(Photo:Motorsports@nifty)
井出有治(優勝) 「今日はフリー走行からクルマのバランスがすごく良かったです。スタートさえうまく いけば良いレースが出来ると思い、クラッチミートに集中して良いスタートが出来ました。 レースが進むうちに後が離れていったので、離せるだけ離してやろうと思ってプッシュし 続けました。予選の会見でも言ったんですけど、決勝でもミッションが入りにくかったの で、ギヤを傷めないよう気をつけて走りました。 正直まだ『勝った』という実感はありません。最初のコーナーにトップで入ったときは 『どうしよう?』と思ったぐらいで(笑)でもこれでチャンピオンの可能性も残りましたし 最後まで思い切り行きたいと思います」 リチャード・ライアン(2位) 「今日はいろんなことがありましたが、結果的には良いレースだったと思います。クルマ はベストな状態じゃなかったんですが、チャンピオン争いのことも考えて、確実にポイント を取れるように落ち着いて走りました。途中からロッテラーとの2位争いになりましたが、 彼は速かったのでミスをしないよう、特にブレーキングに気をつけて走りました。 最終戦の鈴鹿には自信があるので、楽しんでレースできると思います」 アンドレ・ロッテラー(3位) 「スタートが凄く悪くて、ジャンプスタートのペナルティまで受けてしまいました。自分 ではシグナルを良く見てから出たつもりなので、ジャンプスタートをしたという意識は なかったんですが、もしかしたらクラッチを離すタイミングが良くなかったのかもしれま せんね。ペナルティを受けてからは、最大限プッシュするだけでした。まさか上位に食い 込めるとは思ってなかったんですが、チームが『大丈夫だ』と言ってくれたので、それを 信じてプッシュしました」 星野一義(優勝チーム監督) 「スタート前のミーティングでレースのシミュレーションをみっちりやりました。ここは 抜きにくいコースなので、事前のシミュレーションが大事なんです。ファーストコーナー をトップで入るのはもっと大事ですけど、ね。その時点では、25、6周でピットに入るの がベストだと判断したんですが、それも他のドライバー次第なので、8周から10周で入る チームのタイムは常に気にして指示を出していました。あの無線のやり取りをテレビで流 したらきっと面白いと思いますよ。今回はチームのシミュレーションが当たったのと、井出 が指示通りチャンと走ったのが勝因で、自分では何もしていないのが現状なんですが、賞金 だけは僕がもらいますよ(笑)」