全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.4/1

                    AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
                       1998  GT INSIDE REPORT
   Round 4 JAPAN SPECIAL GT-CUP                                7 Aug. '98
   Preview Report                 プレビューレポート            FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第4戦富士 JAPAN SPECIAL GT-CUP(8/8,9)


NSX、悲願の初勝利なるのか?
荒れる富士は、今年もあるのか。波乱のキーはスープラ!?

 97年GTCは全7戦で行われる予定だった。内2回行われるのは、ここ富士だけだ。
しかし、去る5月の第2戦は悪天候のために決勝レースは中止となってしまった。
この結果、シリーズのレース数は6戦となり、この第4戦富士が折り返しポイント
となった。それだけにこの1戦は単なる1戦以上の価値のある。しかも、富士の
レースは"荒れる"というのがここ最近の傾向なのだ。

 さる7月8、9日に行われた富士での合同テストでもNSXが上位タイムを独占して
いた。特にNo.64 Mobil1 NSXのトム・コロネルとこのところ心境著しいNo.16 
Castorl無限NSXの道上龍は要注意。そして、このテストではいまひとつセットが決
まらなかったが、今一番速くNSXを走らせる男No.100 RAYBRIG NSXの飯田章という
この3人からポール・シッターが出ることは間違えないと言っていい。ところがで
はレースの勝者はとなると、全く予想がつかない。序盤は天気がどうであれこの3
人3台がリードするだろうが、これまでもことごとくトラブルやアクシデントで勝
機を逸している。先の富士テストでもNSX勢はみなどこかにトラブルを抱えていた。
ましてや"荒れる"富士だ。NSXが勝つとすれば、思いの外スローなペースで落ち着
いたレース展開になり上位に3台が残った時だろう。
 では、"荒れた"らどこが来るのだろうか? ここまで2戦を連勝しているNo.23
ペンズオイル・ニスモGT-Rはこの勝利と引き替えに100kgという過大なウエイトハ
ンデを背負うことになった。この条件では、相当"荒れ"なくては勝利は無理だろう。
チームとしては確実に中団をキープしてあわよくば表彰台を得てチャンピオンシッ
プを有利にしようとするだろう。となればスカイラインでは、No.2ZEXELスカイラ
インか。いや、ここで推したいのはNo.3ユニシアジェックススカイラインだ。『振
り向けば長谷見さん』という超ベテラン長谷見昌弘ならではの走りと、このところ
速さが板に付いてきた田中哲也のコンビは非常にレベルが高い。しかも、先のテス
トではスカイライン勢トップの6番手のタイムを出している。
 しかし、本当に面白い存在になりそうなのがスープラだろう。先のテストではNo.
39デンソーサードスープラGTがNSXの上位独占を阻止して3番手に食い込んでいる。
また、No.36FK/マッシモセルモスープラも常に上位だ。適度に"荒れ"ればスープラ
勢が上位を占める可能性もないとは言えない。そして、雨ならNo.36カストロール・
トムス・スープラに注目だ。この他、第3戦仙台で9位入賞を果たし、ディアブロ
としては初ポイントを挙げたNo.88ウェディングディアブロGT1も興味深い存在だ
し、富士のストレートをパワーに任せてかっ飛ぶNo.55タイサンアドバンバイパーも
ぜひその目と耳で味わって欲しいマシンだ。


GT300はF3ボーイズ対決に注目!
パワーならテイボン・トランピオFTOが来るか?!
 中止ではあったが、前回第2戦は24台という大量エントリーだったが、今回は更
に増えて25台が予定(7/23現在)されている。クルマのパワー差も少ないGT300だけ
に一層の混戦が予想される。だが、その中で有力な武器を得たのがNo.44 アッペク
スモモコルセMR2だ。今GT300で間違いなく一番速い男、新田守男のセカンドとして
今季全日本F3で活躍しているP.タンブレックが参加。7月28、29日と行われたツイ
ンリンクもてぎでのテストでは早くもトップタイムを叩き出すというパフォーマン
スを見せつけている。一方、連勝したNo.25つちやMR2もこのところ舘信吾が好調な
だけにF3を飛び出してGTCでも過激な対決が見られそうな予感がする。
 長い直線を持つ富士だけに、マシン的にはパワーのあるクルマが有利と言える。
そこで注目したいのがN.61テイボン・トランピオ・FTOだ。ストレートスピードで
は他車より一歩抜きん出ている。先の富士テストでも唯一の1分34秒台と非公式な
がらレコードを超えている。他にも幻の第2戦ポールシッターのNo.71シグマテック
911もパワー的には有利そうだ。そして、もう1台注目したいのがNo.7 RE雨宮マツ
モトキヨシRX7。第3戦仙台で久々の3位表彰台をゲットし、続く富士、もてぎで
のテストでも常に上位に顔を出している。今季導入したニューマシン、ニューエア
ロがようやく効果を発揮してきているようだ。
 第2戦は中止というだけでなく、スタート時のアクシデントという後味の悪さを
残してしまった。それだけにドライバー、チーム・スタッフはじめGTC関係者すべ
てがこの第4戦への意気込みは相当なものだ。いい意味で"荒れた"レースで観客の
度肝を抜くスカッとしたレースを期待したい。


