 0.231
7 *1 v.Granz 7 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 40 2:02'50.459 1'32.576 15.673
8 12 v.Granz 8 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 40 2:03'11.041 1'53.158 20.582
9 *6 v.Granz 9 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 40 2:03'24.406 2'06.523 13.365
10 *20 v.Granz 10 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 40 2:03'27.271 2'09.388 2.865
11 17 v.Granz 11 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 40 2:03'29.953 2'12.070 2.682
12 5 VITA Ama-Ama 1 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 39 2:01'27.687 1Lap 1Lap
13 719 v.Granz 12 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 39 2:02'17.071 1Lap 49.384
14 7 v.Granz 13 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 39 2:03'12.247 1Lap 55.176
15 102 v.Granz 14 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 39 2:03'17.635 1Lap 5.388
16 *85 VITA Ama-Ama 2 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 39 2:03'31.561 1Lap 13.926
17 *81 v.Granz 15 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 39 2:03'33.781 1Lap 2.220
18 117 VITA Pro-Ama 1 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 39 2:03'37.315 1Lap 3.534
19 *56 v.Granz 16 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 39 2:03'38.665 1Lap 1.350
20 *333 VITA Ama-Ama 3 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 39 2:03'41.556 1Lap 2.891
21 30 VITA Ama-Ama 4 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 39 2:03'44.758 1Lap 3.202
22 66 VITA Pro-Ama 2 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 39 2:03'45.090 1Lap 0.332
23 93 VITA Ama-Ama 5 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 39 2:03'47.366 1Lap 2.276
24 27 VITA Ama-Ama 6 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 39 2:03'48.817 1Lap 1.451
25 105 VITA Pro-Ama 3 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 39 2:03'49.975 1Lap 1.158
26 *2 VITA Ama-Ama 7 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 39 2:04'02.522 1Lap 12.547
27 161 VITA Ama-Ama 8 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 38 2:01'22.985 2Laps 1Lap
28 28 VITA Pro-Ama 4 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 38 2:01'51.370 2Laps 28.385
29 *72 v.Granz 17 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 38 2:02'09.235 2Laps 17.865
30 83 VITA Ama-Ama 9 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 38 2:02'09.258 2Laps 0.023
31 77 VITA Ama-Ama 10 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 38 2:03'20.359 2Laps 1'11.101
32 15 v.Granz 18 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 38 2:03'21.893 2Laps 1.534
33 *8 VITA Ama-Ama 11 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 38 2:05'38.780 2Laps 2'16.887
34 787 VITA Ama-Ama 12 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 37 2:01'32.609 3Laps 1Lap
35 18 VITA Ama-Ama 13 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 37 2:01'34.427 3Laps 1.818
36 96 VITA Ama-Ama 14 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 37 2:02'13.387 3Laps 38.960
37 *11 VITA Ama-Ama 15 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 37 2:02'26.517 3Laps 13.130
38 39 VITA Ama-Ama 16 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 37 2:03'15.979 3Laps 49.462
39 78 VITA Ama-Ama 17 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 36 2:03'39.318 4Laps 1Lap
40 *37 VITA Ama-Ama 18 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 35 2:03'24.748 5Laps 1Lap
41 61 v.Granz 19 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 33 2:01'30.204 7Laps 1Lap
42 *88 v.Granz 20 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 29 2:01'43.015 11Laps 29'18.077
---- 以上規定周回数完走 ----
- 22 VITA Ama-Ama - 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 34 1:51'25.197 6Laps 1Lap
- 44 VITA Ama-Ama - 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 29 1:32'24.938 11Laps 4Laps
- 777 v.Granz - 山口 礼 渡会 太一 seven×seven with KF MOTORSPORT 26 1:16'12.826 14Laps 3Laps
- 10 v.Granz - 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 19 56'18.724 21Laps 7Laps
- 23 VITA Ama-Ama - 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 10 27'55.778 30Laps 9Laps
- 47 VITA Pro-Ama - 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 10 28'13.235 30Laps 17.457
【クラス別】
■v.Granzクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 v.Granz class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Lap Time Behind Gap
1 86 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 40 2:01'17.883 - -
2 31 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 40 2:01'24.081 6.198 6.198
3 87 坂 直純 下野 璃央 DrDry☆vGranz 40 2:02'02.852 44.969 38.771
4 41 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 40 2:02'28.499 1'10.616 25.647
5 71 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 40 2:02'34.555 1'16.672 6.056
6 *666 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven with KF MOTORSPORT 40 2:02'34.786 1'16.903 0.231
7 *1 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 40 2:02'50.459 1'32.576 15.673
8 12 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 40 2:03'11.041 1'53.158 20.582
9 *6 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 40 2:03'24.406 2'06.523 13.365
10 *20 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 40 2:03'27.271 2'09.388 2.865
11 17 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 40 2:03'29.953 2'12.070 2.682
12 719 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 39 2:02'17.071 1Lap 1Lap
13 7 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 39 2:03'12.247 1Lap 55.176
14 102 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 39 2:03'17.635 1Lap 5.388
15 *81 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 39 2:03'33.781 1Lap 16.146
16 *56 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 39 2:03'38.665 1Lap 4.884
17 *72 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 38 2:02'09.235 2Laps 1Lap
18 15 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 38 2:03'21.893 2Laps 1'12.658
19 61 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 33 2:01'30.204 7Laps 5Laps
20 *88 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 29 2:01'43.015 11Laps 4Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 777 山口 礼 渡会 太一 seven×seven with KF MOTORSPORT 26 1:16'12.826 14Laps 3Laps
- 10 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 19 56'18.724 21Laps 7Laps
■VITA Pro-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Pro-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Lap Time Behind Gap
1 117 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 39 2:03'37.315 - -
2 66 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 39 2:03'45.090 7.775 7.775
3 105 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 39 2:03'49.975 12.660 4.885
4 28 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 38 2:01'51.370 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
- 47 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 10 28'13.235 29Laps 28Laps
■VITA Ama-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Ama-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Lap Time Behind Gap
1 5 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 39 2:01'27.687 - -
2 *85 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 39 2:03'31.561 2'03.874 2'03.874
3 *333 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 39 2:03'41.556 2'13.869 9.995
4 30 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 39 2:03'44.758 2'17.071 3.202
5 93 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 39 2:03'47.366 2'19.679 2.608
6 27 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 39 2:03'48.817 2'21.130 1.451
7 *2 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 39 2:04'02.522 2'34.835 13.705
8 161 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 38 2:01'22.985 1Lap 1Lap
9 83 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 38 2:02'09.258 1Lap 46.273
10 77 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 38 2:03'20.359 1Lap 1'11.101
11 *8 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 38 2:05'38.780 1Lap 2'18.421
12 787 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 37 2:01'32.609 2Laps 1Lap
13 18 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 37 2:01'34.427 2Laps 1.818
14 96 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 37 2:02'13.387 2Laps 38.960
15 *11 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 37 2:02'26.517 2Laps 13.130
16 39 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 37 2:03'15.979 2Laps 49.462
17 78 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 36 2:03'39.318 3Laps 1Lap
18 *37 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 35 2:03'24.748 4Laps 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
- 22 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 34 1:51'25.197 5Laps 1Lap
- 44 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 29 1:32'24.938 10Laps 5Laps
- 23 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 10 27'55.778 29Laps 19Laps
Fastest Lap(v.Granz): CarNo. 777 渡会太一(seven×seven with KF MOTORSPORT) 2'15.280 (2/26) 154.533 km/h
Fastest Lap(VITA): CarNo.5 中里紀夫(SHINSEI MiDLAND C72) 2'26.391 (6/39) 142.804 km/h
CarNo. 666, 1は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 6は、MECシリーズ規則第26条1(ピット滞在時間)違反により、競技結果に対して33秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 20は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(黄旗中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 85, 56, 333は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条13.8(ローリングスタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 81は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。
CarNo. 81は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.2(妨害行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 2は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 72は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。
CarNo. 15は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.2(妨害行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 8は、MECシリーズ統一規則第28条3(SC中の給油)により、競技結果に対して230秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 11は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 11は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.2(妨害行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 37は、MECシリーズ統一規則第25条1(スタートドライバー登録)違反により、ペナルティストップ10秒を科した。
CarNo. 88は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し、スピン、危険なコース復帰)により、競技結果に対して5周減算のペナルティーを科した。
優勝 小田優(Drago CORSE TAKE)
「鈴鹿初優勝です。フォーメーションラップでリアタイヤを暖めきれなくて、最初の2周くらいはつらかったんですが、タイヤが暖まってからはペースよく走れました。最期の方がタイヤも厳しくなってタイムも落ちましたが、余裕はありました。セットアップもよかったと思います。残りもレースも全部勝って締めくくりたいと思います」
2位 迫隆眞(自動車工房ミストKデンタルオフィス)
「スタートでエンストしたのが敗因でした。4位で1コーナーへ行ってその周で2位まで上がりました。ペースは小田選手と変らなかったんですが、あの間合いではスリップが効かず、追いついていくのは難しかったです。チャンピオンになったみたいですが、日本一に向けてクラブマンレースで頑張ってきたので、最後は勝って終わりたいと思います」
3位 加納康雅(イーグルスポーツ)
「何台か抜いてめちゃくちゃ楽しいレースでした。S-FJはカートと違って機敏に動いてくれないので、怖かったりもしました。日本一もありますし、自分にとって有意義なレースでした。3位から5位ばかりなので、今度こそきっちり優勝したいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第6戦は16日、鈴鹿クラブマンレース第3戦で決勝を行い、ポールポジションからスタートした小田優(Drago CORSE TAKE)が一度もトップを譲ることなく、ポールトゥウインで優勝した。
決勝は午前9時にフォーメーションラップが始まる。早朝より太陽が顔を出し蒸し暑いなかで各車グリッドを離れた。地崎壱星(レプリスポーツKKS-II)が出走を取りやめたため、29台が1周を回ってグリッドに着いた。
シグナルがブラックアウトすると、ポールポジションの小田優(Drago CORSE TAKE)が素晴らしい蹴り出しで、1コーナーへ向かう。一方予選2位の迫隆眞(自動車工房ミストKデンタルオフィス)はグリッドでストールして出遅れ、4位に落ちた。2位には予選3位から渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が、3位には同4位から豊島里空斗(C.S.I Racing)が上がるが、迫が2コーナーで豊島に並びかけS字入口で3位に浮上した。
予選5位の加納康雅(イーグルスポーツ)と同6位の松本拓海(EAGLE ERS)も1コーナーでサイドバイサイドとなるが、2コーナーでアウトにつけていた加納がS字入口で松本を攻略。チームメート同士のバトルは加納に軍配が上がり、予選順位通り加納が5位、松本が6位で東コースに向かった。
