Formula Nippon

Fニッポン第5戦 Fニッポン 決勝


本山の猛追を振り切って完勝したライアン(Photo:K.Takeshita)

 フォーミュラニッポン第5戦は6日、鈴鹿サーキットで最終の決勝第2ヒートが行われ、ポールポジションからスタートしたリチャード・ライアン(DoCoMo DANDELION)が終始レースをリードし25周を走りきって優勝を飾った。2位はブノワ・トレルイエ(IMPUL)、3位には脇阪寿一(Team 22)が入った。

 フォーミュラニッポン決勝第1ヒート直前から小降りになった雨は午後から完全に上がり、上空からは薄日も差し、鈴鹿は蒸し暑い気候となってきた。コースも徐々に乾き、決勝第2ヒートはほぼドライコンディションで争われることになった。

 全車ドライタイヤを履きフォーメーションラップ1周を終えてグリッドにつく。シグナルが赤から青に変わりスタート。
 トップで1コーナーに飛び込んだのは、第1ヒート1位のリチャード・ライアン。2位に同3位のブノワト・レルイエ、3位が同2位の本山哲、4位同4位の土屋武士、5位に脇阪寿一、6位に松田次生。福田良はエンジンストールしピットに戻り再スタートするも最後尾に落ちる。1周目のシケインでは、3位の本山が僚友2位のトレルイエをかわし2位に。井出もここシケインでスピンし、順位を大きく落とす。
 2周目、立川祐路が松田をかわし6位に上がってきた。3位に落ちたトレルイエの背後に4位土屋が迫り激しくプッシュするも抜けず。
 4周目のシケインで土屋がトレルイエにアタック、しかし勢い余った土屋はスピンし再スタートするも順位を大きく落とす。
 6周目、本山がライアンの追撃を開始する。その差は2秒1。さらに7周目には1秒6、8周目1秒5。後方では松田を捉えた道上龍が6位に上がってきた。さらに道上は立川の背後に迫り激しくプッシュ。
 9周目、トップライアンと本山の差は1秒に。スピンで後方に沈んだ土屋はシケインで強引に小暮をかわし10位まで順位を回復してきた。道上も立川をかわし5位に。
 11周目、立川がヘアピンで後方を走る松田にプッシュされスピン。この場でリタイア。松田もピットインし、フロントウイングを交換して再スタート。
 12周目、金石年弘とアンドレ・ロッテラーが130Rで接触、金石はグラベルに押し出されクラッシュ。ロッテラーも足回りを壊したのかシケインで姿勢を崩しスピン。両者リタイヤとなった。
 13周目、本山とライアンの差は0秒3。3位は10秒遅れてトレルイエ、4位脇阪、5位道上、6位小暮卓史、7位土屋、8位服部尚貴、9位井出有治、10位五十嵐勇大。
 16周目、5位の道上が1コーナー入り口で4位の脇阪に仕掛けるが抜けず。さらにこの周のシケインでも道上がアウトから脇阪にかぶせるが失速し間隔が開くことに。
 17周目、1コーナー手前で8位を走ってた服部を井出がかわし8位に、服部は9位に落ちた。
 トップを走るライアンと本山の間隔は1秒前後で推移し、こう着状態に。しかし、21周目のスプーンで本山はライアンの背後に迫る。差は0秒5。22周目に0秒4、23周目に0秒3。
 24周目ヘアピンからスプーンにかけて本山がライアンの背後にぴたりとついた。トップ争いは最終ラップにもつれ込む。しかし、スプーン立ち上がりで本山がなんとスローダウン。ガス欠か?
 優勝は中盤からの本山哲のアタックを抑えきったリチャード・ライアン、シケイン手前でスローダウンしたブノワ・トレルイエがかろうじて2位、3位脇阪寿一、4位道上龍、5位土屋武士、6位小暮卓史の結果となった。

リチャード・ライアンはフォーミュラニッポン初優勝。また、彼の所属するチームDoCoMo DANDELIONも設立後初勝利を飾った。

2003年7月6日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:曇り/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2003/07/06) Race Result Weather:Cloudy Course:Dry
2003 Fomula Nippon Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
PNoDriverTeamLapTime
140リチャード・ライアンDoCoMo DANDELION250:46:28.098
220ブノワ・トレルイエIMPUL2526.041
322脇阪 寿一TEAM 222532.008
45道上 龍5ZIGEN2534.385
58土屋 武士LeMans2536.968
61小暮 卓史PIAA NAKAJIMA2538.314
712井出 有冶COSMO OIL CERUMO2542.794
841服部 尚貴DoCoMo DANDELION2552.313
94ドミニク・シュワガーOlympic KONDO2554.298
1010五十嵐 勇大TEAM NOVA2556.687
119黒澤 治樹PLANEX EBBRO NOVA2556.988
1228野田 英樹CARROZZERIA MOHN2558.300
136福田 良5ZIGEN251:26.296
1419本山 哲IMPUL241 Lap
1511松田 次生COSMO OIL CERUMO241 Lap
-------- 以上規定周回(22 Laps)完走 --------
-3立川 祐路Olympic KONDO1015 Laps
-*2アンドレ・ロッテラーPIAA NAKAJIMA1015 Laps
-7金石 年弘LeMans1015 Laps
  • シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: No.19 本山哲(TEAM INPUL) 1'50.454 6/24 189.27km/h
  • ペナルティ No.2 2003年全日本選手権フォーミュラニッポン統一規則29条9違反により、訓戒及び罰金3万円を課した。


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