コンディションが難しくなるほど、コートニーの速さは際立ってくる。(Photo:K.Takeshita)
悪天候によって日曜決勝となった全日本F3選手権第11戦は、PPの#7ジェームス・コート ニーが他を寄せ付けない速さで後続を突き放して優勝。同時に第12戦のポールポジシ ョンを獲得した。 2位にはスタートを決めた#4ロニ・クインタレッリ、3位には最後尾から追い上げた #32番場琢が入った。 昨日まで降っていた雨も上がり、コース上にはまだ濡れたところが残っているものの、 これからどんどん乾いていくと思われる。 しかし、空にはまだ分厚い雲がかかっている。 本来なら26日に行われる予定だった全日本F3選手権第11戦の決勝は、雨によるコース コンディション悪化で27日に順延となったため、急遽サポートレースの予定をずらし、 ヴィッツ東北シリーズの前に行われることとなった。周回数も当初の18週から13周に 短縮となった。 スタートはクインタレッリがホールショット。コートニーは出遅れたが、すぐさま1周 終わりのホームストレートでトップを取り返す。 クインタレッリの後方からはモンティンが猛然と追い上げており、2周目の馬の背手前 でゆうゆうと2位に浮上。しかしSPから最終コーナーにかけてはまだ濡れた部分が多く、 これに足をとられたモンティンはSPアウトでスピンアウト。必死でコース復帰を図る が、焦りからか激しくスピンを繰り返し、最後は最終コーナーイン側に後ろから刺さっ てリタイヤとなってしまった。タイトル争いを考えればこのミスは大きく響くことに なるものと思われる。これでモンティンの第12戦最後尾スタートが確定した。 これでクインタレッリが再び2位に返り咲くが、ベストタイムを連発するトップのコー トニーには周回ごとに引き離されてしまう。 その後方でもあちこちで接触やスピンが相次ぎ、これを上手くかわした#32番場琢が 最後尾グリッドから徐々に上位に進出、6周目に#19柴田裕吉を抜き去って遂に3位まで 登りつめてきた。 結局レースはコートニーが後続を21秒以上引き離して優勝。 2位にクインタレッリ、3位にはF3初表彰台となる番場が入った。 なお、この決勝結果がそのまま第12戦のスターティンググリッドとなる。
2003年7月27日 スポーツランドSUGO(宮城県) 決勝 天候:曇り/コース:セミウェット
第11戦決勝結果 -P.-No.-Driver------------------Car------Engine-----------Time-------Gap------ 1 7 ジェームス・コートニー D F302 TOYOTA 3S-GE 18'23.573 - 2 4 ロニ・クインタレッリ D F302 TOYOTA 3S-GE 45.486 21.913 3 32 番場 琢 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 46.369 22.796 4 36 片岡龍也 D F302 TOYOTA 3S-GE 47.549 23.976 5 19 柴田裕吉 D F302 TOYOTA 3S-GE 48.158 24.585 6 2 佐藤晋也 D F302 MUGEN MF204B 54.455 30.882 7 11 柴田裕紀 L-D F106 MUGEN MF204B 55.018 31.445 8 33 吉本大樹 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 12Lap 1Lap -----------------以上完走------------------------------------------------------ 9 * 8 小早川済瑠 D F302 TOYOTA 3S-GE 2Lap 10Lap 10 3 横溝直輝 D F303 TOYOTA 3S-GE 2Lap 11Lap 11 12 パオロ・モンティン D F303 NISSAN SR20VE 1Lap 12Lap ------------------------------------------------------------------------------- * No.8は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗提示区間でのコースアウト) により、訓戒および始末書提出のペナルティーを課した。 Fastest Lap #7ジェームス・コートニー 1'22.054(13Lap)