スーパー耐久シリーズ2004 第5戦 「第11回十勝24時間レース」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■月日:2004年8月7-8日 ■場所:十勝スピードウェイ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■モバイルキャスト アドバンZが4連勝 総合でも3位でゴール! S耐第5戦の十勝24時間レースは、8月7~8日に北海道の十勝スピードウェイで開催 され、2台のフェアレディZが出場した。星野一樹/井出有治/柳田真孝/本山哲組の #245モバイルキャストアドバンZがクラス優勝を遂げ4連勝。総合でもクラス1のポ ルシェに続く3位となった。 また、優勝の30点を加えシリーズチャンピオンに王手をかけた。 いっぽう尾本直史/山田英二/竹中正信組の#23シーウェストダイシンアドバンZは、 アクシデントもありクラス6位だった。 今年で11回目を迎える十勝24時間レース、S耐35台と大型燃料タンクを持たないプ ロダクショングループ2台の計37台が参加。フェアレディZが区分されるクラス3に は8台の参加があった。 目下クラス3連勝でランキングトップの#245Zは総合18番グリッド、またランキング 2位の#23Zは、19番グリッドからのスタート。#245Zは井出、#23Zは尾本がスターター を担当。スタート直後から2台のZは順調に走り、1時間後にはトップ10までポジショ ンアップ。2台のZはほぼ同一ラップで快調に周回を重ねていった。 日も落ちてあたりが暗くなりサーキットは幻想的な雰囲気になった。 そして、アクシデントが2台のZを襲った。まず22時30分過ぎに#245Z柳田が1コーナー でコースアウトしてガードレールにヒット。しかし幸いにもダメージは小さく致命 的なものとはならなかった。 そして0時30分ごろに#23Zの竹中が単独でクラッシュ。レスキューカーで牽引され リペアエリアで修復を受けるが、すべての足回りを交換するなど作業に時間を要し クラス5位にドロップした。その後もアライメントが狂いクラス6位となるが、スピー ドも戻りゴールを目指した。 夜中の2時30分過ぎ、今度は#245Zが左のドライブシャフトを折ってピットイン。同 時にブレーキも交換し、この間に#83NSXがトップに立った。 6時過ぎ、クラストップの#83NSXがクラッシュしてリペアエリアに。これで#245Zが トップを奪回した。この時#245Zは総合4位に浮上。さらに総合3位のポルシェがト ラブルで遅れると、総合3位に浮上することになった。 陽が上った十勝には真夏の空が戻った。気温も急上昇して30℃をオーバー。そのよ うなクルマにもドライバーにも厳しい状況の中、#245Zは確実に周回を重ね最後は 歓喜の中、柳田が#245Zでクラス優勝と総合3位のチェッカーを受けた。#245Zはこ れで4連勝となり、チャンピオンに王手をかけた。#23Zも6位でチェッカーを受け、 貴重な9点を加算した。 ■星野一樹選手(#245モバイルキャストアドバンZ/クラス優勝) 「去年6時間しか乗らなかったんですが今年は8時間ぐらい乗ったのですごく長かっ たなって感じです。これで4連勝。総合3位はおまけです。 次も優勝して(チャンピオンを)決めたいし、この際残りを全部勝ってチャンピオン を取りたいです」 ■本山哲選手(#245モバイルキャストアドバンZ/クラス優勝) 「楽なレースではありませんでした。特に僕が乗ってたときの霧が深くて大変でし た。でもしっかりしたチームだし、トラブルの対処も早く素晴らしかった。1年 ぶりのS耐Zでしたがクルマの開発も進んでいてとても乗りやすかったですね」 ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。