難しいコンディションを見事に井出が制した!
JGTC第4戦の第1レースは霧のためにスタートが遅れたため、当初の周回数より10周 短縮された20週で行われ、#12カルソニックスカイラインを駆る井出有治が4周目の ホームストレートで一気にトップに躍り出ると、そのまま後続を突き放してこの レースを制した。GT300はタイヤ選択が完全に命運を分けた格好で、スタート間際に スリックタイヤを選択した#3ハセミスポーツ・エンドレス・Zの柳田真孝が #55ECLIPSE タイサン ADVAN バイパーの木下孝之との熾烈なトップバトルを制した。 当初13時05分からスタートの予定だった第1レースは、サポートレース終了直後に 垂れ込めてきた濃霧のために進行が大幅に遅れたため、14時15分より予定周回数を 10周縮めた20周で行われることとなった。 この時点で雨は上がっており、コースはウェットだったためトップグループはインタ ーミディを選択したが、中にはレース中にコースが乾くことを予想してスリックを 選ぶチームもあった。 スタートでトップに立ったのは#38auセルモスープラ。しかし後方から#12カルソニック や#23ザナヴィのスカイライン勢が着実に順位を上げ、トップをうかがう位置までやってくる。 1周目を終えた時点での順位はトップau、2位#36WOODONE トムススープラ、3位#35プロ ジェクトμエスペリアスープラ、4位#25ADVAN スープラで、#12井出と#23本山が5位6位 で続き、さらに2周目で#25デュフォアをパスして4位5位に上がる。さらに井出は3周目 に#35服部を抜いて3位に上がると、その前で#36コマスに抜かれて2位に落ちていた #38竹内のテールに食らいつき、4周目のホームストレートで一気に2台のスープラを 抜き去ってトップに立ち、そのままぐんぐんペースを上げて後続を突き放していった。 この辺りからコースが乾き始めていたためか、#36コマスはドライビングミスから大きく 後退すると、5周目終了でピットに飛び込み、スリックタイヤにチェンジ。この判断が 功を奏して#36WOODONEは7位まで挽回して第2レースを迎えることとなった。 レース中盤は2位以下が熾烈な順位争いを展開。レインセッティングが祟ってペース ダウンを余儀なくされた#38竹内を#22影山、#23本山が相次いでパス。さらには#22と #23がファイナルラップまで2位を争って接近戦を展開。このままスカイラインの1-2-3 体制でレースは終わるかに見えたが、スリックタイヤの選択が的中して終盤目覚しい ペースアップを果たしていた#39シュワガーが最終ラップで2位に躍り出てフィニッシュ。 3位に本山、影山は4位。 GT300は序盤PPの#19ウェッズスポーツCELICAがトップを快走するも、コースコンディ ションの変化に対応できず、次第に後退。11周目にスリックに交換するも、時既に 遅く11位でレースを終えた。 対照的にスリックを選択した#3ハセミスポーツZの柳田、#55タイサンバイパーの木下、 #81ダイシンシルビアの植松らが着実に上位に進出してきた。#3柳田と#55木下は何度 もトップを入れ替えながら走り続け、最後は#3柳田が競り勝ってトップでフィニッシュ した。
2003年7月13日 富士スピードウェイ(静岡県) 決勝第1レース 天候:曇り/コース:セミウェット
-P.-No.Cls-Car------------------------------Drivers-----Lap-GoalTime-(WH) 1 12 500 カルソニックスカイライン 井出 20 31'22.121(20) 2 39 500 デンソーサードスープラGT シュワガー 20 - 6.958(10) 3 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 20 - 7.406(90) 4 22 500 モチュールピットワークGT-R 影山 20 - 8.179(40) 5 62 500 VemacR&Dダンロップ350R 柴原 20 - 8.595 6 38 500 auセルモスープラ 竹内 20 - 16.404(30) 7 36 500 WOODONEトムススープラ コマス 20 - 17.015(50) 8 88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 WADA 20 - 19.142 9 1 500 エッソウルトラフロースープラ 飯田 20 - 23.763(110) 10 100 500 RAYBRIG NSX 加藤 20 - 28.048(10) 11 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部 20 - 28.551 12 18 500 TAKATA童夢NSX フィリップ 20 - 39.988 13 64 500 Mobil 1 NSX ロッテラー 20 - 40.338 14 16 500 G'ZOX無限NSX 伊藤 20 - 40.439(10) 15 8 500 ARTA NSX 金石 20 - 56.302 16 25 500 ADVAN スープラ デュフォア 20 -1'15.622(10) 17 76 500 イエローコーンマクラーレンGTR 田嶋 20 -1'28.289 18 37 500 ZENTトムススープラ 黒澤 19 - 1 Lap 19 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 柳田 19 - 1 Lap(35) 20 55 300 ECLIPSEタイサンADVANバイパー 木下 19 - 1 Lap 21 81 300 ダイシンADVANシルビア 植松 18 - 2 Laps 22 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田 18 - 2 Laps(30) 23* 51 300 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 加藤 18 - 2 Laps 24 71 300 シグマMR-S 澤 18 - 2 Laps 25 17 300 Kosei SPIRIT MR-S 長嶋 18 - 2 Laps 26 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 浅井 18 - 2 Laps(20) 27 5 300 BANPRESTO B-1マッハ号GT320R 玉中 18 - 2 Laps(30) 28 2 300 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋 18 - 2 Laps(10) 29 19 300 ウェッズスポーツCELICA 田中 18 - 2 Laps 30* 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 大井 18 - 2 Laps(10) 31 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 宮川 18 - 2 Laps 32 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 西澤 17 - 3 Laps(65) 33 43 300 ARTA Garaiya 新田 17 - 3 Laps(20) 34 70 300 外車の外国屋ダンロップポルシェ 清水 17 - 3 Laps 35 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林 17 - 3 Laps 36 9 300 正義の味方 覆面レーサーXMT 筒井 17 - 3 Laps(10) 37 111 300 ARKTECHダンロップGT3 飯島 17 - 3 Laps 38 15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本 17 - 3 Laps 39 69 300 FK/Massimo 外国屋 ADVAN GT3R 位高 17 - 3 Laps 40 34 300 DENTAIRE MR-S 西澤 17 - 3 Laps 41 31 300 RECKLESS MR-S 後藤 17 - 3 Laps(60) 42 10 300 レイジュン・ダンロップ GT-1 水谷 15 - 5 Laps 43 911 300 高見沢バイタルポイントGT3R 砂子 15 - 5 Laps -------------------------------------------------------------------------- WH:ウェイトハンデ(kg) Fastest Lap #36 WOODONEトムススープラ(E.コマス) 1'27.701 14/20 180.614km/h * No.7はピットレーン通過速度違反によりドライビングスルーペナルティ。 * No.51はH項違反(黄旗区間のスピン)によりドライビングスルーペナルティ。 ◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/