☆NEWS
第4戦富士に98ル・マンを快走したニッサンR390が登場!
レーシング・トラックのデモランも予定

 GTC第4戦には、今年のル・マン24時間耐久レースで3位に入賞を果たしたニッ
サンR390GT1が登場。グランドスタンド裏にて展示される。そして、決勝日のピッ
トウォーク時には、富士スピードウェイをデモ走行するという。日本では目にする
ことができない日本のGT1マシンを間近に堪能するチャンスだ。
 また、ヨーロッパでは人気の大型トラックのヘッド部分をレーシングマシンによ
るデモラン(9日ピットウォーク時)も予定されている。これは関東圏では初登
場で、大馬力の迫力ある走りをぜひ堪能してほしい。この他、GTC恒例の各エント
ラント・ガレージの公道チューニングカーによるデモランなど、第4戦富士 JAPAN
 SPECIAL GT-CUPでは多彩な行事が予定されている。


                      Report by GTインサイドレポート班



☆'98AUTOBACS CUP GTC第4戦富士 エントリーリスト
[GT500] 21台
No. マシン              ドライバー                      エントラント     タイヤ
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 2  ZEXELスカイライン          鈴木亜久里   影山正彦          NISMO             BS
 3  ユニシアジェックススカイライン     長谷見昌弘   田中哲也          ハセミ・モータースポーツ     BS
 5  5ZIGEN SUPRA         マーク・グーセン(B) 桧井保孝          TEAM 5ZIGEN       DL
 6  ESSO Tiger Supra     ピエール・ラファネル(F)   高木真一      INGING            BS
 8  FET SPORTS SUPRA     ワイン・ガードナー(AUS)  田中 実     TEAM POWER CRAFT  BS
12  カルソニックスカイライン         星野一義     黒澤琢弥          TEAM IMPUL        BS
13  エンドレスアドバンGTR      木下みつひろ 藤村満男          ENDLESS SPORTS    YH
16  Castrol無限NSX       中子 修     道上 龍          Castrol無限       BS
18  TAKATA童夢無限NSX    金石勝智     山本勝巳          童夢レーシングチーム     BS
23  ペンズオイル・ニスモGTR      エリック・コマス(F)  影山正美          NISMO             BS
30  綜警 PORSCHE         山田洋二     岡田秀樹          TEAM TAKE ONE     BS
36  カストロール・トムス・スープラ   関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
37  カストロール・トムス・スープラ   鈴木利男   ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
38  FK/マッシモセルモスープラ      竹内浩典   野田英樹          TOYOTA TEAM CERUMO  BS
39  デンソーサードスープラGT     土屋圭市   谷川達也            TOYOTA TEAM SARD  YH
50  ARTAスカイライン           本山 哲   土屋武士   AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS
55  STPタイサンバイパー        田嶋栄一   松田秀士      TEAM TAISAN with ADVAN  YH
64  Mobil1 NSX           山西康司   トム・コロネル(NL)   Mobil1 NAKAJIMA RACING  BS
88  ウェディングディアブロGT1   和田 久   古谷直広            JLOC              DL
100 RAYBRIG NSX          高橋国光   飯田 章      チーム国光 with MOONCRAFT  BS
777 バルボリンディアブロDL     和田孝夫   杉山正巳            TEAM VALVOLINE    DL

[GT300] 26台
No. マシン              ドライバー                      エントラント     タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
 7  RE雨宮マツモトキヨシRX7     山路慎一   松本晴彦            RE雨宮レーシング      DL
 9  スペックス大黒屋ぽるしぇ 羽根幸浩   河野尚裕            TEAM大黒屋        DL
10  アビリティポルシェ993GT2    麻生英彦   石川 朗             アビリティ            YH
11  ムラウチカメイスカイライン        石森浩元   三浦雄一          エムファクトリーレーシングクラブ  BS
15  ザナヴィシルビア          近藤真彦   青木孝行            NISMO             YH
17  東京科芸専:REロードスター   野上敏彦  細野智行      KAGEISEN RACING TEAM   DL
18  ウェッズスポーツセリカ     織戸 学  マッシミリアーノ・アンジェレッリ(I)  RACING PROJECT BANDOH YH
21  ダンロップ-BP-BMW       一ツ山康    加藤寛規         HITOTSUYAMA RACING   DL
24  ヒラノモータースポーツR32M     平野敏行   染葉輝彦            ヒラノモータースポーツ      YH
25  つちやMR2            鈴木恵一   舘 信吾   TEAM TAISAN Jr. WITHつちや YH
44  アペックスDLモモコルセMR2     新田守男   ピーター・タンブレック(GB)   アペックス            DL
51  コブラポルシェ            石原将光   池谷勝則            コブラレーシングチーム     YH
60  TOYOTA CAVALIER      佐藤久実   長島正興            KRAFT             DL
61  ライボン・トランピオ・FTO     中谷明彦   原 貴彦             チーム・ライボン・ラリーアート  TY
70  外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三  パトリック・バン・スクート(B) TEAM GAIKOKUYA  DL
71  シグマテック911           星野 薫    城内政樹            シグマテックレーシングチーム  DL
72  オークラRX7          マーク・ポーター(NZ)  片山義美        オークラロータリーレーシング   YH
77  クスコスバルインプレッサ       小林且雄   玉井秀幸            クスコレーシング         YH
79  ナックウエストシルビア         杉山正典   青柳裕易            NAC WEST          DL
81  ダイシンダンロップシルビア    福山英朗   大八木信行          TEAM DAISHIN      DL
91  コーセイ&バーディー・セリカ     松永雅博   藤原靖久            ファーストレーシングチーム    YH
117 ホイールショップALTA・RX-7   深沢寿裕   古在哲雄            アルタレーシングチーム      DL
280 ADVANタルガスポーツNSX    大城 一   鈴木 守     NSX DREAM28 COMPETITION  YH
355 イエローマジックF355GT      須賀宏明   大井貴之            YELLOW MAGIC      YH
910 ナインテンポルシェ           余郷 敦   小林正吾            910 RACING        DL
911 ナインテンPCJポルシェ        高橋規一   中島廣高            910 RACING        DL

●エントリーは変更される可能性があります。



◎第4戦富士チケット購入のご案内
 各種前売り券、好評発売中!!
 下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください

【入場料金】
前売り入場券 ●大人:5,250円●ペア:9,450円(土日2日間有効)
決勝当日券  ●大人:6,000円●中小学生:無料
予選当日券  ●大人:3,000円●中小学生:無料
パドックパス ●前売:15,000円(入場料込)●当日:10,000円(2日有効/入場料別)
駐車料金   ●4輪:1,000円●2輪:500円(当日のみ有効)

【チケット発売所】
チケットぴあ(03-5237-9999)/チケットセゾン(03-5990-9999)/
CNプレイガイド(03-5802-9999)/ローソン(関東地区)/
レーシングチケットセンター/赤木屋プレイガイド/丸井チケットぴあ/
神奈川交通営業所/富士スピードウエイ/Mr.クラフト(東京・恵比寿)/
NISMO(東京・大森)/IMPAL(東京・三鷹)/TOM'S(御殿場)他
*一部で取り扱っていないチケットもあります。

【お問い合わせ】
チケットインフォメーションダイアル(TEL:03-3409-2365/平日10:00-17:00)まで。
富士スピードウェイ(TEL 03-3216-5611)


☆タイムスケジュール
 8月7日 練習走行
   GTフリー走行1回目  9:10~10:30
   GTフリー走行2回目 13:00~14:20
   GTフリー走行3回目 15:20~16:40
 8月8日 公式予選
   GT予選1回目    10:30~11:30
   C/SNC予選      11:50~12:10
   マーチK11予選    12:30~12:50
   GT予選2回目    14:40~15:40
   F4予選       16:00~16:20
 8月9日 決勝レース
   GTフリー走行     8:30~ 9:00
   C/SNC決勝       9:35~10:00(12周)
   マーチK11決勝    10:35~11:00(10周)
   ピットウォーク   11:10~12:10
   F4決勝       12:35~13:05(15周)
   GTウォームアップ  13:25~13:33
   GT決勝スタート   14:20~  56周(終了予定16:10)


☆テレビ放送
 8月22日(土)16:00~17:15
 テレビ東京系全国6局ネット
 テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
 ティー・エックス・エヌ九州   *テレビ静岡でも放送予定

以上
                       GTアソシエイション事務局
                        GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


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