続く130Rでは、2位の迫がインから前を走る渡会をパス。予選位置までポジションを回復した。その後方では、5位の加納が豊島を攻略し4位に浮上した。
オープニングラップの1周目、トップでコントロールラインを通過したのは2位の迫を0秒9離した小田。3位に渡会が、4位に加納が、5位に豊島が、6位に松本が続く。
2周目、2位を走る迫がファステストラップ2分15秒159をたたき出しトップ小田との差を0秒7とする。5位の豊島は、松本にもパスされ6位に落ちた。
2位迫との差を詰められていたトップ小田だったが、タイヤが暖まると3周目~5周目にかけてここまでのファステストラップを2分14秒922、14秒739、14秒562と更新しながら迫を突き放す。5周目を終わってその差は1秒2まで開いた。
3位の渡会もペースが上がらない。4位に上がってきた加納が序盤1秒8あった差を徐々に削り始める。5周目にその差を0秒4とすると、シケイン侵入でアウトから並びかけ、立ち上がりで前に出ると、続く6周目の1コーナーでは食い下がる渡会を制して3位に浮上した。
ここからのトップ小田は盤石。さらに2位迫との差を広げると10周を回って2位迫との差を1秒7まで広げ優勝を飾った。2位には迫が、3位には加納が入った。
5位の松本は9周目に4位渡会との差を0秒2とすると、最終ラップの130Rで背後につける。松本はシケイン手前でインを抑える渡会にアウトから行くと見せかけて、空いたインにずばっと切り込むとブレーキングで渡会をパスして4位に上がった。5位には渡会が、6位には豊島が入った。
3台が参加したジェントルマンクラスは、総合18位に入った中嶋匠(Aviator A one)が優勝した。
優勝した小田は、昨年のスーパーFJ日本一決定戦での優勝経験はあるものの、シリーズ戦では初優勝となった。
2位に入った迫はチャンピオンシップポイントを105まで伸ばし、最終戦を待たずして今シーズンの鈴鹿・岡山シリーズのチャンピオンを決めた。迫は第1戦から第3戦まで3連勝、第4戦から第6戦まで連続2位と、文句のない成績での戴冠となった。
最終第7戦は、10月6日にここ鈴鹿サーキットで決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/16) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 43 小田 優 Drago CORSE TAKE MYST KK-S2 10 22'29.665 - -
2 56 迫 隆眞 自動車工房ミストKデンタルオフィス MYST KK-S2 10 22'31.365 1.700 1.700
3 31 加納 康雅 イーグルスポーツ MYST KK-S2 10 22'35.592 5.927 4.227
4 29 松本 拓海 EAGLE ERS MYST KK-S2 10 22'39.506 9.841 3.914
5 8 渡会 太一 FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 10 22'39.621 9.956 0.115
6 27 豊島 里空斗 C.S.I Racing MYST KK-S2 10 22'42.302 12.637 2.681
7 22 酒井 翔太 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 10 22'49.054 19.389 6.752
8 10 杉田 悠真 LAPS with REV RACING GARAGE MYST KK-S2 10 22'51.101 21.436 2.047
9 7 松井 啓人 FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 10 22'56.070 26.405 4.969
10 71 宮本 颯斗 leprix sport KKS-II MYST KK-S2 10 22'56.740 27.075 0.670
11 1 元山 泰成 ECOTEH WORKS MYST KK-S2 10 22'57.157 27.492 0.417
12 99 Aki Jitranuwath ATEAM Buzz Racing KKS2 MYST KK-S2 10 22'57.296 27.631 0.139
13 6 三浦 柚貴 LAPS withレヴレーシング MYST KK-S2 10 22'57.821 28.156 0.525
14 81 丸山 陽平 群馬トヨペットTEAM RiNoA MYST KK-S2 10 22'57.866 28.201 0.045
15 57 東 慎之介 サンセルモMYST/ORM MYST KK-S2 10 23'01.041 31.376 3.175
16 2 吉田 紘大 ATEAM Buzz Racing KKS2 MYST KK-S2 10 23'04.165 34.500 3.124
17 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 10 23'04.672 35.007 0.507
18 17 G 1 中嶋 匠 Aviator A one MYST KK-S2 10 23'04.752 35.087 0.080
19 51 落合 蓮音 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 10 23'05.895 36.230 1.143
20 44 宮園 拓真 ABBEY RACING MYST KK-S2 10 23'06.007 36.342 0.112
21 47 G 2 山根 一人 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 10 23'06.769 37.104 0.762
22 18 鈴木 七瀬 FORM with 雅企画 MYST KK-S2 10 23'16.614 46.949 9.845
23 11 梅本 幸汰 Rn-sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 10 23'17.877 48.212 1.263
24 78 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 10 23'19.759 50.094 1.882
25 4 古里 拓 FLEET REV KK-SII MYST KK-S2 10 23'23.172 53.507 3.413
26 70 Rainy Medina Lucky Chaneces Race for MYST KK-S2 10 23'27.011 57.346 3.839
27 32 天谷 伶奈 TODOROKI☆KKSII MYST KK-S2 10 23'32.741 1'03.076 5.730
28 5 G 3 高橋 浩史 BBK☆レヴレーシング MYST KK-S2 10 23'46.905 1'17.240 14.164
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
- 79 八巻 渉 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 8 23'33.053 2Laps 2Laps
- 16 地崎 壱星 レプリスポーツKKS-II MYST KK-S2 - d.n.s - -
Fastest Lap: CarNo. 43 小田優(Drago CORSE TAKE) 2'14.562 (5/10) 155.357 km/h
■v.Granz
ポールポジション 山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)
渡会「S-FJで取れなかったので(渡会はS-FJとダブルエントリー)、こちらは取ろうと思っていました。決勝はペースもいいし、チームも1-2なので状況をみながらうまく走りたいと思います。勝てるように頑張ります」
予選2位 seven×seven with KF MOTORSPORT(BANKCY/藤波清斗)
藤波・KFMS代表「ライバルチームも1-2に来るいきおいだったので心配していました。チームを立ち上げて3年目でやっと仕上がってきて1-2を取れました。本当にいろんな人のおかげで、メカニックさんも頑張っているので、あとはぼくらがミス無く生かせればいいかなと思います。台数も多くなり、精度も上がって、データ量も多くなっているので、チームとしていい結果で終れたらと思います」
予選3位 大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)
荒川「ベスト周のセクター1で大きなミスをしてしまいました。シェイクダウンしたばかりでセットアップとか、パーツもないですし、そのなかでは最善の結果だと思います。みんなで協力して勝てるように頑張ります」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
ミニッツ・エンデュアランス・チャレンジ(MEC120)第1戦は15日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、v.Granzクラスは山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)が、VITA Pro-Amaクラスは富田栄造/富田竜一郎組(47号車・CPホールディングスNILZZ VITA)が、VITA Ama-Amaクラスは佐藤元春/上野大哲組(22号車・恒志堂レーシングCLASS VITA)がポールポジションを獲得した。
昨年からシリーズ化されたMEC120は、今シーズンも鈴鹿サーキットで開幕を迎えた。参加台数は48台を集め、v.Granz22台、VITA26台だ。特にv.Granzは過去最大のエントリーとなった。
公式予選は、v.GranzとVITAに分けられてそれぞれ30分間で行われた。
午後3時から行われたv.Granzでは、山口礼/渡会太一組(777号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)が渡会のドライブで早々にアタックを行い、2分13秒701を出すとピットイン。その後、このタイムを上回るチームは現れず、ポールポジション(PP)を獲得した。
2位には僚友のBANKCY/藤波清斗組(666号車・seven×seven with KF MOTORSPORT)が入り、KF MOTORSPORTが1-2。3位には大阪八郎/猪爪杏奈/荒川麟組(86号車・DrDry☆vGranz)が続いた。
VITA(Pro-Ama/Ama-Ama)クラスの予選は午後3時45分から行われた。
こちらも親子でコンビを組んだPro-Amaクラスの富田栄造/富田竜一郎組(47号車・CPホールディングスNILZZ VITA)が2分25秒166を記録すると、終了までトップを明け渡すこと無くPPを獲得した。
VITAクラス総合で2位に入りAma-AmaクラスのPPを獲得したのは佐藤元春/上野大哲組(22号車・恒志堂レーシングCLASS VITA)。3位にはPro-Amaクラス2位の藤原大輝/奥住慈英組(66号車・seven×seven VITA)が入った。
4位もAma-AmaクラスのGAMISAN/HIROBON組(2号車・サンズクリエイト&HIROTEX)が入りクラス2位。5位、6位にはPro-Amaクラスの吉村雅一/谷川達也組(105号車・ヨシムラオートVITA)、斎藤愛未/三浦愛組(117号車・Team M岡部自動車D.D.R)が続き、7位にはAma-Amaクラスの3位の鍋家武/岡井貴経組(78号車・イマージュToyBoxセレクトSPプラス)が入った。
決勝は明日16日、午後3時25分より2時間レースとして行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Time Behind Gap km/h
1 777 v.Granz 1 山口 礼 渡会 太一 seven×seven v.Granz 2'13.701 - - 156.358
2 666 v.Granz 2 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven v.Granz 2'13.722 0.021 0.021 156.333
3 86 v.Granz 3 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 2'13.966 0.265 0.244 156.049
4 71 v.Granz 4 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 2'13.977 0.276 0.011 156.036
5 12 v.Granz 5 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 2'14.132 0.431 0.155 155.855
6 87 v.Granz 6 坂 直純 下野 璃央 窪田 俊浩 DrDry☆vGranz 2'14.144 0.443 0.012 155.841
7 719 v.Granz 7 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 2'14.168 0.467 0.024 155.814
8 61 v.Granz 8 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 2'14.665 0.964 0.497 155.239
9 10 v.Granz 9 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 2'14.902 1.201 0.237 154.966
10 72 v.Granz 10 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 2'14.956 1.255 0.054 154.904
11 56 v.Granz 11 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 2'14.961 1.260 0.005 154.898
12 6 v.Granz 12 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 2'15.358 1.657 0.397 154.444
13 7 v.Granz 13 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 2'15.397 1.696 0.039 154.399
14 41 v.Granz 14 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 2'16.043 2.342 0.646 153.666
15 31 v.Granz 15 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 2'16.091 2.390 0.048 153.612
16 15 v.Granz 16 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 2'16.101 2.400 0.010 153.601
17 17 v.Granz 17 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 2'16.328 2.627 0.227 153.345
18 1 v.Granz 18 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 2'16.396 2.695 0.068 153.268
19 102 v.Granz 19 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 2'16.663 2.962 0.267 152.969
20 20 v.Granz 20 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 2'17.414 3.713 0.751 152.133
21 88 v.Granz 21 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 2'17.450 3.749 0.036 152.093
22 81 v.Granz 22 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 2'19.161 5.460 1.711 150.223
23 47 VITA Pro-Ama 1 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 2'25.166 11.465 6.005 144.009
24 22 VITA Ama-Ama 1 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 2'25.212 11.511 0.046 143.963
25 66 VITA Pro-Ama 2 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 2'25.281 11.580 0.069 143.895
26 2 VITA Ama-Ama 2 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 2'25.346 11.645 0.065 143.831
27 105 VITA Pro-Ama 3 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 2'25.728 12.027 0.382 143.454
28 117 VITA Pro-Ama 4 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 2'25.923 12.222 0.195 143.262
29 78 VITA Ama-Ama 3 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 2'26.278 12.577 0.355 142.914
30 27 VITA Ama-Ama 4 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 2'26.416 12.715 0.138 142.779
31 11 VITA Ama-Ama 5 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 2'26.475 12.774 0.059 142.722
32 787 VITA Ama-Ama 6 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 2'26.504 12.803 0.029 142.694
33 85 VITA Ama-Ama 7 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 2'26.509 12.808 0.005 142.689
34 5 VITA Ama-Ama 8 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 2'26.535 12.834 0.026 142.664
35 93 VITA Ama-Ama 9 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 2'26.552 12.851 0.017 142.647
36 333 VITA Ama-Ama 10 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 2'26.586 12.885 0.034 142.614
37 161 VITA Ama-Ama 11 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 2'26.665 12.964 0.079 142.537
38 77 VITA Ama-Ama 12 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 2'26.764 13.063 0.099 142.441
39 8 VITA Ama-Ama 13 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 2'26.970 13.269 0.206 142.241
40 30 VITA Ama-Ama 14 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 2'27.342 13.641 0.372 141.882
41 28 VITA Pro-Ama 5 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 2'27.776 14.075 0.434 141.465
42 23 VITA Ama-Ama 15 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 2'27.952 14.251 0.176 141.297
43 18 VITA Ama-Ama 16 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 2'28.793 15.092 0.841 140.499
44 83 VITA Ama-Ama 17 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 2'28.851 15.150 0.058 140.444
45 96 VITA Ama-Ama 18 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 2'30.274 16.573 1.423 139.114
46 44 VITA Ama-Ama 19 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 2'30.875 17.174 0.601 138.560
47 39 VITA Ama-Ama 20 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 2'31.656 17.955 0.781 137.846
48 37 VITA Ama-Ama 21 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 2'31.907 18.206 0.251 137.618
【クラス別】
■v.Granzクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 v.Granz class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Time Behind Gap km/h
1 777 山口 礼 渡会 太一 seven×seven v.Granz 2'13.701 - - 156.358
2 666 BANKCY 藤波 清斗 seven×seven v.Granz 2'13.722 0.021 0.021 156.333
3 86 大阪 八郎 猪爪 杏奈 荒川 麟 DrDry☆vGranz 2'13.966 0.265 0.244 156.049
4 71 林 寛樹 兒島 弘訓 木村 偉織 ZENKAIRACING vGranz 2'13.977 0.276 0.011 156.036
5 12 杉本 雄作 三島 優輝 塩津 佑介 KF MOTORSPORT v.Granz 2'14.132 0.431 0.155 155.855
6 87 坂 直純 下野 璃央 窪田 俊浩 DrDry☆vGranz 2'14.144 0.443 0.012 155.841
7 719 臼井 卓士 山崎 学 小松 響 イッチャン 2'14.168 0.467 0.024 155.814
8 61 米谷 浩 佐々木 孝太 山本 龍司 K.Kヨネタニアキランド 2'14.665 0.964 0.497 155.239
9 10 植田 正幸 阪口 晃平 藤原 優太 ルーニーアキランドv.Granz 2'14.902 1.201 0.237 154.966
10 72 大山 正芳 橋本 守生 浦田 裕喜 ダイワNアキランドv.Granz 2'14.956 1.255 0.054 154.904
11 56 南 清和 岩澤 優吾 坂入 悠斗 KF MOTORSPORT v.Granz v.Granz 2'14.961 1.260 0.005 154.898
12 6 大崎 達也 岡部 隆志 岡部システムHFRP 2'15.358 1.657 0.397 154.444
13 7 大野 尊久 奥村 浩一 徳升 広平 Rising west v.Granz 2'15.397 1.696 0.039 154.399
14 41 中川 徹 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 2'16.043 2.342 0.646 153.666
15 31 OOKA 佐藤 公哉 G-TECH 2'16.091 2.390 0.048 153.612
16 15 吉村 一悟 寺西 玲央 NEXSEED V.Granz 2'16.101 2.400 0.010 153.601
17 17 鈴木 建自 木村 建登 末廣 武士 BRP NUTEC制動屋v.Granz 2'16.328 2.627 0.227 153.345
18 1 関 正俊 河村 直樹 グラック&KTS 2'16.396 2.695 0.068 153.268
19 102 大原 学 甲野 将哉 長島 正明 アイフォア神戸v.Granz 2'16.663 2.962 0.267 152.969
20 20 K.K 飯田 裕樹 いむら せいじ ABBEY RACING 2'17.414 3.713 0.751 152.133
21 88 山本 恭平 CHUNG ADRIAN K-one with CALLA 2'17.450 3.749 0.036 152.093
22 81 長谷川 睦 AKITA 寺島 大 CLEANLIFE ITAL ABBEY 2'19.161 5.460 1.711 150.223
■VITA Pro-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Pro-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Time Behind Gap km/h
1 47 富田 栄造 富田 竜一郎 CPホールディングスNILZZ VITA 2'25.166 - - 144.009
2 66 藤原 大輝 奥住 慈英 seven×seven VITA 2'25.281 0.115 0.115 143.895
3 105 吉村 雅一 谷川 達也 ヨシムラオートVITA 2'25.728 0.562 0.447 143.454
4 117 斎藤 愛未 三浦 愛 Team M岡部自動車D.D.R 2'25.923 0.757 0.195 143.262
5 28 DAISUKE 片岡 龍也 TKRI松永建設VITA 2'27.776 2.610 1.853 141.465
■VITA Ama-Amaクラス
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 MEC120 Minutes Enduarance Challenge Round 1 VITA Ama-Ama class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Time Behind Gap km/h
1 22 佐藤 元春 上野 大哲 恒志堂レーシングCLASS VITA 2'25.212 - - 143.963
2 2 GAMISAN HIROBON サンズクリエイト&HIROTEX 2'25.346 0.134 0.134 143.831
3 78 鍋家 武 岡井 貴経 イマージュToyBoxセレクトSPプラス 2'26.278 1.066 0.932 142.914
4 27 大沢 良明 三上 潤 ビーンズスポーツ☆SPM☆VITA 2'26.416 1.204 0.138 142.779
5 11 高橋 裕史 眞田 拓海 リーガルトップwithガレージプラチナ 2'26.475 1.263 0.059 142.722
6 787 柿沼 一峰 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿プラチナVITA制動屋 2'26.504 1.292 0.029 142.694
7 85 西尾 和早 猪股 京介 CURクローズアップレーシング制動屋 2'26.509 1.297 0.005 142.689
8 5 中里 紀夫 大賀 裕介 SHINSEI MiDLAND C72 2'26.535 1.323 0.026 142.664
9 93 田幸 和純 米田 弘幸 TMR萬雲塾VITA 2'26.552 1.340 0.017 142.647
10 333 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング★萬雲塾★VITA 2'26.586 1.374 0.034 142.614
11 161 木村 一廊 渡部 智仁 KOO`ON WITH ABBEY RS 2'26.665 1.453 0.079 142.537
12 77 井本 大雅 荻原 友美 武者 利仁 seven×seven VITA 2'26.764 1.552 0.099 142.441
13 8 イシカワ ヨシオ 菊地 靖 東京IRCニルズvivo VITA 2'26.970 1.758 0.206 142.241
14 30 大野 宗 太田 達也 YouTube「ゴキブリ博士」VITA 2'27.342 2.130 0.372 141.882
15 23 高橋 幸宏 阪本 一世 熊井 僚 髙橋モータースVITA01☆F 2'27.952 2.740 0.610 141.297
16 18 櫻井 貴広 巽 雅剛 ClubD'zウエストポイント京都 2'28.793 3.581 0.841 140.499
17 83 齋藤 隆 東 幸夫 スリーワイドレーシング.レプリスポーツ 2'28.851 3.639 0.058 140.444
18 96 中川 恵裕 木村 真史 ABBEY RACING 2'30.274 5.062 1.423 139.114
19 44 早川 正資 関口 大悟 國枝 惣一郎 クニトモエナペタルVITA 2'30.875 5.663 0.601 138.560
20 39 阿部 貴一 佐藤 正弘 西山 雄一 ACRE☆BBC☆SH-R VITA 2'31.656 6.444 0.781 137.846
21 37 清水 忠行 飛田 善晴 中山 正年 Progressプロμ舞VITA 2'31.907 6.695 0.251 137.618
ポールポジション 小田優(Drago CORSE TAKE)
「鈴鹿では初ポールです。練習の段階からスリップを使える状況に持っていきたいと思っていました。でもクリアも取りたいので、最初に出ようと思ってたんですが、シグナルを見ていなくて出遅れ、みんなの後ろで走っていました。それがたまたまよかったみたいです。タイムを出した周はスリップを使えなくてほぼ単独走行でした。それ以降は出る気がしなくて戻ろうかなと思ってましたが、他も上げてくるかも知れないので、コースにとどまりました。決勝はこのまま優勝したいと思います」
2位 迫隆眞(自動車工房ミストKデンタルオフィス)
「練習から好調でしたが、毎セッション小田選手よりコンマ1足らなかったです。そこが今回の課題でした。スリップは使いましたが、単独でも2回くらい同じタイムが出ました。ちょっと届かなかったですね。集団で走れば置いて行かれることもなくて、バトルするペースはあるので、あしたは1位で帰ってこられればと思います」
3位 渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)
「練習の時から前の2台に比べればスピードが劣っていたので、予選も厳しいと思っていました。3位が目標で、自分もクルマのベストも尽くせました。トップ2台にはかなわなかったです。スリップを使ってのタイムだったので、使えなければもっと下だったと思います。タイム差がひどいので、レースになってもこの差は埋まらないし、あしたは耐えるレースになると思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第6戦は15日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、小田優(Drago CORSE TAKE)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後1時15分より20分間で行われた。朝方雲間から顔を出していた太陽も隠れ、天候は曇り。風が吹けばいくぶん涼しい中で予選は進行した。参加台数は前第4、5戦と同じ30台と多くのドライバーが参戦した。
計測2周目には小田優(Drago CORSE TAKE)が2分14秒643を記録しトップに立つ。2位には迫隆眞(自動車工房ミストKデンタルオフィス)が14秒838で、3位には渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が15秒339でつける。
ここから路面温度も高く、タイヤのピークを過ぎたのか各ドライバータイムが上がらない。迫が計測4周目にタイムを2分14秒742まで縮めたもののトップには届かず。渡会も15秒293まで縮めたものの3位のまま。
このまま予選は終了し、小田がポールポジション(PP)を獲得した。小田は昨年もてぎで行われたスーパーFJ日本一決定戦でのPPの経験はあるものの、シリーズ戦では初のPPとなった。
2位には迫が、3位には渡会が入った。
4位には豊島里空斗(C.S.I Racing)が、5位には加納康雅(イーグルスポーツ)が、6位には松本拓海(EAGLE ERS)が入った。
3台がエントリーしているジェントルマンクラスは中嶋匠(Aviator A one)が総合18位でトップタイムを記録している。
決勝は明日16日、午前9時より10周で行われる。上位2台、小田と迫のタイムは接近しているが、3位以下は水を空けられた。小田と迫のトップ争いと、3位以下の接近戦に期待したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/06/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 43 小田 優 Drago CORSE TAKE MYST KK-S2 2'14.643 - - 155.264
2 56 迫 隆眞 自動車工房ミストKデンタルオフィス MYST KK-S2 2'14.742 0.099 0.099 155.150
3 8 渡会 太一 FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'15.293 0.650 0.551 154.518
4 27 豊島 里空斗 C.S.I Racing MYST KK-S2 2'15.508 0.865 0.215 154.273
5 31 加納 康雅 イーグルスポーツ MYST KK-S2 2'15.510 0.867 0.002 154.271
6 29 松本 拓海 EAGLE ERS MYST KK-S2 2'15.562 0.919 0.052 154.211
7 10 杉田 悠真 LAPS with REV RACING GARAGE MYST KK-S2 2'15.827 1.184 0.265 153.910
8 22 酒井 翔太 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 2'15.828 1.185 0.001 153.909
9 18 鈴木 七瀬 FORM with 雅企画 MYST KK-S2 2'15.880 1.237 0.052 153.850
10 6 三浦 柚貴 LAPS withレヴレーシング MYST KK-S2 2'15.907 1.264 0.027 153.820
11 7 松井 啓人 FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'16.191 1.548 0.284 153.499
12 11 梅本 幸汰 Rn-sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 2'16.289 1.646 0.098 153.389
13 99 Aki Jitranuwath ATEAM Buzz Racing KKS2 MYST KK-S2 2'16.395 1.752 0.106 153.270
14 44 宮園 拓真 ABBEY RACING MYST KK-S2 2'16.541 1.898 0.146 153.106
15 1 元山 泰成 ECOTEH WORKS MYST KK-S2 2'16.550 1.907 0.009 153.096
16 71 宮本 颯斗 leprix sport KKS-II MYST KK-S2 2'16.641 1.998 0.091 152.994
17 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 2'16.870 2.227 0.229 152.738
18 17 G 1 中嶋 匠 Aviator A one MYST KK-S2 2'16.936 2.293 0.066 152.664
19 57 東 慎之介 サンセルモMYST/ORM MYST KK-S2 2'17.069 2.426 0.133 152.516
20 81 丸山 陽平 群馬トヨペットTEAM RiNoA MYST KK-S2 2'17.107 2.464 0.038 152.474
21 79 八巻 渉 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 2'17.171 2.528 0.064 152.402
22 47 G 2 山根 一人 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 2'17.243 2.600 0.072 152.323
23 78 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 2'17.427 2.784 0.184 152.119
24 51 落合 蓮音 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 2'17.538 2.895 0.111 151.996
25 2 吉田 紘大 ATEAM Buzz Racing KKS2 MYST KK-S2 2'17.901 3.258 0.363 151.596
26 4 古里 拓 FLEET REV KK-SII MYST KK-S2 2'18.381 3.738 0.480 151.070
27 32 天谷 伶奈 TODOROKI☆KKSII MYST KK-S2 2'18.921 4.278 0.540 150.483
28 70 Rainy Medina Lucky Chaneces Race for MYST KK-S2 2'18.995 4.352 0.074 150.403
29 16 地崎 壱星 レプリスポーツKKS-II MYST KK-S2 2'19.422 4.779 0.427 149.942
30 5 G 3 高橋 浩史 BBK☆レヴレーシング MYST KK-S2 2'19.759 5.116 0.337 149.580
---- 以上基準タイム(130% - 2'55.360)予選通過 ----
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は6月2日、第3戦の行われている三重県の鈴鹿サーキットで定例会見を開き、スーパーフォーミュラやスーパー耐久と連携したレースカレンダーの調整や、今季から導入された新予選方式の今後、そして前回の富士で問題となったFIA-F4のエンジントラブルへの対策などについて、坂東正明代表が答えた。
まず先日発足したスーパー耐久未来機構やスーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)とは国内モータースポーツの振興と発展のために継続的にコミニュケーションを取っているとのこと。来季のレースカレンダーについても、集客への影響やチームスタッフへの負担などを考慮して、なるべく日程が集中したり開催地が偏ったりしないように3団体で話し合っているという。
GTAとしては観客の満足度の向上とリピーターを確保し、より多くの動員を実現することをメインにカレンダーづくりに取り組みたいとしており、それを踏まえつつ他団体の立ち位置にも配慮してJAFへの申請していくとのこと。
また今シーズンから導入された新方式の予選についても、特にGT300クラスのQ1でグループA、Bの出走順でタイムに隔たりがあることに対し、走行時間を長めにとって全車一斉に走行する、選手権ポイントに応じて出走順を固定するなど、運用方法を再検討する可能性があるという。このほかQ1とQ2両方でニュータイヤを使用できるようにする代わりに両方のセットを決勝で使用することを義務付けるなど、予選方式については今後もより良い方法を模索し、可能な限り早い時期に見直していきたいとしている。
また質疑応答の中で、前回の富士大会で開幕したFIA-F4において、いくつかの車両でエンジントラブルが発生し、第2戦では出走取り止めが相次いだ件についても言及。今回のトラブルは振動によって配線に接触不良が生じたことが原因であったとのこと。具体的にはイグニッションコイルの固定方法が1~3番ピストンと4番ピストンで異なっており、これが原因で主に4番ピストンで点火タイミングの不具合が起き、ピストンの破損などにつながったという。そこで今大会からは全てのイグニッションコイルを同じプレートで固定すると共に、配線やカプラーへも断線対策を講じている。また第2戦で応急的に実施した、レブリミットを300回転落とすことと、混合比を濃く設定する措置は継続していく。
なお、坂東代表は最後の挨拶の中で、近日中にマレーシアのレース関係者と会談する予定があると発言。海外開催の復活に向けて、各方面との話し合いは今も続いているようだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラス 37号車Deloitte TOM'S GR Supra(TGR TEAM Deloitte TOM'S)
笹原右京(TGR TEAM Deloitte TOM'S)
「ポールポジションからスタートできましたが、天候が不安定でしたし、自分達が選択したタイヤがスタートにはあまり適していなかったので、結構厳しいスティントでした。ただファーストスティントはマージンを築けたし、いい流れで進めていました。14号車が非常に速いなという印象でしたが」
「セカンドスティントはタイヤを交換してちゃんと対策しましたが、ちょっとしたトラブルがありました。それでもトップでジュリアーノにクルマを渡すことが最大のタスクだったので、とにかく守り切ろうと。難しい場面が沢山ありましたが、チームがミスなく戦い切った結果です。14号車にペナルティがあったことは同じ陣営として残念ですが、僕たちは僕たちでミスなく戦い切りました」
「ホンダからトヨタに移籍してきて、今までにポールを取ったことはありますが、なかなか勝てそうで勝てませんでした。やっと今日勝利を手に入れることができて、ホッとすると同時にトムスの皆さんやTGRの皆さんには感謝してもしきれない。そういった思いです」
ジュリアーノ・アレジ(TGR TEAM Deloitte TOM'S)
「非常にいいレースだったと思います。右京選手は素晴らしい走りをしてくれました。ポールポジションからのスタートはプレッシャーも半端ないと思いますが、最後までミスなく走り切ったのはさすがという他ありません」
「14号車との接戦の中で僕のスティントは始まりましたが、自分達にはペースがあると信じて走っていました。ピットストップの間に抜かれてしまいましたが、それについては僕らにはどうすることもできませんでした。残念ながら14号車にペナルティが出て、ポジションを取り戻すことができましたが、ペースには自信があったので37号車の実力で優勝できたと思っています。ホッとしましたし、僕らにとっては重要なレースでした」
「昨年からなかなか結果が出ず、残念な思いをしてきましたが、この結果でリセットできたと思います。この流れでこれからも頑張っていければと思います」
GT300クラス 777号車D'station Vantage GT3(D'station Racing)
藤井誠暢(D'station Racing)
「昨日ポールポジション会見に出席し、今日も会見の場に戻って来られて嬉しいです。自分はスーパーGTを長くやっているので優勝を経験していますが、D'station Racingはチームが立ち上がって1勝目になるので、それを達成できてホッとしています」
「天候が微妙だったので、タイヤが合う合わないとか色々考えないといけないんですが、ドライに関しては自信があったので、いいレースができるんじゃないかと思っていました。始まってみると実際にペースが速くて、大きなマージンを築くことができました」
「前回の富士ではタイヤバーストで悔しい思いをしましたが、今回はダンロップさんが持ってきてくださったタイヤがかなり良くて、自信を持って決勝に挑めました。セットアップも見直したので、タイヤトラブルに見舞われる可能性は100%ないと思っていましたが、タイヤマネジメントしながらそれなりにプッシュして戦うことができましたし、最後のスティントもプッシュして走ることができました」
「レースを長くやっていますが、こういった形で完璧に決められることはないので、それを決められて大変嬉しく思っています」
チャーリー・ファグ(D'station Racing)
「初めての鈴鹿でのレースで、僕にとっては2戦目のスーパーGTでしたが、ここで優勝できたことを非常に嬉しく思っています」
「傍からは簡単に見えたかもしれませんが、僕自身はマネジメントしなければならない部分が沢山ありました。特にGT500のトラフィックにはまだ慣れていませんし。富士はコース幅が広いので気になりませんでしたが、ここでは上手く対処しなければと思っていました。その点を踏まえても自分のスティントはスムーズにいったと思います。チームにもダンロップにも感謝しております」
「明日自分の国に戻りますが、気分良く帰国できます」
※ なお、会見前に行った抽選により、第4戦の公式予選Q1ではGT300クラスはグループB(ここまでに獲得したドライバーズポイントの順位が偶数のチーム)が先に走行することが決まった。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
2024オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT3時間レース」の決勝が6月2日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が3時間で92周を走りきり、今季初優勝。笹原とアレジにとってはこれが嬉しいスーパーGT初勝利となった。
(天候:曇り 路面:ドライ 観客動員数:予選日17,500人/決勝日25,000人/大会総入場者数42,500人)
決勝前に行われているウォームアップ走行では正午のコースオープンから雨が降り始めたが、20分の走行が終わるまでに天候は回復。コースには所々濡れた箇所は残っていたが、全15台がドライタイヤを装着してスタートに臨んだ。
午後1時30分、三重県警の7台の白バイと4台のパトロールカーの先導でパレードランが始まり、1周のフォーメーションラップに続いて午後1時38分04秒に第3戦の決勝がスタートした。
ポールポジションの笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)がトップで1コーナー。すぐ後ろから大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が追い上げる。3位に福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)、4位に松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)とここまでは予選順位通りだ。
笹原は後方の16号車を牽制しながらホームストレートを戻ってきた。
2位の16号車はクルマのバランスが万全ではなかったようで、そこからは苦しい走りを強いられ、トップを追うどころか14号車の猛追にさらされることになり、4周目のシケインではこれを退けたものの、続く5周目の1コーナーでアウトから並びかけられ、大津の懸命の抵抗も虚しく3コーナーの進入で2位を明け渡してしまった。
続いて14号車の福住は37号車を追い上げ、5周終わりで0.880差に追い詰める。
しかし笹原は14号車との差を7周目には1秒063とすると、10周目には2秒241まで広げる。
その後方では16号車と8号車が3位争いを展開、さらにその後方では大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)を先頭に高星明誠(Niterra MOTUL Z)、ベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)、松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)の3台のZが僅差で追っていた。
12周目には福住が37号車との差を1.334秒まで縮めるが、笹原も13周目に1秒444にリードを広げる。その後も2台は周回遅れを交わしながら一進一退の攻防を続ける。27周目に入ったところでコースの一部で小雨が降ってきたが、これはレース展開に影響するほどのものではなく、すぐに止んだ。
そして2位の14号車は32周目、トップの37号車は33周目に最初の給油を行った。ここで14号車は福住から大嶋和也に交代したが、37号車はそのまま笹原が実質トップでコースに復帰、2スティント目を担当した。
その後、40周目のシケインで千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)に追突するアクシデントが発生、これにより競技団はトップが42周目に入ったところでこの日最初のフルコースイエロー(FCY)を宣言した。
23号車はその場でスピンアウトし、レースには復帰したもののドライビングスルーペナルティを課せられることとなり、38号車はリヤ周りを大破して41周目にピットイン。そのままレースを終えることとなる。
FCYは43周目に解除となる。ここで14号車が猛然と37号車を追い上げるが、37号車も負けじとペースを上げ、両者の差はその後も開いたり近づいたりを繰り返す。
52周目には山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)がトラブルによりコースサイドでストップしてしまったため、この日2度目のFCYが宣言され、53周目に入ったところで解除となるが、ここでも笹原は大嶋の追撃を退ける。
そして60周目、最大運転時間ギリギリの周回で笹原はピットイン。2度目の給油を行ってジュリアーノ・アレジにステアリングを託す。
これを見てとった大嶋はこれをチャンスとばかりに攻めに攻めて62周目にピットイン。再び福住に交代する。その甲斐あって14号車は37号車の遥か前方でコースに復帰。ここでトップに躍り出てその後もリードを広げていった。
しかしこのピット作業において14号車は100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの鼻先を掠める形でピットレーンに飛び出してしまったため、競技団はこれを「ピットエリア遵守事項違反」と判定。14号車にドライビングスルーペナルティを課す裁定を下した。
これにより14号車の福住は69周終わりでピットインすることとなり、一気に4位に後退してしまった。
そこから猛然と追い上げを開始した福住は72周目130R手前で山下健太(au TOM'S GR Supra)を抜いて3位に浮上すると、78周目のシケインでは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)のインに飛び込んで2位を奪い返した。
しかし前を行く37号車のアレジとは12秒985の大差がついており、再逆転は極めて困難な状況。
アレジもそこからペースを上げて福住の追撃を許さず、最後は10秒968差で3時間92周を走り切り、37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が今季初優勝をものにした。
一時はトップに立った14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)は惜しくも2位。16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)は終盤12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)の猛追を受けたが、辛くも逃げ切って3位表彰台を獲得した。
また、ポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)は予選11番手と後方からのスタートながら坪井と山下が着実に順位を上げ、一時は3位を走る快走を見せて5位でフィニッシュ。依然としてドライバーズランキングでトップに立っている。
次戦は今季2度目の富士スピードウェイ大会。8月4日に今季初の350kmレースが行われる。
Text: Kazuhisa SUEIRO
Photo: Atsushi BESSHO
2024 AUTOBACS SUPER GT 第3戦「SUZUKA GT 3Hours RACE」の決勝が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは、今シーズンから参戦している777号車 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン/チャーリー・ファグ)が、完璧なレース運びを見せ初優勝を飾った。
やや不安定な天候となった週末。決勝中も時折雨がぱらついていたが、スタート時刻には天候が回復。日が射すなか、午後1時38分にレースのスタートが切られた。
ポールスタートの777号車D'station(藤井)は、快調なペースで後続との差を開き、スタートから40分経過した20周目には早くも15秒の大量リードを築いた。2位は、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)を15周目にかわした2号車muta Racing GR86 GT(平良響)。
さらに、1時間を経過した27周目には、31号車apr LC500h GT(小高一斗)も、61号車SUBARUを抜き去り3位に浮上。ペースの上がらない61号車は、このあと上位陣のなかでは最初にピットに滑り込む。
大量リードを保ったまま、30周目にトップ777号車D'stationがピットイン。藤井からファグにドライバーチェンジをして、コース復帰。
これを皮切りに、2位2号車muta、3位31号車apr、4位52号車Green Brave GR Supra GT(野中誠太)らが続々とピットイン。このなかで31号車はタイヤ交換、ドライバー交代を省く作戦を取り、給油のみでコース復帰。
この作戦が功を奏して、31号車aprは、上位陣がピット作業を終えた時点でトップに浮上。コースに戻った35周目時には、777号車に8秒のリードを築いた。
しかし、ラップタイムで31号車を約1秒上回る777号車は、45周目に31号車を捕えると、再び差を開き始める。
47周目、3位まで順位を回復していた61号車SUBARU(山内)が、コース脇に車両を停める。開幕から運に見放されている感のある61号車は、三たびトラブルに泣かされることになってしまった。
50周過ぎに二度目のピットインが始まるが、ここで省エネ作戦を敢行したのは2号車muta。31号車が1回目に行ったように、タイヤ交換、ドライバー交代をせずに、最小のタイムロスでコース復帰。狙いどおり2位に浮上することに成功した。
優勝は、横綱レースを見せた777号車D'station。最終スティントはファグから再び藤井がステアリングを握り、盤石のリレーで3時間を走りきった。
2位は2号車muta。サクセスウェイト54kgを積んだうえでの表彰台には驚くしかない。3位は終盤31号車aprをかわした6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)、以下、31号車apr、安定して上位を走り続けた52号車Green Brave、45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)が入った。
今回の優勝は、D'stationレーシングが投入したアストンマーチン・バンテージGT3のポテンシャルを見せつけた。同様に、チーム・ルマンとPONOS RACINGが今シーズンから走らせるフェラーリ296GT3も、3位と6位を得るなど、海外メーカー製GT3マシンの素性の良さを思い知らされることになった。
次戦の舞台は8月3〜4日、真夏の富士決戦。350kmレースとして行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
■GT500クラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire SW Lap Time Behind Gap
1 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 8 92 3:00'22.971 - -
2 *14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 6 92 3:00'33.939 10.968 10.968
3 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 4 92 3:00'47.544 24.573 13.605
4 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL BS 10 92 3:00'48.074 25.103 0.530
5 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 62 92 3:00'55.962 32.991 7.888
6 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 28 92 3:01'09.497 46.526 13.535
7 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 32 92 3:01'09.729 46.758 0.232
8 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NISMO NDDP BS 54 92 3:01'31.508 1'08.537 21.779
9 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING YH 92 3:01'42.677 1'19.706 11.169
10 *23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO BS 44 91 3:00'26.732 1Lap 1Lap
11 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 38 91 3:01'19.762 1Lap 53.030
12 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 2 91 3:01'22.543 1Lap 2.781
13 *64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 2 87 3:01'15.157 5Laps 4Laps
---- 以上規定周回数(70% - 64 Laps)完走 ----
- 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 6 48 2:02'07.281 44Laps 39Laps
- 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 28 41 1:19'38.552 51Laps 7Laps
Fastest Lap: CarNo. 12 ベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z) 1'48.752 (67/92) 192.228 km/h
CarNo. 14は、SpR27.14(ピットエリア遵守事項:ファストレーン走行中の車両走行妨害)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 23(千代勝正)は、SpR13.1.a附則7.3.4.1(CarNo. 38への追突)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 64(伊沢拓也)は、SpR13.11(2回以上の危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
■GT300クラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire SW Lap Time Behind Gap
1 777 藤井 誠暢 マルコ・ソーレンセン チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 85 3:00'58.681 - -
2 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 54 85 3:01'36.711 38.030 38.030
3 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 2 85 3:01'44.567 45.886 7.856
4 31 小高 一斗 中村 仁 根本 悠生 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 24 85 3:01'54.143 55.462 9.576
5 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 38 85 3:02'02.495 1'03.814 8.352
6 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 4 85 3:02'18.394 1'19.713 15.899
7 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン ブルーノ・スペングラー Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 22 85 3:02'23.255 1'24.574 4.861
8 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 黒澤 治樹 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 36 85 3:02'24.622 1'25.941 1.367
9 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 10 84 3:00'45.148 1Lap 1Lap
10 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 84 3:01'18.637 1Lap 33.489
11 62 平手 晃平 平木 湧也 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 2 84 3:01'56.328 1Lap 37.691
12 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 24 84 3:02'01.996 1Lap 5.668
13 18 小林 崇志 小出 峻 三井 優介 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 8 83 3:00'36.750 2Laps 1Lap
14 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 83 3:00'44.961 2Laps 8.211
15 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 83 3:00'54.202 2Laps 9.241
16 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 32 83 3:01'31.718 2Laps 37.516
17 9 阪口 良平 冨林 勇佑 藤原 優汰 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 83 3:01'53.336 2Laps 21.618
18 25 菅波 冬悟 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 83 3:01'57.695 2Laps 4.359
19 30 永井 宏明 小林 利徠斗 織戸 学 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 83 3:02'04.398 2Laps 6.703
20 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOC Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 52 83 3:02'06.074 2Laps 1.676
21 *87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 14 83 3:02'07.778 2Laps 1.704
22 *48 井田 太陽 柴田 優作 眞田 拓海 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 82 3:02'17.932 3Laps 1Lap
23 360 大滝 拓也 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 81 3:00'36.409 4Laps 1Lap
24 22 和田 久 城内 政樹 小山 美姫 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 81 3:01'32.579 4Laps 56.170
25 5 藤波 清斗 塩津 佑介 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 68 3:01'58.590 17Laps 13Laps
---- 以上規定周回数(70% - 59 Laps)完走 ----
- 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 2 46 1:38'07.003 39Laps 22Laps
- 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 37 1:19'03.200 48Laps 9Laps
Fastest Lap: CarNo.777 藤井誠暢(D'station Vantage GT3) 2'00.290 (64/85) 173.790 km/h
CarNo. 87(松浦孝亮)は、SpR附則4.2.2(FCY時の減速遅れ)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 48は、SpR27.1.2(ピットエリア遵守事項)違反によりドライビングスルーペナルティーを科した。
第3戦優勝 野村勇斗(HFDP Racing Team)
「今まで連勝はなかったし、しかも鈴鹿で勝てたので本当に嬉しいです。スタートも良かったですし、ペースも悪くなかった。昨日よりも改善できました。前回の富士では勝てなかったので、チームとミーティングしながらデータを見返し、練習走行もしながら仕上げていきます」
「抜きづらい鈴鹿ではスタートが大事になってくるので、集中していきました。森山選手もペース良かったんで、序盤は後ろを見ながら走りました。昨日もクリーンエアで走れましたし、マネジメントしつつ走ったので、タイヤは大丈夫でした。レース前に雨が降ったので、どうなるかとは思いましたが、雨でも練習はしていたので、どっちでもいけると思っていました。予選からパーフェクトで来れたので、最高です」
第3戦決勝2位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)
「タイヤが厳しすぎて、よく耐えられたなと思いますが、昨日ワンツーを取られているので、今日はなんとしてでも押さえたいと思いましたし、チャンピオンシップのことを考えても今日は2位で終わろうと思っていました。調子悪かった週末なので、最後に2位で終われて良かったです。タイヤの内圧なのか、セッティングなのか、今回何が悪かったのかは2ヶ月の間にエンジニアさんとしっかり話し合って、テストでもしっかりできるように。富士はもっと大事な大会になると思います。チャンピオンを取るには富士で1勝しないといけないと思いますし、残り全部勝つ勢いで行きたいです」
「(洞地選手との2位争いについて)ブレーキも止まんない状態で、タイヤは前も後ろもヤバかったです。内圧もきっと上がっていたと思いますが、押さえ切れて良かったです。週末調子悪いところから始まって2位で終われたのはポジティブな結果だと思いますし、HELMのチーム力だと思います」
第3戦決勝3位 洞地 遼大(HFDP Racing Team)
「(森山選手より)僕の方がペースが良くて、ダウンフォースが抜けながらでも追いついて行けましたが、鈴鹿は合わせ込むのが難しかったです。1コーナーやシケインで狙っていましたが、今日はスリップがあまり効かなくて、ストレートでのゲインがなく、抜きにくかったです。レース内容は攻められましたが、予選がダメだったんで、ちょっと悔いは残っていますが、全体的には良かったかなと」
「富士では2連勝出来ればいいんですが、まずは1勝を目指して頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
6月2日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第3戦が三重県・鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは、第3戦を制した野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が、昨日に続くポール・トゥ・ウィン。
インディペンデントクラスは、クラスポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が開幕戦に続く今季2勝目を飾った
■チャンピオンクラス
好スタートを決めたポールポジションの野村が逃げ、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)、スタートで順位を上げた佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が続く。
トップを快走する野村は、安定したペースで逃げるも、2位森山も必死に食い下がり、その背後には洞地が迫り、このトップ3が後続を引き離しながらレースは進んだ。
5周目あたりから、2位森山を洞地が攻め立て、両者が競り合う間にトップ野村は一気に差を開き独走態勢を築いていく。
終盤に入っても、冷静にタイヤをセーブしながら走る野村は、そのまま11周を走りきって完勝。昨日に続く連勝を決めた。
2位は隙を見せずに洞地を抑えきった森山、3位洞地、4位は5周目に順位を上げた新原、5位には4台による熾烈な争いを制した佐野雄城(TGR-DC RS F4)が入った。
■インディペンデントクラス
スタートでクラス2番グリッドの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)が先行するが、ポールシッターのDRAGONは1コーナーの位置取りを冷静に見極め、トップを奪い返す。
ここからの両者のペースはまったくの互角。0.4〜0.7秒の差で周回を重ね、一瞬たりとも気を抜けない攻防を見せる。
終盤、スタートで遅れ、追い上げてきたチャンピオンクラスの車両が間に入ることもあったが、二人は最後まで僅差の勝負を繰り広げ、最後は0.3秒差でDRAGONが逃げ切った。
3位には終盤追い上げた中島功(Rn.SHINSEI.MCS4)が入った。
この結果、両クラスを連日B-Max Racing Teamが制し、B-Max強しを印象づけた鈴鹿大会だった。
次の舞台は、真夏(8月3-4日)の富士スピードウェイだ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Motorsports Forum
■Championクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 11 23'39.380 - -
2 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 23'43.446 4.066 4.066
3 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 11 23'43.701 4.321 0.255
4 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 11 23'48.535 9.155 4.834
5 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 11 23'52.319 12.939 3.784
6 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 23'53.141 13.761 0.822
7 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 23'53.791 14.411 0.650
8 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 11 23'55.185 15.805 1.394
9 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 11 23'57.373 17.993 2.188
10 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 23'57.877 18.497 0.504
11 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 11 23'57.926 18.546 0.049
12 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 11 23'58.549 19.169 0.623
13 *37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 24'08.258 28.878 9.709
14 77 松田 大輝 WARMTECH SKILLSPEED SKILL SPEED 11 24'09.229 29.849 0.971
15 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 24'13.542 34.162 4.313
16 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 11 24'14.258 34.878 0.716
17 46 有村 将真 フジタ薬局アポロ電⼯ フジタ薬局レーシング 11 24'19.405 40.025 5.147
18 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 11 24'21.234 41.854 1.829
19 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 11 24'25.565 46.185 4.331
20 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 11 24'28.693 49.313 3.128
21 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 11 24'29.100 49.720 0.407
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
■Independentクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 11 24'27.002 - -
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 11 24'27.335 0.333 0.333
3 10 中島 功 Rn-sports MCS4 Rn-sports 11 24'27.984 0.982 0.649
4 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 11 24'29.863 2.861 1.879
5 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 11 24'31.510 4.508 1.647
6 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 24'32.138 5.136 0.628
7 55 KENTARO Baum Field F4 FIELD MOTORSPORTS 11 24'35.651 8.649 3.513
8 2 仲尾 恵史 TCS AKILAND AKILAND RACING 11 24'36.615 9.613 0.964
9 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 11 24'43.632 16.630 7.017
10 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 11 24'44.250 17.248 0.618
11 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 11 24'45.224 18.222 0.974
12 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 11 24'47.445 20.443 2.221
13 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 11 24'48.812 21.810 1.367
14 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 24'58.649 31.647 9.837
15 5 小谷 泰弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 11 24'59.370 32.368 0.721
16 *40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 11 25'20.030 53.028 20.660
17 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 11 25'39.530 1'12.528 19.500
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
Fastest Lap: 森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4) 2'08.560 (3/11) 162.610 km/h
CarNo. 37は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.2(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 40は、FIA-F4選手権統一規則第30条7(スタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
GT500クラス 37号車Deloitte TOM'S GR Supra(TGR TEAM Deloitte TOM'S)
笹原右京(TGR TEAM Deloitte TOM'S)
「まずはチームに感謝したいです。トムスに加入してから、何度か良いところはありましたが、それが結果に結びつかない期間が長くて本当に苦しかったです。今回の予選に関しては、チームがクルマとタイヤをすごくうまくセッティングしてくれて、僕はいつも通りミスなくクルマの性能を100%引き出すアタックをするだけでした。その成果が結果にも現れてくれてホッとしていると同時に、こうやって記者会見の席に座れていることを嬉しく思います」
「前回の富士ラウンドのあとで何が自分達に足りないのか、クルマをどうすればいいのかということを今一度話し合い、強いパフォーマンスを発揮している隣の36号車のことも参考にさせていただきました。そうしたことの一つ一つが重なって今回の結果につながったと思いますが、それでいきなりポールが取れるとは思わなかったので、ちょっと驚いています」
ジュリアーノ・アレジ(TGR TEAM Deloitte TOM'S)
「本当にタフな一年半でした。今日はチームと右京さんが本当に頑張ってくれたと思います。Q1で右京選手が本当にプッシュしてくれたことが僕の助けになりました。自分のラップはそんなに簡単ではありませんでしたが、ニュータイヤでもない中でベストは尽くせたと思います。僕は今回、ロングランの練習が多かったので、予選で結果を残せたことについて、チームとTRD、そしてブリヂストンにも感謝したいです」
「クルマだけでなくチーム体制全体が進化したと思います。ミハエル・クルムさんがアドバイザーとしてチームを引っ張ってきてくれましたし、時には厳しい指摘もしてくださいました。そのことがこの結果につながったと思います」
「本当に最高の気分。ティラミスとクリームブリュレをいっぺんに食べたような気分です。僕が頑張っただけでなく、チームが一体となった結果だと思います。でも明日が本番なので、引き続きベストを尽くして戦います」
GT300クラス 777号車D'station Vantage GT3(D'station Racing)
藤井誠暢(D'station Racing)
「D'station Racingは久々にスーパーGTに参戦していますが、過去を含めても初めてのポールポジション獲得なので、まずはそれが嬉しいです。今年から新型のバンテージになって足回りもエアロも変わり、ポテンシャルがかなり上がったことと、ダンロップさんが今回持ち込んだタイヤのグリップが非常に高く、我々も不安なく高いレベルで走ることができたことがタイムにつながったと思います」
「スーパーGTは4年ぶりで、それまではWECしかやっていなかったので、日本のサーキットはほとんど走っていませんでした。鈴鹿ではクルマのバランスが非常に大事で、オフのテストから新型のバンテージに対してはほとんどセットアップをいじる必要がないくらい仕上がっていました。タイヤもダンロップさんと共に作ってきて、今回は走り始めから相当良かったので、こういう結果になるかなという予感はしていました」
チャーリー・ファグ(D'station Racing)
「生まれて初めて走った鈴鹿サーキットでポールポジションを獲得でき、本当に嬉しく思います。藤井選手が素晴らしいタイムでクルマを渡してくれたおかげです。ダンロップタイヤの性能のおかげでもあるし、チームには本当に感謝しています」
「前回の富士も僕としては悪くありませんでしたから、今回もいけるとは思っていました。富士はWECでも走ったことがありましたが、鈴鹿はぶっつけ本番の状況でした。それでもダンロップタイヤはドロップオフがなく、新品のタイヤのように走れたので助かりました」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
2024オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT3時間レース」の公式予選が6月1日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:17,500人)
予選Q1 笹原右京渾身のアタックで37号車がトップタイム
GT500の予選Q1は午後3時33分から10分間の走行。開始時の気温は27℃、路面温度43℃だった。
各チーム残り8分を切ったあたりで次々にコースへ飛び出していくが、国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)、佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)は少し遅れてコースイン。最後に松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が残り5分でようやく動き出した。
コース上ではまず名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)がウォームアップ2周から1分46秒332を記録、高星明誠(Niterra MOTUL Z)が1分46秒512で続く。
続いて笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)がコース幅を目一杯使って1分
45秒434を叩き出してトップに立った。37号車はスプーン立ち上がりで大きく膨らむが、左側の両輪はかろうじて白線の内側に踏みとどまった。
遅れてコースインした16号車の佐藤はウォームアップ1周から1分45秒759を記録、これをウォームアップ2周の太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分45秒753で上回るが、最後にコースインした8号車の松下がウォームアップ1周から1分45秒700を叩き出して2番手に割って入った。
この結果、37号車がトップ、8号車が2番手、そして17号車が3番手でQ2に臨むことになった。
予選Q2 福住仁嶺がトップタイム! しかしタイム合算で37号車がPP獲得
予選Q2は午後4時29分にコースオープン。10分間の走行だが、残り時間6分を切ったところでようやく各チームが動き出す。
ここでは多くのチームがウォームアップ1周からのアタックを選択した。
まずは平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)1分46秒532。合算で3分33秒074をマークする。続いて三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が1分46秒468。合算では3分32秒980を記録すると、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)がこれを上回る1分46秒439、合算では3'31.873を記録してトップに。
そしてセッション終盤、ウォームアップ2周からアタックを開始した福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分45秒836のトップタイムを叩き出すが、タイム合算では3分32秒223に留まった。その後、千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が
Q2で2番手となる1分46秒309を記録するが、こちらも合算では3分33秒042に留まり、37号車には及ばなかった。
一方、Q1で3番手タイムをマークした17号車は、塚越広大がS字で痛恨のスピンを喫し、Q2最下位に終わってしまった。今日が誕生日の伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)も同じところでスピン。こちらはかろうじて走行を続けたものの、このセッションを14番手で終えた。
この結果、ポールポジションは37号車Deloitte TOM'S GR Supraが獲得することとなり、Q1とQ2で共に4番手タイムを記録した16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が予選2番手、Q2トップの14号車ENEOS X PRIME GR Supraが予選3番手という結果となった。
第3戦決勝は2日の午後1時30分より3時間で行われる。現時点では雨の可能性も残っており、いかなる結果が待ち受けているのか全く予測がつかない状況だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
2024 AUTOBACS SUPER GT 第3戦「SUZUKA GT 3Hours RACE」の予選が、6月1日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは、今シーズンから参戦を開始したD'station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン/チャーリー・ファグ)が、ポールポジションを獲得した。
今シーズンから、ドライバー2名の合算タイムで予選順位が決まる方式に改められたSUPER GT。台数の多いGT300クラスは2組に分けられ、A組(14台)、B組(13台)から上位8台がQ2上位グループに進むことができる。
まずは、Q1で8位に入ることが求められるが、前戦のくじ引き結果により、B組(ランキング順位偶数)、A組(奇数)の順でアタックを行った。
B組トップ3は、777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢)、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、31号車apr LC500h GT(小高一斗)。トップの777号車のタイムは1分57秒894と、2位の61号車を0.7秒以上引き離した。
一方、A組トップ3は、20号車シェイドレーシングGR86 GT(平中克幸)、6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)、2号車muta Racing GR86 GT(平良響)。この組のトップ20号車のタイムも、1分58秒408と、B組の777号車から0.5秒遅れており、この時点で777号車がQ2においてかなり優位に立つことになった。
そんな状況のなか始まったQ2では、61号車SUBARU(山内英輝)が意地のトップタイムを叩き出すも、777号車D'stationを駆る助っ人チャーリー・ファグも僅か0.1秒差の2番手タイムをマークし、Q1の貯金もあって777号車が参戦初年度3戦目で見事ポールポジションを獲得する快挙を成し遂げた。
そして驚くべき速さを見せたのが、予選3位の2号車muta86。54kgとクラス全車で最も重いサクセスウェイトを搭載しながら、Q1で平良が1分58秒501とトップと遜色ないタイムをマークすると、Q2でも堤優威が1分58秒682と、3位のタイムを叩き出し、予選3位を得ることに成功した。
4位以下は、20号車シェイド86、6号車FERRARI、52号車Green Brave GR Supra GT、31号車apr LC500、7号車Studie BMW M4となり、バラエティに富んだ車種が上位グリッドに並ぶことになった。
決勝は、明日6月2日の午後1時30分から3時間で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
6月1日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第3戦が三重県・鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)がポールポジションから逃げ切って今季初優勝を飾った。2位に洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)が入り、HFDP with B-Max Racingのワンツーとなった。
インディペンデントクラスは、クラスポールスタートの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)が、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)の追撃をかわして優勝。こちらもB-Maxのワンツーフィニッシュとなった。
■チャンピオンクラス
好スタートを決めたポールポジションの野村が逃げ、洞地、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)が続く。
スタート後にS字でコースアウトした車両があり、1周目から早くもセーフティカー(SC)ランとなってしまう。
3周終了時のリスタートも決めた野村は、1分09秒台のタイムをコンスタントに刻みながら、洞地を従えて周回を重ねる。このトップ2台が3位以下を引き離す形でレースは進んでいく。
終盤にもデグナーでスピン、ストップした車両があり、2度目のSCランとなるが、二度目のリスタートも冷静に決めた野村が、残る2周を走り切ってポール・トゥ・ウィンで、今季初優勝を飾った。
■インディペンデントクラス
今田、DRAGONのオーダーで幕を開けたレースは、一度目のSCラン後に、DRAGONが1秒以上あった今田との差をじわじわと詰めていき、7周目にはその差0.5秒にまで迫る。
しかし、終盤になると、遅れてきたチャンピオンクラスの車両が、二人の間に入ってしまい、DRAGONは今田に迫るチャンスを失ってしまった。
5月のスーパーフォーミュラ・ライツでも、今田の壁を破れなかったDRAGONは、FIA-F4でも後塵を拝することになった。それでも、自身がオーナーを務めるB-Maxチームとしては、両クラスともにワンツーと完璧な結果だっただけに、クルマを降りても笑顔だった。
第4戦の決勝は明日6月2日午前8時40分から、11周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Motorsports Forum
■Championクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 11 28'52.265 - -
2 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 11 28'53.009 0.744 0.744
3 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 11 28'53.587 1.322 0.578
4 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 28'53.996 1.731 0.409
5 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 11 28'54.770 2.505 0.774
6 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 11 28'55.764 3.499 0.994
7 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 11 28'56.029 3.764 0.265
8 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 28'57.191 4.926 1.162
9 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 28'58.753 6.488 1.562
10 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 11 28'58.983 6.718 0.230
11 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 28'58.985 6.720 0.002
12 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 11 28'59.121 6.856 0.136
13 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 11 29'00.504 8.239 1.383
14 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 29'00.914 8.649 0.410
15 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 11 29'01.771 9.506 0.857
16 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 11 29'04.917 12.652 3.146
17 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 11 29'07.574 15.309 2.657
18 46 有村 将真 フジタ薬局アポロ電⼯ フジタ薬局レーシング 11 29'07.735 15.470 0.161
19 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 11 29'08.170 15.905 0.435
20 77 松田 大輝 WARMTECH SKILLSPEED SKILL SPEED 11 29'09.698 17.433 1.528
21 *90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 11 29'22.227 29.962 12.529
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
■Independentクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 11 29'06.018 - -
2 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 11 29'08.925 2.907 2.907
3 55 KENTARO Baum Field F4 FIELD MOTORSPORTS 11 29'09.325 3.307 0.400
4 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 11 29'10.947 4.929 1.622
5 10 中島 功 Rn-sports MCS4 Rn-sports 11 29'11.353 5.335 0.406
6 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 11 29'12.168 6.150 0.815
7 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 11 29'14.660 8.642 2.492
8 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 11 29'18.163 12.145 3.503
9 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 11 29'24.435 18.417 6.272
10 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 11 29'31.150 25.132 6.715
11 *4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 11 33'42.636 4'36.618 4'11.486
12 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 10 27'00.530 1Lap 1Lap
13 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 27'00.653 1Lap 0.123
14 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 27'03.920 1Lap 3.267
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
- 2 仲尾 恵史 TCS AKILAND AKILAND RACING 6 17'09.208 5Laps 4Laps
- 5 小谷 泰弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 5 14'47.949 6Laps 1Lap
- 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 0 - 11Laps 5Laps
Fastest Lap: CarNo. 51 洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing) 2'09.332 (5/11) 161.640 km/h
CarNo. 90は、FIA-F4選手権統一規則第26条9(ピットレーン速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 4は、FIA-F4選手権統一規則第15条1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
第3戦優勝 野村勇斗(HFDP Racing Team)
「一番のポイントであるスタートでしっかり決め切ることができました。鈴鹿はセクター1を抜けるとなかなか抜きづらいコースなので、落ち着いていけました。洞地選手もペースが良さそうでしたが、タイヤを労わりつつ走りました。鈴鹿はタイヤの摩耗が厳しいので、1周目は攻めて、2、3周目からは気持ちに余裕を持って走りました。思ったより気温が上がり、その状態でテストしたことがなかったので心配でしたが、最終的に勝てて良かったです」
「次も連勝を狙います」
第3戦決勝2位 洞地 遼大(HFDP Racing Team)
「ペース悪かったら明日のことを考えてタイヤを労って、とかも考えましたが、今日はペースが良かったので、最後までフルプッシュしました。でも鈴鹿だとダウンフォースが抜けてしまって全然抜くことができませんでした。抜くポイントがなかなかなくて、抜けないまま終わっちゃいました。シケイン2個目のトラクションが足りなくて、ホームストレートで仕掛けられず、攻めるポイントが限られていました」
「明日は3番手からのスタートですが優勝を目指します」
第3戦決勝3位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)
「スタートで3位にジャンプアップできたのが大きかったです。4位のままスタート終えてたら3位に上がるのは厳しかったと思います。今の課題はトップの2台にレースペースでついていけないことです。それはクルマも自分も改善するところがいっぱいあると思います。特にストレートスピードでついていけないので、追いついても差すまでには至りませんでした。決勝に向けて大きくセットチェンジをしたので、慣れるのに時間がかかり最初の2周ぐらいは試行錯誤しながら走っていました。フロントがロックしやすくてきつかったです」
「予選でセカンドベストがまとまらず、明日は8番手スタートになりました。表彰台に上がれたら万々歳ですが、順位を一つでも上げることを目標にします。天気が微妙なので、雨が降ったら混戦になると思います。そこで潰れないように気をつけます」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
2024オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT3時間レース」の公式練習が6月1日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が1分45秒832でトップタイムだった。
公式練習は午前9時45分より混走85分間、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は晴れ。開始時点の気温は25℃、路面温度は34℃だ。
まずは開始から10分で大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が1分45秒931を自身の4周目に記録してトップに立つ。
この時点で2番手には64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がつけていたが、開始20分で福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分46秒439を記録して2番手に浮上。3番手には前回優勝の三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が1分47秒392で続く。
しかし64号車も伊沢が5周目に1分46秒388までタイムを上げて再び2番手に。続いて開始25分過ぎにベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が1分46秒420を記録して3番手に上がってきた。
結局、混走は16号車がトップ、64号車が2番手、12号車が3番手のまま、大き場なアクシデントも中断もなく終了した。ポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)はこの時点で6番手だ。
GT500の専有走行は午前11時20分から10分間の走行。ここでは予選を想定して各チーム最後のタイムアタックを行った。
まずは松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)がウォームアップ1週から1分46秒361を記録して2番手に浮上、続いて笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)がウォームアップ2周から1分45秒836を叩き出し、この時点で躍り出る。平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)は1分45秒945で8号車を退け、3番手だ。
しかし最後に佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)がウォームアップ2周から1分45秒832までタイムを縮め、トップを奪い返したところで公式練習は終了。
この結果16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)がトップ、37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が2番手、12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が3番手と、ホンダ、トヨタ、ニッサンがトップ3を分け合う形となった。
しかもトップと3番手は0秒113という僅差であり、午後の公式予選も接戦が期待できそうだ。
公式予選はこのあと午後3時より行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
2024 AUTOBACS SUPER GT 第3戦「SUZUKA GT 3Hours RACE」の公式練習が、6月1日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムをマークした。
開幕戦の岡山では、予選3位を得ながらもトラブルとグリップダウンで26位、第2戦富士も予選はシングルグリッドを得ながらも、決勝の最後にガス欠でストップと、苦しいシーズンスタートとなっているSUBARU BRZ。三度目の正直となる鈴鹿では、公式練習からトップタイムをマークした。予選でも好位置を得て、優勝を飾りたいところだ。
2番手タイムをマークしたのは、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)。開幕戦優勝、第2戦6位となったことで、クラス全車のなかで最も重いサクセスウェイト54キロを積んでの2番手タイムは驚くしかない。
3番手タイムは、777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン/チャーリー・ファグ)。今シーズンから新たに参戦しているD'stationレーシングだが、開幕戦、第2戦とトラブルに泣かされ、まだ速さの片鱗を見せられずにいる。
4位以下は、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)、96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)、31号車apr LC500h GT(小高一斗/中村仁/根本悠生)と続くが、この3車はいずれもサクセスウェイト搭載車だ。
上記トップ6以外にも、前戦富士で優勝の88号車JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、表彰台を得た56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)にも注目だ。
公式予選は、午後3時から、A、Bグループに分けれられて行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
■GT500クラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Official Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire SW Time Behind Gap km/h
1 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 4 1'45.832 - - 197.532
2 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 8 1'45.836 0.004 0.004 197.524
3 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL BS 10 1'45.945 0.113 0.109 197.321
4 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 6 1'46.361 0.529 0.416 196.549
5 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 2 1'46.365 0.533 0.004 196.542
6 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 28 1'46.439 0.607 0.074 196.405
7 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 6 1'46.468 0.636 0.029 196.352
8 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING YH 1'46.532 0.700 0.064 196.234
9 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NISMO NDDP BS 54 1'46.647 0.815 0.115 196.022
10 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 62 1'46.725 0.893 0.078 195.879
11 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 28 1'46.766 0.934 0.041 195.804
12 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 32 1'47.099 1.267 0.333 195.195
13 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO BS 44 1'47.377 1.545 0.278 194.690
14 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 38 1'47.618 1.786 0.241 194.254
15 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 2 1'48.154 2.322 0.536 193.291
■GT300クラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Official Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire SW Time Behind Gap km/h
1 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 2 1'57.884 - - 177.337
2 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 54 1'58.061 0.177 0.177 177.071
3 777 藤井 誠暢 マルコ・ソーレンセン チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 1'58.424 0.540 0.363 176.528
4 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 黒澤 治樹 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 36 1'58.801 0.917 0.377 175.968
5 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 10 1'58.896 1.012 0.095 175.828
6 31 小高 一斗 中村 仁 根本 悠生 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 24 1'58.982 1.098 0.086 175.701
7 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 38 1'59.081 1.197 0.099 175.554
8 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 4 1'59.143 1.259 0.062 175.463
9 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 1'59.267 1.383 0.124 175.281
10 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 1'59.409 1.525 0.142 175.072
11 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン ブルーノ・スペングラー Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 22 1'59.424 1.540 0.015 175.050
12 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOC Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 52 1'59.537 1.653 0.113 174.885
13 30 永井 宏明 小林 利徠斗 織戸 学 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 1'59.716 1.832 0.179 174.623
14 5 藤波 清斗 塩津 佑介 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 1'59.933 2.049 0.217 174.307
15 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 2 2'00.001 2.117 0.068 174.209
16 18 小林 崇志 小出 峻 三井 優介 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 8 2'00.093 2.209 0.092 174.075
17 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 2'00.301 2.417 0.208 173.774
18 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 24 2'00.485 2.601 0.184 173.509
19 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 32 2'00.516 2.632 0.031 173.464
20 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 14 2'00.580 2.696 0.064 173.372
21 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 2'00.651 2.767 0.071 173.270
22 62 平手 晃平 平木 湧也 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 2 2'01.117 3.233 0.466 172.603
23 360 大滝 拓也 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 2'01.562 3.678 0.445 171.972
6月1日、開幕大会から約1か月を経過し、2024年FIA-F4選手権シリーズの舞台は三重県・鈴鹿サーキットに移された。
開幕大会では、エンジントラブルが多発したことで、メーカー系のエントラントなどが、第2戦の出走を見合わせるという事態が発生してしまった。
エンジンを供給するトムスは、トラブルの原因を振動によるイグニッションハーネスの断線と突き止め、ハーネス、イグニッションコイルを対策部品に交換。事前に行われたスポーツ走行ではトラブルは出なかったとのこと。
これで一応の解決を見て、今大会には無事全車が出走し、主催者、関係者は胸を撫で下ろした。
午前8時35分からクラス別に行われた予選では、チャンピオンクラスは野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が見事ダブルポールポジションを獲得。インディペンデントクラスは、第3戦は今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、第4戦はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)がPPを奪い、B-Maxがメンテナンスする車両が両クラスのPPを独占した。
■チャンピオンクラス
最初に2分7秒台に入れた佐野雄城(TGR-DC RS F4)がリードする形で始まった予選は、終盤になるにつれて野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)と洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)のホンダ育成の二人が徐々にタイムアップ。
これに、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)も絡んで僅差の勝負になったが、最後に2分7秒691、7秒601と立て続けに好タイムを叩き出した野村が、第3戦およびセカンドタイムで決まる第4戦のポールポジションを獲得。チームメイトの洞地が7秒734で第3戦、森山が第4戦の2番グリッドを手にした。
トヨタ育成ドライバーは第3戦、第4戦ともに4位の佐野が最上位だった。
■インディペンデントクラス
開幕大会を欠場した、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)、今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)らの強豪がエントリーしたことで、今大会はフルメンバーでの戦いとなった。
その鳥羽が早々に2分11秒254をマークするが、4周目のアタックで今田が11秒の壁を破る2分10秒973でトップタイムを更新。さらに開幕戦を制したDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が10秒944でトップに立つなど、目まぐるしくトップが入れ替わった。
この戦いは予選終了まで続き、特にチームメイトの今田とDRAGONは意地のポール争いを繰り広げ、両者ともに8周目となるアタックで今田が10秒845、DRAGONが10秒906とベストタイムをマーク。最後は今田に軍配が上がったが、セカンドタイムで決まる第4戦のポールはDRAGONが奪った。
セカンドローには、鳥羽とKEN ALEX(BUZZ RACING)が、第3戦、第4戦で位置を入れ替え並ぶことになった。
第3戦の決勝は、本日午後2時から、第4戦決勝は明日の午前8時40分から、ともに11周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
■Championクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'07.691 - - 163.717
2 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'07.948 0.257 0.257 163.388
3 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'07.956 0.265 0.008 163.378
4 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.193 0.502 0.237 163.076
5 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.201 0.510 0.008 163.066
6 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'08.238 0.547 0.037 163.019
7 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'08.453 0.762 0.215 162.746
8 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 2'08.456 0.765 0.003 162.743
9 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'08.642 0.951 0.186 162.507
10 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.741 1.050 0.099 162.382
11 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'08.948 1.257 0.207 162.121
12 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.980 1.289 0.032 162.082
13 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 2'09.025 1.334 0.045 162.024
14 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'09.095 1.404 0.070 161.937
15 77 松田 大輝 WARMTECH SKILLSPEED SKILL SPEED 2'09.372 1.681 0.277 161.590
16 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'09.444 1.753 0.072 161.501
17 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'10.493 2.802 1.049 160.202
18 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 2'10.769 3.078 0.276 159.864
19 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 2'11.098 3.407 0.329 159.462
20 46 有村 将真 フジタ薬局アポロ電⼯ フジタ薬局レーシング 2'11.561 3.870 0.463 158.901
21 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'12.460 4.769 0.899 157.823
---- 以上基準タイム(105% - 2'14.258)予選通過
■Independentクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'10.944 - - 159.651
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 2'10.973 0.029 0.029 159.615
3 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 2'11.153 0.209 0.180 159.396
4 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'11.254 0.310 0.101 159.273
5 10 中島 功 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'11.460 0.516 0.206 159.023
6 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'11.587 0.643 0.127 158.870
7 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'11.755 0.811 0.168 158.667
8 55 KENTARO Baum Field F4 FIELD MOTORSPORTS 2'11.774 0.830 0.019 158.644
9 2 仲尾 恵史 TCS AKILAND AKILAND RACING 2'11.922 0.978 0.148 158.466
10 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'12.148 1.204 0.226 158.195
11 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'12.621 1.677 0.473 157.631
12 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'12.788 1.844 0.167 157.433
