Formula Nippon

FN:第4戦岡山決勝 デュバルが1年9ヶ月ぶりに優勝!松田は無念のリタイヤ!

6月8日、岡山国際サーキットで行われた全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦の決勝は、#31ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)が今季初優勝。
開幕3連勝を達成し、ここでもポールポジションからスタートした#1松田次生はまさかのトラブルでリタイヤに終わった。
2位には#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、3位には#20平手晃平(TP Checker IMPUL)が入った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:14,000人)

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第4戦決勝は午後2時30分スタート。
ポールポジションの松田がホールショットを決め、予選2番手の#32小暮卓史を従えてオープニングラップを駆け抜けた。
3番手には予選4番手のロッテラーが上がってきた。

ところがここで2番手の小暮にドライブスルーペナルティが下される。
小暮はサイティングラップでのピットレーン速度違反を犯していたのだ。
このため、小暮は4周終わりで予定外のピットインを強いられ、最後尾に後退してしまった。
懸命に追い上げる小暮だったが、20周目にルーティンストップを行った際、ピット作業違反をとられて再びドライブスルーペナルティを課せられてしまい、結局9位でこのレースを終えることとなった。

その2周後、今度は松田が右リヤに違和感を感じてピットイン。
19.3秒のピット作業の後、小暮の後ろでコースに復帰するが、ここからの松田のペースは一向に上がっていかない。
実は松田のクルマは右リヤに異常を抱えており、車軸側でホイールの位置決めをするピンが折れていたのだ。
そんな状況で苦しいドライブを続けていた松田だったが、結局50周でクルマを降りざるを得なくなった。
こうして開幕以来続いていた松田の連勝劇は終わった。

これでトップはアンドレ・ロッテラー、2番手に#8石浦宏明、デュバルが3番手となった。
デュバルは序盤から盛んに石浦にプレッシャーを掛けていくが、石浦も必死で抵抗する。
二人の一進一退のバトルはデュバルがピットストップを行う26周目まで続いた。

上位陣では比較的早めにピットに入ったデュバルを、チームスタッフは僅か14.2秒の作業時間で送り出す。
ここで得たアドバンテージと、ピットアウト後のハイペースの走りが功を奏し、31周目に石浦、32周目にロッテラーがピットストップを済ませたとき、デュバルはこの二人の前に位置することとなった。

ところがデュバルは33周目にピットレーンリミッターを誤作動させてしまい、まさかのスローダウン。
ラップタイムにして8秒をロスし、この間にすぐ後ろを走っていた本山の先行を許す。
19番手スタートながら序盤からファステストラップを更新する順調に順位を上げ、18周目にピットストップを済ませた本山は、トラブルに苦しむ松田を23周目のヘアピンで抜き去り、デュバルのすぐ後ろに迫っていたのだ。
40周終わりでロニー・クインタレッリがピットインしたことで本山はトップに立つが、42周目に2度目のピットイン。
本山は2ピット作戦だったのだ。
これでトップはデュバルのものに。
2番手にはロッテラー、3番手には平手が浮上した。

序盤2番手を走っていた石浦は31周目のルーティンストップの後、松田の後ろを走行していたが、サスペンショントラブルにより46周でレースを終えた。
チームメイトの本山も同じトラブルに見舞われ、60周でクルマを降りることになった。

こうした上位陣の相次ぐ脱落にも助けられ、デュバルは終盤15周をクルージングする余裕も見せてチェッカーを受け、自身通算3度目の勝利を手にした。
デュバルの優勝は2006年9月の第7戦スポーツランドSUGO以来1年9ヶ月ぶりだ。
またこれにより、ポイントランキングでも今回3位入賞の平手と同じ27ポイントで並び、3位となった。

フォーミュラニッポン第5戦は7月13日決勝。
この鈴鹿ラウンドは初めての2レース制で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum



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