全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第5戦 「JAPAN SPECIAL GT CUP」 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2003年8月3日 ■開催場所:富士スピードウェイ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■ザナヴィ ニスモGT-Rが僅差の2位 スカイラインGT-Rは、開幕より5戦連続で表彰台!! 「JAPAN SPECIAL GT CUP」決勝レースが8月3日富士スピードウェイで開催され、 本山哲/ミハエル・クルム組の#23ザナヴィ ニスモGT-Rがトップと僅か0.49秒 差の2位に入った。 決勝レースを前に、日産自動車のカルロス・ゴーン社長がサーキットに姿を現した。 ゴーン氏は3台のGT-Rドライバー一人一人に激励の言葉をかけていた。また、ゴー ン氏がグランドスタンドの日産応援席に向かって手を振ると、チームカラーの赤一 色となった応援席は大きな歓声とウェーブでそれに応えていた。 午後3時にスタートしたレースでは、10番グリッドから好スタートを切った#12 が僚友の#22GT-Rを抜いて9位に。4周目にはさらに#23GT-Rを抜いて8位となった。 しかし、9周目の第1コーナーへのアプローチで#22が#12をオーバーテイクした際 に接触。#12は、スピンしリアウィングを飛ばしてしまう。また、右リアタイヤも 傷つけ、修復のためピットに戻った。ダメージはサスペンションにも及んでおり、 復帰に多くの時間を割くこととなった。 #12との接触事故の後#22は15位まで順位を落としたが、その後挽回し10位まで 浮上したところでピットイン。リチャード・ライアンにバトンタッチし残り周回20 周ぐらいからペースを上げてポジションアップを図った。 47周目に#25スープラをかわして7位となったが、その周回のヘアピンでブレー キがロックし、減速しきれずにGT300車両のドアにノーズをヒット。その後、#37スー プラをとらえて6位となり、さらに5位の#36スープラも追ったが、ヘアピンでの 接触事故に対してペナルティが課せられ、ピットエンドで10秒のペナルティストッ プを実行、コースに戻ったがポジションは11位に。そのままチェッカーフラッグ を受けることとなった。 ミハエル・クルムが8位からスタートした#23ザナヴィ ニスモGT-Rは、12周目に は#25スープラを抜いて7位となる。さらに14周目に#35スープラを、16周目に #36スープラをパス、26周目には3位の#37スープラも抜いた。そのままピットイ ンし本山に交代したが、ニスモ得意の隙のないピットワークを終えてコースインす ると、それまでトップを走っていた#38スープラの前に割って入ることができた。 ここでスタンドの日産応援席は沸騰する。しかしアウトラップはタイヤが温まって いないため適切なグリップが得られず、#38に抜き返され、#18NSXにも先行を許す ことに。これで3位は確定かと誰もが感じていたが、逃げ切り体制に入っていた#38 スープラが最終ラップで突然ペースダウン。ヘアピンで#18と本山の#23がこれをか わして劇的な逆転を果たした。 ■決勝結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1 TAKATA童夢NSX #18 道上 龍 / セバスチャン・フィリップ 1:41'29"425 2 ザナヴィ ニスモ GT-R #23 本山 哲 / ミハエル・クルム -0"490 3 auセルモスープラ #38 竹内浩典 / 立川祐路 -5"541 4 エッソウルトラフロー スープラ #35 脇阪寿一 / 飯田 章 -6"026 5 WOODONE トムススープラ #36 土屋武士 / エリック・コマス -21"723 6 ZENT トムススープラ #1 黒澤琢弥 / マルコ・アピチェラ -30"876 7 デンソーサードスープラGT #39 ドミニク・シュワガー / 織戸 学 -39"223 8 G'ZOX-NSX #16 伊藤大輔 / トム・コロネル -44"469 9 Mobil 1 NSX #64 松田次生 / アンドレ・ロッテラー -47"157 10 プロジェクトμエスペリアスープラ #35 服部尚貴 / 脇阪薫一 -56"026 11 モチュールピットワーク GT-R #22 影山正美/リチャード・ライアン -1'03"356 33 カルソニックスカイライン #12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -12Laps ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。