13 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 2'13.061 2.117 0.273 157.110
14 5 小谷 泰弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'13.312 2.368 0.251 156.814
15 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'14.255 3.311 0.943 155.713
16 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'14.944 4.000 0.689 154.918
---- 以上基準タイム(105% - 2'14.258)予選通過
- 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 2'17.851 6.907 2.907 151.651
■Championクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'07.601 - - 163.833
2 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'07.734 0.133 0.133 163.662
3 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'07.842 0.241 0.108 163.524
4 *35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'07.849 0.248 0.007 163.515
5 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 2'08.046 0.445 0.197 163.264
6 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'08.081 0.480 0.035 163.220
7 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.159 0.558 0.078 163.121
8 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'08.216 0.615 0.057 163.047
9 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'08.393 0.792 0.177 162.822
10 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'08.610 1.009 0.217 162.547
11 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.619 1.018 0.009 162.536
12 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 2'08.682 1.081 0.063 162.458
13 *37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'08.903 1.302 0.221 162.179
14 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'08.950 1.349 0.047 162.120
15 77 松田 大輝 WARMTECH SKILLSPEED SKILL SPEED 2'09.354 1.753 0.404 161.612
16 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'09.425 1.824 0.071 161.524
17 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'10.414 2.813 0.989 160.300
18 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 2'10.469 2.868 0.055 160.231
19 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 2'10.725 3.124 0.256 159.917
20 46 有村 将真 フジタ薬局アポロ電⼯ フジタ薬局レーシング 2'11.170 3.569 0.445 159.375
21 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'12.414 4.813 1.244 157.878
---- 以上基準タイム(105% - 2'14.111)予選通過
■Independentクラス
SUZUKA GT 3Hours RACE -RIJ- (2024/06/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 2'10.845 - - 159.771
2 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'10.906 0.061 0.061 159.696
3 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'10.983 0.138 0.077 159.602
4 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 2'11.013 0.168 0.030 159.566
5 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'11.323 0.478 0.310 159.189
6 55 KENTARO Baum Field F4 FIELD MOTORSPORTS 2'11.342 0.497 0.019 159.166
7 10 中島 功 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'11.437 0.592 0.095 159.051
8 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'11.581 0.736 0.144 158.877
9 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'11.743 0.898 0.162 158.682
10 2 仲尾 恵史 TCS AKILAND AKILAND RACING 2'11.904 1.059 0.161 158.488
11 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'12.129 1.284 0.225 158.218
12 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 2'12.695 1.850 0.566 157.543
13 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'12.739 1.894 0.044 157.491
14 5 小谷 泰弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'12.959 2.114 0.220 157.230
15 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'13.895 3.050 0.936 156.131
16 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'14.594 3.749 0.699 155.320
---- 以上基準タイム(105% - 2'17.456)予選通過
17 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 2'17.605 6.760 3.011 151.922
CarNo. 35は、2024 FIA-F4選手権統一規則付則5(GTAドライビング・モラルハザード防止制度:累積ポイント6)による、第3戦決勝を10グリッド降格とする。
CarNo. 37は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第2条c(走路外走行複数回)により、3グリッド降格とする。
第3戦、第4戦ポールポジション 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)
「昨日の時点ではセクター1、セクター2をまとめきれずに苦戦していたので、セットアップを変えてどうなるか、という感じでしたが、それがうまくハマって良かったです」
「昨夜変更したセッティングは練習でもやったことのないもので、ギャンブル的な面がありましたが、それがうまくいきました」
「アタック2周目にベストが来るように走っていましたが、思ったよりタイヤの持ちが良かったので、それを利用して3周目も行きました。去年だったら3周目は厳しかったんですが、クルマが変わったことと、昨年より涼しかったこともあったと思います」
「決勝も自信があるので、必ず優勝します」
第3予選2位、第4戦予選3位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)
「昨日の路面にはクルマが合っていたんですが、今日の路面には合わず、アンダーがすごく出ていました。それに自分が戸惑ってしまい、タイヤが一番グリップする4周目でミスしてしまいました。続けて2周アタックしましたが、タイヤのピークが過ぎていたせいもあってタイムが伸びませんでした」
「予選に向けてちょっと微調整すべきだったかなと思います。決勝ではスタートで前に出られればと思いますが、出られなくてもコースのどこかで抜いてきたいです」
第3戦予選3位、第4戦予選2位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)
「もともと2周か、行って3周アタックする分の燃料しか積んでなかったんですが、そこで決めきれなかったのは自分の弱さです。ポール取れたかと言われれば厳しかったと思います。自分のベストは尽くしきれました」
「今日はしっかりポイントを取ります。表彰台がマストだと思うので。明日は勝ちが狙える位置ですし、鈴鹿は抜けないし、SCも多分入ると思います。(野村選手とは)いい戦いになると思うので、頑張りたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
優勝 岡田衛(zenkairacing VITA)
「2番手からスタートして、1位に立とうとしたら最初の1周目2周目、距離の近いところで仕掛けないとダメだと思っていて。で、1周目の最終コーナーから2周目の1コーナーにかけて、うまいこと山本選手の内側に入ることができて、1コーナーでイン取って抜くことができたので。そこから単独で逃げられるかなと思っていたら赤旗が出ちゃって。再スタートしてからちょっとペースが上がらなくて、山本選手にずっとついて行かれる状態になったのですけれど、最終コーナーで当たって山本選手の方がスピンしちゃって。結構な勢いでぶつかったのでクルマの調子も微妙になっていたのですけれど、後ろとの差がばっと開いたので、それで逃げ切ることができまして。個人的にはスーパー耐久とかいろいろ出ていましたけれど、4輪で優勝するの実は初めてで。接触等々ありましたけれど、気持よく終わることができたので、よかったです」
2位 西濱康行(ETA白波ワークス VITA)
「とにかくクリーンなレースをしようと心がけていたのですけれど。いろんなことがあったけどクリーンに完走できたので、結果には満足しています。実際のところ2位といっても、イシカワさんと山本さんがいなくなっての2位なので、実質は4位かなという気持ちで、もう少し前を狙って、頑張りたいと思います」
3位 平川圭介(ELIVレーシングVITA)
「初レースということで緊張していたのですけれど。まさかの初レースがあんな大波乱の展開になるとは思っていなくて、ドキドキだったのですけれど。2位の西濱さんとのバトルもすごい楽しめましたし、ほんとに楽しいレースでした。自分の理想というかイメージしていた、前方集団についていくぞっていうことはしっかり実現できたので、表彰台にも上がれたので、よくできたレースだと思います」
4位 イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)
「スピンは強引に外から抜こうと思って(苦笑)。山本さんに引っかかっちゃっていたので、抜かないと1位に逃げられちゃうと思って。シミュレータ上りの子はちょっと(バトルが)荒いのかなと思った。その後の追い上げは、やっぱりエンジン回らないのですよ。こもっちゃっているんですよね。アクセルオフにした時に、ゴォ~って。ある程度変えたのですけれど完璧ではなかったので。とりあえずバトルができたので、楽しめたのはそれぐらいですかね」
5位 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)
「(最終コーナーのスピンは)向う(岡田選手)がずっとアウトに位置取りしていて、こっちがインに入って並んだと思ったのですけれど、見てなかったのか閉めてこられて、当たった感じです。最初の数周はちょっとどうかなって思って、前に行ってくれたらそれはそれでいいかなって思っていて。でも後ろで走っていて、なんかこっちの方がペースありそうだなって。それでそのまま行ければいいかな、って思ったのですけれど」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
VITA Trophyシリーズの開幕戦決勝が5月26日(日)に筑波サーキットで開催され、岡田衛(zenkairacingVITA)が優勝した。
15周で争われる決勝は午後2時8分にフォーメーションラップ開始。時折コースに陽ざしがそそぐ筑波サーキットは気温26.1度、路面温度42.3度と初夏のような気候でドライコンディションだ。
全9台がグリッドに整列しレーススタート。各車クリーンスタートを切る中で出足がよかったのが4番グリッドのイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)で、スルスルと前に出て3番グリッドの西濱康行選手(ETA白波ワークス VITA)をかわして3位にポジションアップして第1コーナーへ飛び込む。予選では原因不明の不調に首をひねっていたイシカワだが得意のスタートは決まった。
同じくスタートが良かったのが7番手スタートの中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)で、6番グリッドの山崎英介(AlaRossa VITA01)と5番クリッドの平川圭介(ELIVレーシングVITA)をかわすと5位までジャンプアップして第1コーナーへ。
第1コーナーではインのラインを守ったポールシッター山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)に対して2番手スタートの岡田はアウト側から進入。、山本のテールについたイシカワが有利な位置取りで一瞬2位に上がりかけるが、そこからの加速で岡田が2位のポジションを奪い返す。
4位西濱、5位中島、6位平川と続いて第1ヘアピンに進入するが、平川が中島のインを突いて5位へポジションアップ。平川は今回がレースデビューとは思えないアグレッシブさを見せる。
2位の岡田は第2ヘアピンでも山本のアウトから仕掛けるが、山本がインをしっかり守る。バックストレートから最終コーナーにかけても岡田がアウトから仕掛けるとそのままメインストレートへ。コントロールライン上では0.000秒差の横並びで通過する。以下イシカワ~西濱~平川~中島~菅原秀勇紀(11ビーンズスポーツ★VITA)~山崎~岸本直也(RaoseUP VITA01)と続く。
2周目の第1コーナーでは今度は岡田がイン側から山本に並びかけて、そのままオーバーテイクに成功、トップの座を奪い取る。イシカワもこの2台を追うが、なんと第1ヘアピンでスピン。再スタートは切れたものの最下位まで落ちてしまう。
トップに立った岡田は2位山本との間合いを2周目0.465秒、3周目0.527秒とひろげていく。3位西濱はそこから2.4秒のギャップがあり、2台の一騎打ちの様相に。しかし続く4周目の第1ヘアピン立ち上がりで6位を走っていた菅原がクラッシュする。菅原はヘアピン出口でアウトにはらんでグラベルにはみ出しかけて、そこから反動で左へ巻き込むようにコースを横断して、右リヤからスポンジバリアにクラッシュし、コース上に跳ね返って停止。コースサイドにマシンを寄せようとしたが動けない様子でレースは赤旗中断となる。幸いなことに菅原選手に大きなケガはなく、チームメンバーによると翌朝辺りに筋肉痛が出るだろうとのこと。
各車は最終コーナーにセーフティカー(SC)を先頭に、3周目終了時点での順位に整列。縦一列でのローリングスタートで、残り10周、全体は1周減算の14周でレースが再開されることとなった。
それまでのギャップはリセットされたことで救われたのがスピンで最下位からの追い上げを始めていたイシカワで、3周目終了時点でトップから11秒以上離されていた間合いが大きく減らされることになる。
岡田を先頭にグリーンフラッグでレース再開、さっそく山本はトップ岡田へのアタックを開始、リスタート後の1周目で0.323秒、2周目0.240秒と岡田選手のテールに食らいついてプレッシャーをかける。以下西濱~平川~中島とリスタート通りの順位で、後方ではイシカワが前を行くマシンを次々と仕留めて1周目でトップから4.737秒差の6位までポジションアップする。
3周目、4周目と山本は0.3秒前後の差で岡田のスキを伺い5周目のバックストレートでテール・ツー・ノーズ状態になると、最終コーナーでインから仕掛けに行く。しかし岡田も旋回を始めており両車は接触、山本は大きく姿勢を乱してハーフスピン、リヤから最終コーナーアウト側に飛び出す。直後を走っていた西濱、平川、さらにイシカワも山本をかわして順位を上げ、山本は5位でコースに復帰する。
トップ岡田はそのまま逃げに入り、6周目には2位以下に2秒以上のギャップを築く。2位グループは西濱~平川~イシカワの3台が0.7秒以内のワンパックになるが、そこから西濱がじわりと差を開き単独走行に。
終盤は平川とイシカワの表彰台争いが焦点となり、0.186秒の差でファイナルラップに入るとイシカワが平川に激しく詰め寄るが、平川はデビュー戦とは思えぬ落ち着きでこれをしのぎ、フィニッシュライン上ではまったくの同タイムながら、平川のノーズが僅かに前で、見事デビュー戦で表彰台を獲得した。
優勝は岡田、4輪レースキャリア初の優勝とのこと。以下2位西濱、3位平川、4位イシカワ、5位山本、6位山崎、7位中島、8位岸本というリザルトになった。
なお岡田と山本の接触についてはレーシングアクシデントという判断で、正式表彰式の場において判定の経緯について説明があり、各選手バトルにおいては常に「~かもしれない」という予見を持って走る様に、というサジェッションがあり、ドライバー同士の間でもその時の状況の話し合いがあり、最後は和やかに終わった。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
ポールポジション 山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)1分3秒331
「最初ダンロップコーナーでスピンして。その後は途中で「これ以上は無理だな」って思って諦めました。ギリギリであぶなかったです(苦笑)。タイム的には最終コーナーの前に、イシカワさんがいたので、もしかしたらもうちょっと行けたかなという気もしないではないのですけれど。(1分)3秒2ぐらいは行けたかな。しょうがないけど、よかったです」
2位 岡田衛(zenkairacingVITA)1分3秒392(+0.061)
「初めて新品タイヤ履いたので、どのぐらいタイム出るかって言うのは……。昨日も練習走っていましてユーズドで3秒台は出ていたので、そこそこ自信持っていたのですけれど、ちょっと足りなかったですね。VITAはレースは初めてで、今年このレース出るぞって話になってから筑波で3日4日くらいは練習で走っているのですけれど、Hパターンのシフトがあまり得意じゃなくて(笑)。決勝はスタンディングスタートが久しぶりなので、そこは不安ですけれど、zenkairecingはシミュレータ作っていますので、そこで練習積んできているので、なんとか。山本選手に1コーナーで並べられなかったら大変なので、頑張ります」
3位 西濱康行(ETA白波ワークス VITA)1分3秒586(+0.255秒)
「ニュータイヤと走りがアジャストできないところがあって。最後の周に1コーナーのアプローチを見直したらタイムが出て、大先輩の少しだけ前に行かせていただいた、というところです。今日のコンディションとタイヤの感触がつかめたのかもしれません。もう少し早いタイミングでこの走りができればもう少し上が狙えたかもしれない。ちょっと気付くのが遅かったです。決勝はとにかく前について行きます、あと8番(イシカワ選手)には負けないようにします(笑)」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
VITA Trophyシリーズの開幕戦予選が5月26日(日)に開催され、昨年ランキング3位の山本龍選手(おさきにどうぞ☆VITA)がポールポジションを獲得した。
筑波と袖ケ浦で開催予定のVITA Trophyレース、第1戦は筑波サーキットでの開催で、エントリーは9台。昨年のランカーの中では9月の最終戦で優勝を飾りシリーズ3位の山本、シリーズ4位のイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)、シリーズ6位の西濱康行(ETA白波ワークス VITA)、同18位の菅原秀勇紀選手(ビーンズスポーツ★VITA)などの顔ぶれが並んだ。
15分間の予選は午前9時5分開始。気温21度、路面温度35.2度と絶好のドライコンディションの中各車コースイン。ウオームアップを終えると計測2周目から早くも本格的なタイムアタックが開始。
まずイシカワが1分3秒789のトップタイムを出し、今回初レースの平川圭介(ELIVレーシングVITA)が5秒158で2番手につけるが、続く周回で西濱が3秒721で平川を上回り2番手、さらに山本も4秒366で3番手へ進出、さらに山本はその勢いで残り10分時点で3秒463とベストタイムを更新してトップに立つ。
残り10分を切って岡田衛(zenkairacingVITA)が1分3秒593で2番手に進出。岡田はeスポーツ出身でスーパー耐久などの参戦経験がある。これでイシカワが3番手にドロップ。以下西濱、平川と続き、6番手に5秒257の山崎英介(AlaRossa VITA01)が進出してくる。
残り4分、山本はさらにベストタイムを短縮、1分3秒331を叩き出し、岡田も3秒392まで自己ベストを短縮するが0.061秒届かない。ここでイシカワはパドックに戻り3番手のままでタイムアタック終了。どうやらマシンの調子がいまひとつの状況のようで、さっそく決勝に向けた原因究明にとりかかる。
15分が経過してチェカードフラッグが振られる中、最後にタイムアップに成功したのが西濱で、1分3秒586をマークしてイシカワを上回り3番手にポジションアップした。
ポールポジションは山本、2番手岡田がフロントロウに並び、3番手西濱、4番手イシカワがセカンドロウ。以下5番手平川、6番手山崎が3列目。7番手中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)、8番手菅原とビーンズスポーツ勢が4列目に並び、9番手岸本直也(RaiseUP VITA01)というグリッド順となった。
VITA Trophy第1戦決勝は午後2時にコースイン予定だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
優勝 角間光起(ELIVレーシング10VED)
「石井君が予選から近いタイムで、決勝も近いバトルになるだろうと予想していたのですけれど。やっぱり、自分序盤から攻めているつもりではあったのですけれど、それでも石井君ぜんぜん離れずに、ずっといる感じだったので。そこはもうあえて戦略切り替えて、インフィールドでタイヤ温存して、後半でバトル仕掛けられないように、少しでも相手にチャンスを作らせないような、走りを心掛けていったのが結果につながったかな、というふうに思っています。(タイム差ほどには追い込まれている感覚ではなかった?)詰まっているなというところはありましたけれど、今までの経験上差されるほどのチャンスは作れないだろうな、というところだったので、そこはなるべく立ち上がりスピード意識したセットアップづくりで、チームが努力してくれたですし、いい形で終えられたのかな、と思います」
2位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)
「抜けなかったですね。自分が苦手なのが、今回は最終コーナーであまり速くなかったので、そこで離されて、という感じの繰り返しで、ちょっとスピードが足りなかったです。(ほとんどミスはなかった?)細かいミスは多少あったのですけれど、大きなミスはなかったです。(次こそ一番高いところ?)順に来ていますので、次こそは」
3位 伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)
「正直この順位は仕方ないかなって感じで。自分自身もけっこうミスしていたし、改めてストレートの遅さが目立ったなというのがあって。バックストレートで詰めても挽回されちゃうので、相手が大きくミスした時だけがうまくついて行けるのですけれど、ちょっと難しいものがありましたね。(セッティングの差?)セッティングはあまり変わらないのじゃないですかね。足回りと言うよりエンジン本体の差で、正直どうしようもないとこで、なるべくしてなった順位かな、と思います」
4位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)
「スタート普通に決まって1台パスできたので、それはよかったのですけれど。スタートの時に伊藤選手とちょっと当たっちゃって。僕が引いた訳じゃないのですけれど、向うの方が立ち上がり良くて、そこでパスできなかったのがちょっと悔しいです。トップ3台とはペースもずっと変わらなかったので、もうちょっと自分がコンマ1、2(秒)あげられていたら、もしかしたら表彰台はいけたのかなって感じです。とりあえずミスしないで前について行くので精一杯だったので。前が争って追いつくかなって、思っていたのですけれど、やっぱり筑波は抜けないコースで、厳しいレースでした。(開幕の頃よりコンスタントに上位に食い込んでいる印象だが?)そうですね、前回の鈴鹿のレースでちょっと解ってきたきたというか、ちょっとずつ慣れてきたかな、という感じですね」
5位 内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)
「(15号車を抜いた状況は?)向うがシフトミスしたのかちょっとスローダウンして、そこでうまく抜けたという形なので、きれいにオーバーテイクという感じじゃなくて向うのミスに付け込んだ感じですね。スタートで1台抜けたのがあって、そこはよかったと思うのですけれど。あの位置を走れていたから、ひとつずつ。棚ぼたみたいな形で順位が上がって行ったので、そこはよかったのかなと思います。ただ単純に速さが足りていないので。マシンは結構いいのですけれど、ドライバーの方でちょっと苦戦している部分があるので、そこを次戦までに解消できればなと思っています」
6位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII)
「序盤苦しかったですね。予選の時に自分の走りで「こうした方がいい」というのがあったので、それをずっと探りながら走っていて、いいところは見つけたのですけれど、逆にさっきまでよかったコーナーが遅くなっちゃったのがあって。前と詰まるところはあっても、逆に離されちゃうところもあって、という感じになって、抜く、というところまでは至らなかったです。じれったかったです(苦笑)」
15位 児島優太(ELEVレーシングDream)
「予選よりもいいタイム出そうと考えながら走っていたのですけれど。けっこうシフトミスが続いちゃって、途中からどんどんそのミスが増えちゃって、ミスをしないよういつもより丁寧にやろうと思ったのですけれど、うまくいかない状態で。それでも焦らず18周完走することを意識してました。初めてのレースで、すごい長く感じたのですけれど、なんとかマシンを壊さずに持ち帰ることができたので、よかったです。(楽しめた?)楽しむというか、レースって長いな、という感じで(苦笑)。今度出られる時があったら、今度こそ楽しみながら走れたらいいなと思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第4戦決勝が5月26日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションの角間光起(ELEVレーシング10VED)がホールショットを奪うと、フロントロウから発進の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)と18周に及ぶ接近戦を制してトップチェッカー。第3戦に続いて連勝を飾った。
18周で行われる決勝は定刻12時45分にフォーメーションラップ開始。気温27度、路面温度47.2度とやや暑いドライコンディションで、レース後半にはドライバーにもタイヤにも厳しくなることが予想される。
15台がグリッドにつきレーススタート。各車クリーンスタートで第1コーナーへと加速する。ポールシッターの角間がホールショットを奪い、2位石井選手に僅かに差をつけて第1コーナーへ進入。後方では5番手スタートの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)の加速がよく、セカンドロウから発進の黒川史哉(ZAP黒川&もみちゃんED)と伊藤駿(ZAPSPEED10ED)に襲いかかる。酒井は第1コーナー手前で黒川をかわして、さらに伊藤のインを突くがここは伊藤が守り切る。この先陣争いでアウト側に押しやられた黒川に、今度は6番手スタートの塚本凜世(F-BrainウインズS2ED)が接近してチャンスを窺う。塚本はバックストレートで黒川の右サイドに出ると最終コーナー入口でオーバーテイク完了、これで塚本5位、黒川は6位までポジションを落としてオープニングラップを終了する。
トップ角間は2位石井に0.450秒の差をつけて1周目のコントロールラインを通過。3位伊藤は石井に0.361秒の差、4位酒井はそこから0.608秒差で続く。ここから次第に遅れたのが酒井で、2周目にトップから1.714秒差、3周目に1.934秒差とじりじり離される。一方トップ3台は1秒以内のグループを形成している。
トップグループから脱落した酒井には5位塚本が接近、2周目0.320秒、3周目0.289秒と間合いを詰めてプレッシャーをかける。しかしここで塚本は焦ったかヘアピンで単独スピン、すぐにレースに戻るが14位まで大きくポジションを落としてしまう。
4周目に0.575秒までひろがったトップ角間と2位石井のギャップだが、5周目、6周目と石井がファステストラップを連発して、0.289秒まで間合いを詰める。しかし角間選手もここで踏ん張り、7周目に0.418秒差まで戻すなど、一進一退の神経戦が展開する。
トップ2台が膠着状態になる中で動きがあったのは5位グループで、黒川、藤大輝(RCIT RaiseUP ED)、津田充輝(ファーストガレージKK-SII)の3台が5周目に0.553秒差のワンパックに。黒川は左のサイドミラーが脱落していて防戦が苦しい状況で、9周目に内藤、津田と立て続けにオーバーテイクを許し、7位までダウン。
レースは後半に入り10周目のトップ6は、
トップ 角間
2位 石井(+0.574秒)
3位 伊藤(+0.915秒)
4位 酒井(+1.815秒)
5位 内藤(+5.135秒)
6位 津田(+5.474秒)
石井と伊藤は0.341秒の間合いで、角間を追いたい石井だが、僅かなミスでも伊藤に喰われるプレッシャーにさらされている。
マスタークラスは全体9位から11位に3台が連なり、秋山健也(スーパーウィンズKKS2)がクラストップ、以下畠山退三(KK-S2)、本間隆史(MAT Racing PJ10V)と続いている。
各ポジションがそのままでレースが推移する中で活発なのはスピンで14位まで落ちた塚本選手で、11周目13位、12周目11位と毎ラップ順位を上げて、15周目には10位まで挽回する。
石井が最後のチャンスを狙って動き出したのは終盤の16周目。角間とのギャップを削り始め、15周目に0.419秒あった差が16周目0.394秒、さらに17周目には58秒851と本日のファステストラップを叩き出して0.335秒差まで角間に詰め寄りファイナルラップに突入する。
しかし角間も余力を残していたのか、ファイナルラップに0.2秒石井を突き放して、0.553秒の差でチェカードフラッグの下を通過。スタートから一度もトップを譲らない完勝で、ポール・ツー・ウインを飾った。
2位は石井。惜しくも初優勝はならなかったが、デビュー戦7位、第2戦4位。第3戦3位と着実に順位を上げての2位。残るは優勝だけとなった。3位伊藤選手。2020年の筑波シリーズチャンピオンはこれで3戦連続の表彰台。4位酒井、5位内藤6位津田という結果になった。
マスターズクラスは、総合8位の秋山がトップ、総合11位の畠山がクラス2位、総合14位の本間が3位。今回レースデビューの中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)は12位、児島優太(ELEVレーシングDream)は15位でフィニッシュした。
レースを終えてパルクフェルメに戻って来た角間は マシンから降り立ちまずは石井と互いの健闘をたたえ合い、ヘルメットを脱ぐと感極まったようにその場で顔を覆って涙ぐんだ。昨年の初優勝では満面の笑みを見せた角間だが今回の勝利には格別のものがあったのだろう。表彰式ではいつもの笑顔の角間に戻り、スパークリングファイトでは、最近お約束となっている、チーム代表の前田をメンバーが抑え込んで角間がシャワーを浴びせるというパフォーマンスを見せた。
2024年筑波/富士シリーズはこれで前半戦が終了。ランキング首位は角間で52点、2位アレックス50点、3位伊藤50点、4位石井41点とまだまだ先の読めない状況。次戦は6月23日富士スピードウェイだ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
MAY RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2024/05/26) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 4 筑波サーキット 2.045km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 91 角間 光起 ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V 18 17'48.910 - -
2 53 石井 大雅 ファーストガレージ制動屋S2 MYST KK-S2 18 17'49.463 0.553 0.553
3 14 伊藤 駿 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 17'49.681 0.771 0.218
4 55 酒井 翔太 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 18 17'50.953 2.043 1.272
5 22 内藤 大輝 RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 18 17'55.271 6.361 4.318
6 52 津田 充輝 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 18 17'55.506 6.596 0.235
7 15 黒川 史哉 ZAP黒川&もみちゃんED TOKYO R&D RD10V 18 17'57.866 8.956 2.360
8 3 M 1 秋山 健也 スーパーウィンズKKS2 MYST KK-S2 18 17'59.308 10.398 1.442
9 33 磐上 隼斗 アルビ富士吟景GIA KKS2 MYST KK-S2 18 17'59.695 10.785 0.387
10 39 塚本 凜世 F-BrainウィンズS2 ED MYST KK-S2 18 18'06.441 17.531 6.746
11 38 M 2 畠山 退三 KK-S2 MYST KK-S2 18 18'10.131 21.221 3.690
12 54 中村 ブンスーム ファーストガレージ10V TOKYO R&D RD10V 18 18'13.526 24.616 3.395
13 18 水谷 誠 HC桶川MRPYTT ZAP ED TOKYO R&D RD10V 18 18'14.323 25.413 0.797
14 46 M 3 本間 隆史 MAT Racing PJ 10V TOKYO R&D RD10V 18 18'14.934 26.024 0.611
15 72 児島 優太 ELEVレーシングDream MYST KK-S2 18 18'41.805 52.895 26.871
---- 以上規定周回数(13 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 53 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2) 58.851 (17/18) 125.096 km/h
ポールポジション 角間光起(ELEVレーシング10VED)58秒331
「タイム的にはまだまだいけるかな、っていう感じですね。昨日の練習走行でマシンがトラブル起こしてしまって全然走れなかったので、ほぼぶっつけみたいなセットアップで今回走った訳なのですけれど。まだクルマに対して自分のドライビングを合わせ切れていないところがあるので、そこを合わせ切ったらもうちょい、いいタイム出るのじゃないかな、って思っています。トラブルは右リヤのアップライトの破損で、どこかに当てたとかではなくて、金属疲労で壊れた感じで。チームの方に夜通し作業をしていただいて、他のチームの方にも部品を供給していただいたり、作業手伝っていただいたり、と、すごいいろんな形で協力していただいたので、関係者の方には感謝でいっぱいです。このまま1位狙っていきたいと思います」
2位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)58秒238(+0.007秒)
「今日はポールポジションが狙えそうな勢いだったので、それが千分の7秒差なので、逆に悔しいです。感触はほんとによくて、一か所ミスしたかな、というくらいなので、そこを改善できれば、決勝でもイケると思います。(一番高いところが見えてきた?)そうですね(笑)順々に上がってきているので、もうちょっと飛び級したいなというところがあるので、頑張りたいと思います」
3位 伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)58秒337(+0.106秒)
「ちょっとミスがありましたね。タイヤのおいしいところを使えなかったというのがあって。上位勢は8周目とかにタイム出ていたので、ちょうどたぶんそこが一番(タイヤが)おいしいところで、その周回で、セクター1はよかったらしいのですけれど、セクター2の第2ヘアピンで、ちょっとオーバーラン気味になって。そこをまとめられていれば、いいところに行けたのではないかな、もっと拮抗したタイムであったと思います。クルマの感触はよくて、前回の課題だったプッシュアンダーだった部分はアライメントとか調整してよくなった。それでアベレージ(タイム)で見たら予選でこちらは安定していたので、クルマとかも調子悪くなくて。上位陣はアベレージがそんなによくないので、こっちに分があります」
4位 黒川史哉(ZAP黒川&もみちゃんED)58秒391(+0.160秒)
「(タイムはどうだった?)うーん、ほんとに何とも言えないなぁという感じで。(いい感じではない?)ないですね、クルマがしっくりしない感じ。このタイムが出て、あとコンマ1か2は出せてた気がするので、そう考えると、もうちょっとタイム上げたかったなと思います。(どのあたりに問題があると思う?)タイヤのエアがちょっと上がり過ぎて、タレた後に一気にペースが落ちちゃって、それがよくなかった。路面も滑りやすいので(温度が)上がっちゃうというのもある感じで。決勝はエアを下げて、後は自分のドライビングに集中しようかな、という感じです」
5位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)58秒408(+0.177秒)
「ちょっとギアのシフトを引っ張り過ぎちゃって。ストレートのデータ比較した時に(スピードが)伸びきっていないな、というのがあったのですけれど。最初自分の序盤のペースが速くなくて、なんとか絞り出したタイムだったので、もうちょっと序盤からタイム上がっていれば、もっと上の方には行けたかなと思っているのですけれど。でもトップとの差がそんなになかったので、決勝はついていってチャンスがあれば抜こうかな。決勝は戦略というより、さっき見たシフトアップをもっと早くするとかちょっとしたことだったので、後は自分がうまくまとめて前について行ければな、と思っています」
6位 塚本凜世(F-BrainウインズS2ED)58秒424(+0.193秒)
「ちょっとミスが目立って、あまり満足いってないラップだったのですけれど。前回の大会が9番手だったので、ちょっと上げられたのは嬉しいです。タイム的には上げられる余地があるので、ここからまた改善できたらなという感じです。決勝はちょっと頑張れば表彰台とか届く順位なので。ベストを尽くして表彰台目指して頑張ります」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第4戦公式予選が5月26日(日)に筑波サーキットで開催され、20分間の予選で終始トップ争いを演じた角間光起(ELIVレーシング10VED)が石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)を0.007秒差で制してポールポジションを獲得した。
5月5日の第3戦から短いインターバルで開催の第4戦のエントリーは16台、開幕2連勝のセントラフナトアレックスショウタ(TRS 10V ED)と第3戦優勝の角間の戦いが期待されたが、アレックスがレーシングカートでのトレーニング中に肋骨を骨折したとの事で欠場になり、15台が出走することになった。
本大会はスーパーFJジャパンリーグ第4戦も兼ねており、同シリーズを転戦する磐上隼人(アルビ富士吟景GIAKKS2)と酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)にとってはライバル不在の中ポイント獲得のチャンスである。
まず20分間の予選は午前8時40分から開始。五月晴れの筑波サーキットは気温20.9度、路面温度32.1度で絶好のドライコンディション。
計測2周目あたからペースがあがり、まず伊藤駿(ZAPSPEED10ED)が58秒862でトップに立ち、2番手には58秒900で塚本凜世(F-BrainウインズS2ED)、3番手津田充輝(ファーストガレージKK-SII)の58秒952。
続いて5分経過時点で石井が58秒334でトップ。角間が58秒709で2番手へ。津田、伊藤と続くところに内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が58秒712を出して4番手に割り込む。
7分経過、毎ラップ自己ベストを短縮していた角間が58秒231をマークトップに出る。石井は2番手にドロップし、3番手に58秒483で伊藤が進出するが、さらに伊藤のチームメイトの黒川史哉(ZAP黒川&もみちゃんED)が58秒391を出して6番手から3番手へポジションアップ。伊藤4番手にダウンで5番手津田、6番手に塚本の順。
残り10分を切って予選は折り返し。この時点での順位は
トップ 角間 58秒231
2番手 石井 58秒238(+0.007秒)
3番手 黒川 58秒391(+0.160秒)
4番手 伊藤 58秒436(+0.205秒)
5番手 津田 58秒529(+0.298秒)
6番手 塚本 58秒628(+0.397秒)
続く周回で塚本が58秒470で津田を逆転して5番手へ。
残り6分、伊藤が58秒356を出して3番手へポジションアップする頃から各車タイムが頭打ちになる。
そしてタイムアップ直前の残り20秒、酒井が58秒408をマークして8番手から5番手へ上がり、チェカードフラッグが振られ予選終了。角間のポールポジションが確定、石井がキャリア初のフロントロウを獲得。以下伊藤、黒川のZAP SPEED勢がセカンドロウに並び、5番手酒井、6番手塚本というトップ6となった。
3台が出走のマスターズクラスは全体9位の秋山健也(スーパーウィンズKKS2)が58秒720でクラストップ、全体12位の畠山退三(KK-S2)がクラス2番手、同13位の本間隆史(MAT Racing PJ10V)が3番手。レースデビューの二人は中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)が59秒143の11番手、児島優太(ELEVレーシングDream)が59秒899で15位となった。
決勝は12時35分コースイン予定。アレックス不在で、残る敵は伊藤のみかと思われた角間に、今年デビューで7位-4位-3位と表彰台まで上がってきて勢いのある石井が挑む構図となり予断を許さない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
MAY RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2024/05/26) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 4 筑波サーキット 2.045km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 91 角間 光起 ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V 58.231 - - 126.428
2 53 石井 大雅 ファーストガレージ制動屋S2 MYST KK-S2 58.238 0.007 0.007 126.412
3 14 伊藤 駿 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 58.337 0.106 0.099 126.198
4 15 黒川 史哉 ZAP黒川&もみちゃんED TOKYO R&D RD10V 58.391 0.160 0.054 126.081
5 55 酒井 翔太 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 58.408 0.177 0.017 126.044
6 39 塚本 凜世 F-BrainウィンズS2 ED MYST KK-S2 58.424 0.193 0.016 126.010
7 52 津田 充輝 ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 58.487 0.256 0.063 125.874
8 22 内藤 大輝 RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 58.585 0.354 0.098 125.664
9 3 M 1 秋山 健也 スーパーウィンズKKS2 MYST KK-S2 58.720 0.489 0.135 125.375
10 33 磐上 隼斗 アルビ富士吟景GIA KKS2 MYST KK-S2 58.949 0.718 0.229 124.888
11 54 中村 ブンスーム ファーストガレージ10V TOKYO R&D RD10V 59.193 0.962 0.244 124.373
12 38 M 2 畠山 退三 KK-S2 MYST KK-S2 59.215 0.984 0.022 124.327
13 46 M 3 本間 隆史 MAT Racing PJ 10V TOKYO R&D RD10V 59.385 1.154 0.170 123.971
14 18 水谷 誠 HC桶川MRPYTT ZAP ED TOKYO R&D RD10V 59.548 1.317 0.163 123.631
15 72 児島 優太 ELEVレーシングDream MYST KK-S2 59.899 1.668 0.351 122.907
---- 以上基準タイム(130% - 1'15.749)予選通過 ----
- 73 センドラ瀬戸 アレックス翔太 TRS・10V・ED TOKYO R&D RD10V d.n.s - - -
2024年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波/富士シリーズ第4戦は15台が出走したが、その中にレースデビューを迎えた2名のドライバーがいた。予選開始間際の慌ただしい時間の中でインタビューを行った。
72号車「ELEVレーシングDream」をドライブする児島優太。前田代表率いるELEVレーシングはエースの91号車角間選手と、レースごとにドライバーが替わる72号車という2台体制でレースに出場する。児島は新潟国際自動車大学校の出身。同校はモータースポーツの学科があり、毎年2年生がドライバー、メカニック、エンジニアなど生徒のチームでS-FJのレースにスポット参戦している。
――今までモータースポーツの経験は?
「僕自身はGIA(新潟国際自動車大学校)の出身です。学校の授業でカートレースとかはやっていたのですけれど、2年生のスーパーFJのレース参戦では選考会で負けてしまって(レースに)出られなくて。S-FJ出る為にGIAに入ったようなものなのに果たせなかったので、どうしても(レースに)出たいという気持ちがあって。今回ご縁があってELEVから今回出場させていただくことになりました」
――学校の実習でサーキットに来ていた?
「もてぎとか行ったことがあります」
――練習やってみてどんな感じ?
「昨日3枠走行したのですけれど、1本目が一番いい状態というか、2本目3本目とミスが増えて来て。集中力を維持してまずは20分間の予選をしっかり走ることを目指します」
54号車「ファーストガレージ10V」でエントリーの中村ブンスーム。タイと日本のハーフの彼は一大勢力である「ファーストガレージ」からの出場で、チームからは「ブンちゃん」と呼ばれている。
――今までのレースキャリアは?
「高校1年からレーシングカートを始めて、高3までカートレースをやっていました。今大学生なのですが、今回ファーストガレージから参戦ということになりました」
――練習はかなり積んだ?
「3月まではカートの方に専念していたので、4月からスーパーFJに乗り始めて、最近はずっと練習していたので、ある程度腕(技術)はついたので、今回頑張って走ります」
――チームの雰囲気はどう?
「とても和やかで皆さんフレンドリーで、セッティングとか自分の思う通りにやってくれるので、助かっています」
――今日の目標は?
「とりあえず入賞……、優勝と言いたいですけれど、まだ速さが全然足りないので入賞、中団争いから頑張りたいと思います」
共に待望かなってのレース参戦。まずは完走してレースを知るところからという二人の健闘を祈りたい。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE