■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP ■ GT INSIDE REPORT ■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP FMOTOR4 EDITION TEST DAY REPORT GTC合同テスト第3回 99/04/14 ------------------------------------------------------------------------- 初日はまたも悩みのレインコンディション RAYBRIG NSXがトップながら新スープラの追い上げ急! GT300は国産4車種がセッション・トップを分ける 昨年は7月25,26日にシリーズ第6戦として開催されたスポーツランドSUGOでの1 戦だったが、今年は5月29,30日に開催される。これに先立つ4月13,14日にSUGOで GTC合同テスト第3回が行われた。 ☆第1日目(4/13) SESSION 1(くもり、気温14度、ウェット>ドライ) 初日の13日は、午前中に9時30分から2時間のセッション。前回の富士に続きま たもや天候は雨模様。幸いセッション前には上がったものの曇り空のウエットコン ディション。だが、路面は徐々に乾きはじめライン上はドライとなる。 まず、上位に車番を刻んだのは、No.64 Mobil 1 NSXだった。28周目に1分22秒 849を山西康司がマークし、午前中のトップタイムとなった。2番手はNo.16 Castrol 無限NSX(道上龍)、3番手はNo.100 RAYBRIG NSX(飯田章)とやはり上位はNSXだっ た。だが、4番手にはスカイライン勢が好調な滑り出しで、No.12 カルソニックス カイラインは、影山正美がポールリカールのテストのため単独でドライブする星野 一義がはいった。 NSX勢では、No.18 TAKATA童夢無限NSXは今回のテストをキャンセル。スープラも No.6 ESSO Tiger SupraとNo.38 FK/マッシモセルモスープラがこのテストには参加 しなかった。 10台のみが参加のGT300クラスは、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(松本晴彦/ 山野哲也組)の山野が1分29秒061をだし、午前中のトップタイムをマーク。No.77 クスコスバルインプレッサ(小林且雄/谷川達也組)が30秒262、No.61 テイボン ・トランピオ・FTO(中谷明彦/ファーマン組)が30秒420で3番手をマークした。 SESSION 2(くもり、気温14度、ウェット>ドライ) 午後のセッションは14時から開始。だが、セッションの始まる直前に大粒の雨が コースを濡らす。幸い雨はすぐにあがり、次第にコースは乾くという午前中と同じ ようなコンディションとなった。 序盤は半乾きの路面のためか、スピンするクルマが出て2度の赤旗中断があった。 1時間ほどして、空から薄日が射してきた。ここでトップはNo.2 ARTAゼクセル スカイラインの1分30秒622だった。だが、残りわずかになってコースコンディショ ンも回復し、各車ともにタイムアップ。ラスト10分では、No.2 ARTAが24秒122を記 録。そしてチェッカーと同時に21秒984と唯一の21秒台に入れてきたのはNo.64 Mobil 1 NSXの山西。2番手は、No.16 Castrol無限NSX(道上龍)が22秒725、3番手は No.36 カストロール・トムス・スープラがスープラ勢のトップとして23秒274を黒澤 琢弥が出した。 GT300は、赤旗の提示された15時過ぎでNo.25 モモコルセ・アペックスMR2が38秒 462。15時30分でNo.77 クスコスバルインプレッサの37秒666がトップタイムとなっ ていた。だが、残り10分近くでこちらもNo.25 モモコルセ・アペックスMR2の新田が 28秒961というこの日のトップタイムを叩き出した。 No.64 Mobil 1 NSX(GT500 1日目総合1位) 山西康司「富士はエンジントラブルで2日間とも走れなかったんで、クルマの方向 性を見直そうと言うことで足回りのセットを変えてきました。トップタイムなんで すか? ひっかっかっていたし、去年のコンディションでのタイムに近いですしね。 フィーリングはまあまあです。タイムはねらってはいなかったけれど、レインの中 で調子がよかったのでスリックでも良い結果が出せたんだと思います。方向的には 間違っていなかったということですね。トムと協力して頑張ります。富士、SUGOと チャンスがあればいきたいですし、いろいろ試してみたいです。シリーズでの優勝 を目指します」 No.25 モモコルセ・アペックスMR2(GT300 1日目総合1位) 新田守男「なんせ、雨だけはやめてもらいたいね! まだまだやらなきゃいけない ことがいっぱい。クルマは良いよ。ただ、思うようにいかない部分が多いしね。そ の時々の状況の中では悪くない。課題は、雨を乗りやすくすること。そんなにひど いところはないけどね。SUGOのレースの後ぐらいに新車になる予定。まあ、ゆっく り作ってるみたいですよ」 ☆第2日目(4/14) SESSION 3(晴れ、気温13度/路温14度、ドライ) この日は雨は心配なく、曇りから晴れといったドライコンディション。開始早々 にオイルが出て、20分近くの赤旗中断した。再開後、ラップボードの上位に車番を 刻んだのは、No.36 カストロール・トムス・スープラ。わずか2周目で1分25秒477を 出す。この後、またオイル処理のため赤旗。この時点では、No.100 RAYBRIG NSXが 1分21秒732を出して、早くも昨日のトップタイムを上回った。 セッションが残り30分となった頃、No.64 Mobil 1 NSXが20周目で21秒250をマー ク。残り15分となった頃、No.36 カストロール・トムス・スープラの関谷正徳が30 周目に21秒485とNSXに迫る2番手のタイムを叩き出す。また、今回がシェイクダウ ンとなる'99仕様のスープラを駆るNo.39 デンソーサードスープラGTの影山正彦が、 21秒644と3番手のタイムを出した。 GT300クラスは、ラスト30分で、トップはNo.25 モモコルセ・アペックスMR 2が21 周目に出した26秒920。2番手はNo.81 ダイシンシルビアの福山英朗が17周目にマー クした27秒692となる。3番手はNo.77 クスコスバルインプレッサの28秒573。残り 15分ではNo.81 ダイシンシルビアの福山がさらに27秒169とアップしてトップを保 ち、No.77 クスコスバルインプレッサも28秒410と順位に変動はないものそれぞれ タイムを更新した。 SESSION 4(晴れ、気温15度/路温25度、ドライ) 午後のセッションは、予定通り12時30分から開始。開始30分時点で、No.100 RAYBRIG NSXが1分21秒461を出す。2番手もNSXのNo.64 Mobil 1 NSXが続くが、No. 16 Castrol無限NSXはエンジントラブルから午後の走行を取りやめた。 開始1時間の時点で、トップは22周目に1分21秒125へとさらにタイムを上げた No.100 RAYBRIG NSXだった。続く2番手も変わらずNo.64 Mobil 1 NSXで21秒501。 3番手はNo.36 カストロール・トムス・スープラで、No.36は残り30分で22秒183と コンマ5秒ほど詰めてきた。残り10分でもトップ2は変わらず。だが3番手には、 No.39 デンソーサードスープラGTが33周目に21秒573を出して浮上。この後タイム アップはなく、2日間のテストはNSXがトップタイムを守った結果になった。 GT300では、セッション残り60分の13時30分過ぎでNo.15 ザナヴィARTAシルビア が22周目にマークした27秒543がトップタイム。No.25 モモコルセ・アペックスMR2 が27秒598。No.81 ダイシンシルビアは3周目で27秒650を出した。そして、残り30 分でもトップ3のタイムに変化はなく、このままSUGOでのテストを終了した。 No.100 RAYBRIG NSX(2日目総合1位/テスト総合1位) 飯田章「1分20秒6の去年のポールタイムより遅い。300クラスに引っかかったし、 路面があんまり良いコンディションにならなかった。スリッピーで、風も強かった しね。思った以上にパフォーマンスがなかった。スープラの99は速いっすね。SUGO は良いレースになるんじゃないかな」 No.36 カストロール・トムス・スープラ(2日目午前2位/テスト総合3位) 黒澤琢弥「昨日は、ボクがアタックしたけどタイミングでポジションが変わったと 思う。最後に路面が乾きだして、行った人と行かなかった人があった。関谷さんも 言ってたけど、今日は走っての2番手で、まだよくなると思う。ミシュランとの相 性を探しているところだけど、アンダー傾向が直ればね」 No.15 ザナヴィARTAシルビア(GT300 2日目午後1位/テスト総合2位) 土屋武士「やっとトラブルが解消されたんですよ。昨日のスピンもなんだかわから ないし、考えるのもやめようということにしたんです。実質今日走って、やっとセッ ティングができたというところで、仕上がりは70%ぐらいですかね。そこから上が 難しいんで、10歩の階段に例えるとやっと2段目ぐらいかな。