Japanese F3

F3第17戦決勝 大波乱! 優勝はリード、オリベイラがチャンピオンを決める!

 全日本F3選手権第17戦は10日、山口県のMINEサーキットで決勝を行い、途中降り出した雨のため次々とコースアウトするマシンが出るなか、予選5位のジョニー・リード(INGING F107)が優勝した。また、このレース3位に入ったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ZENTトムスF305)が選手権ポイントで2位につける中嶋一貴(TPDトムスF305)のリタイヤにより2005年F3選手権のシリーズチャンピオンを決めた。

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 MINEの天候は決勝開始前になっても曇りのまま、なんとかドライでのスタートを迎えた。フォーメーションラップを回って各車グリッドにつき、赤ランプのブラックアウトでスタート。ポールポジションのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ZENTトムスF305)がホイールスピンで出遅れるなか、素晴らしいスタートを決めたのが予選2位の中嶋一貴(TPDトムスF305)でトップで1コーナーに。2位には予選4位の武藤英紀(Honda・M-TEC F107)が上がり、オリベイラは3位に落ちた。以下、4位ジョニー・リード(INGING F107)、5位ロベルト・ストレイト(INGING)、6位パオロ・モンティン(ThreeBond)と続く。

 このまま各車周回を続けるが、3周を過ぎたあたりから突然コースに雨が落ちてきた。そして5周目の1コーナー。雨に濡れたトラックに足元をすくわれ、なんとトップグループ全車がコースアウト。後続も次々とグラベルに飛び出していく。各コーナーでもコースアウトするマシンが続出。大変なレースになってきた。

 6周を終わっての順位は、リードがトップ、2位武藤、3位はなんと予選10位の番場琢(DeODEOダラーラF305)だ。4位に横溝直輝(ThreeBond)、5位オリベイラ、6位嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF305)。中嶋はグラベル脱出に手間取り、周回遅れになってしまった。中嶋ノーポイントでオリベイラのチャンピンが確定するためこの時点でほぼオリベイラのシリーズチャンピン獲得が濃厚となった。

 5位のオリベイラは10周目に横溝を11周目に番場をかわして3位に上がる。そしてピットインしてレースに復帰していた中嶋が自身12周目の2コーナー立ち上がりでストップ。マシンを降りたためこの時点でオリベイラのチャンピオンが確定した。

 2位を走る武藤は14周目に4秒あったトップを走るリードとの差を徐々に詰め始める。17周目には2秒を切り、ファイナルラップ突入時点でその差は1秒。しかし僅かに届かず20周を走りきってリードが優勝。2位には武藤。3位チャンピオンを決めたオリベイラ。4位横溝、5位安岡秀徒(INGING F107)、6位ストレイト。

 7位はルーキー塚越広大(Honda・M-TEC F106)。オープニングラップでスピンを喫して最後尾まで落ちたが、雨が降り出すと誰よりも速く走り次々と前車をパス。その実力の片鱗を見せ付けた。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI (FMOTOR)



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