Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿決勝 雨中の大逆転!デュバルが見事なオーバーテイクで新生鈴鹿を制す!!

2009年全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦の決勝が5月17日、鈴鹿サーキットで行われ、 予選3位からスタートした#31ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)がポールシッターの#2ブノワ・ トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)をレース中盤に抜き去り、2008年第6戦もてぎ依頼の優勝をものにした。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:12,000人)

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決勝レースは午後2時30分にフォーメーションラップを開始した。
F3第6戦の決勝が終わり、スタート進行が進むにつれて雨が強くなっていき、 コース上は昨日の予選と同じく完全なウェットコンディションとなり、全車ウェットタイヤでの走行となった。

ホールショットを決めたのはトレルイエ。
予選2番手の#36アンドレ・ロッテラーはイン側のラインをとったことが災いしてホイールスピンに見舞われ、デュバルの先行を許す。

一方、後方では#32小暮卓史と#48立川祐路がエンジンストール。マーシャルの手を借りて戦列には加わったが、 最後尾に後退してしまった。
小暮はその後トップグループをも凌ぐハイペースで猛然と追い上げたが、5周目のヘアピン立ち上がりで#7国本京佑に追突、 フロントウィングを失って予定外のピットストップを強いられた上、17周目には同じくヘアピンで立川に追突、 揃ってスピンアウトでグラベルにつかまってレースを終えた。

トップのトレルイエはレース序盤の8周目までに2位との差を3.7秒まで広げたが、 10周を過ぎた辺りからリヤタイヤの磨耗に苦しみ始め、徐々にデュバルに差を詰められるようになった。
デュバルは12周目、13周目とファステストラップを更新、17周を終える頃には両者の差は0.5秒にまで縮まってきた。
トレルイエも懸命にペースを上げ、序盤2分00秒台だったラップタイムを1分59秒台まで引きあげるが、デュバルのペースはさらに速く、 折り返し点となる22周をすぎてからはヘアピンやスプーン、130Rで何度も詰め寄られる。
懸命にデュバルを封じ込めにかかるトレルイエだったが、28周目の200R、通称「松ちゃんコーナー」でデュバルにインから並びかけられ、 ついにトップの座を明け渡すことになってしまった。

トップに躍り出たデュバルはさらにペースを上げて1分58秒台を連発、一方のトレルイエは29周終わりでピットイン。 タイヤ交換と給油を27秒で済ませてコースに飛び出していった。

デュバルのピットストップは31周目。
タイヤ無交換のスプラッシュ・アンド・ゴーで一気にトレルイエを突き放そうとしたナカジマ陣営だったが、 ここでデュバルが給油マンを撥ねてしまうアクシデントが。
幸い、メカニックに怪我はなく、デュバルは17秒足らずでピットアウトしていったが、あわや、という場面に場内は一瞬騒然となった。

アクシデントはあったものの、作業時間自体が短かったこともあり、デュバルはトレルイエの遥か前方でコースイン、 その後もコンスタントに1分58秒台で周回を重ね、最後は2位に20秒6もの大差を築いて43周を走り切り、 昨年8月のもてぎ戦以来の勝利を、改修後初の開催となる鈴鹿サーキットでもぎ取った。
トレルイエは2位に終わったものの、依然としてポイントリーダーの座を明け渡してはいない。
3位にはロッテラーが入り、ルーキー勢では#10塚越広大が5位で最上位となった。
なお、ディフェンディングチャンピオンの#1松田次生はレース序盤、4位争いを展開したが7周目の1コーナーでスピンアウトを喫し、 今回もノーポイントに終わっている。

次戦はツインリンクもてぎ。5月31日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI



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