(もうすぐ富士なの で)レースはレースできちんとやって、70%をそれからどこまで仕上げられるかで す。やりたいことはまだまだありますから、限られた走行時間の中でやるのが課題 ですね」 ☆テスト総合タイム 4月13,14日 スポーツランドSUGO(3.704km) 天候:13日 AM:曇/ウエット>ドライ PM:曇/ウェット>ドライ 14日 AM:晴/ドライ PM:晴/ドライ Time Po No Car/Driver 4/13 AM 4/13 PM 4/14 AM 4/14 PM -------------------------------------------------------------------------- [GT500] 1 100 RAYBRIG NSX 1'23.034 1'27.168 1'21.732 1'21.125* 高橋国光/飯田 章 2 64 Mobil 1 NSX 1'22.849 1'21.984 1'21.250* 1'21.501 山西康司/T.コロネル 3 36 カストロール・トムス・スープラ 1'23.756 1'23.274 1'21.485* 1'22.183 関谷正徳/黒澤琢弥 4 39 デンソーサードスープラGT 1'29.310 1'24.166 1'21.644 1'21.573* 土屋圭市/影山正彦 5 32 cdma Oneセルモスープラ 1'25.176 1'25.509 1'22.181* 1'22.535 木下隆之/近藤真彦 6 30 綜警McLaren GTR 1'26.017 1'25.750 1'22.326* 1'22.804 山田洋二/岡田秀樹 7 12 カルソニックスカイライン 1'23.085 1'23.728 1'22.451* 1'22.850 星野一義/影山正美 8 18 Castrol無限NSX 1'22.894 1'22.725* 1'24.205 - 中子 修/道上 龍 9 35 マツモトキヨシ・トムススープラ 1'24.133 1'24.630 1'22.757* 1'23.201 山路慎一/P-H.ラファネル 10 1 ペンズオイル・ニスモGTR 1'23.922 1'24.724 1'23.456 1'23.329* E.コマス/A.オロフソン 11 55 STPアドバンタイサンバイパー 1'26.196 1'33.237 1'23.620* 1'24.640 松田秀士/田嶋栄一 12 2 ARTAゼクセルスカイライン 1'23.705 1'24.122 - - 鈴木亜久里/M.クルム 13 88 ノマドディアブロGT-1 1'27.644 1'35.635 - - 和田 久/古谷直広 [GT300] 1 25 モモコルセ・アペックスMR2 1'32.741 1'28.961 1'26.920* 1'27.598 新田守男/高木真一 2 15 ザナヴィARTAシルビア - 1'33.277 1'28.504 1'27.075* 土屋武士/井出有治 3 81 ダイシンシルビア 1'30.944 1'32.883 1'27.169* 1'27.650 福山英朗/大八木信行 4 77 クスコスバルインプレッサ 1'30.262 1'37.666 1'28.054 1'27.863* 小林且雄/谷川達也 5 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 1'29.061 1'30.912 1'28.551 1'28.248* 松本晴彦/山野哲也 6 19 ウエッズスポーツセリカ 1'35.478 1'29.291 1'29.071 1'28.273* 織戸 学/原 貴彦 7 61 テイボン・トランピオ・FTO 1'30.420 1'32.985 1'28.589* 1'30.400 中谷明彦/ラルフ・ファーマン 8 10 アビリティ・マリオポルシェ 1'30.610 1'31.262 1'29.174 1'29.100* 麻生英彦/檜井保孝 9 14 ホイールショップアルタシルビア 1'32.077 1'32.975 1'30.961 1'30.102* 古在哲雄/小宮延雄 10 26 TAISANポルシェRSR 1'39.096 1'39.988 1'30.266* 1'31.914 須賀宏明/D.マラガムワ 11 11 I.A Tecシルビア 2'04.947 1'50.459* 2'09.638 - 袖山誠一/中村善州 ○タイムの後の*印はトータルのベストタイム ○この表のドライバー名はチームからの登録からのもので当日走行した 選手とは限りません。今回のドライバーが第3戦出場とは限りません。 以上 GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =