12月11日、スーパーフォーミュラの公式テスト1日目が、鈴鹿サーキットで行われ、午前は牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、午後のセッションは佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマークした。
テスト初日は、今シーズンのレギュラードライバーがドライブするチームが多かったが、そのなかでチームを変えての参加となったのが、トムスからKONDOとなった笹原右京(KONDO RACING)、KONDOからROOKIEとなった小高一斗(docomo business ROOKIE)の二人。
さらに、注目はSF復活を狙う関口雄飛(Kids com Team KCMG)だ。今季はチームのアドバイザーとして帯同していたが、初日ドライブのチャンスを得た。
今季NAKAJIMA Racingのリザーブドライバーとなっているイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)は、全セッションを走る予定で、山本尚貴の後任としてシートを得る可能性が高そうだ。同じく、去年に続いて参加の小出峻(San-Ei Gen with B-Max)も、全セッション走行予定で、来季のレギュラーはほぼ確実な状況だ。
また、2年ぶりのSFドライブとなるサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM'S)も来季からの復活を狙う。
さらに、インパルから参加の高星明誠(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、SFの開発ドライバーも務め、ルーキーというイメージはないが、SFに関してはルーキー枠に入り、全セッション参加予定だ。
■セッション1
5号車と6号車を交互にドライブした牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、自車の5号車で1分36秒743のトップタイム。6号車でも6位タイムをマークした。
2位以下は、65号車・佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、7号車福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、39号車・大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、38号車・阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)とお馴染みの顔ぶれが続いた。
8号車・関口はトップから0.476秒遅れの8位、64号車・フラガは11位、20号車・高星は16位、37号車・フェネストラズは17位だった。
■セッション2
前半は5、6号車を交互に乗り換えて走る牧野が、1、2位のタイムで独壇場のような状態だったが、90分経過時に12号車・三宅淳詞(ThreeBond Racing)が1分37秒211でトップに立つ。
この後、7号車・福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が1分37秒027、39号車・大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分37秒006と、トップタイムが塗り替えられる。
ここまでは序章のようで本格的なアタックは、西日がきつくなってきた残り5分から。
それまで中位にいた15号車・野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分36秒705でいきなりタイミングモニターの最上位に上がると、これを65号車・佐藤が1分36秒337で逆転。最後に5号車を駆る牧野が1分36秒417で佐藤に迫ったが、僅かに届かず。初日は佐藤がトップで終えた。
注目の関口は6位と速さを見せ、フラガは9位と、午前中より順位を上げた。
SFライツチャンピオンの50号車・小出峻(San-Ei Gen with B-Max)は、15位とまずまずの位置につけた。小出は3日間乗るため、今日は慣熟走行といったところだ。
明日12日も今日と同じく、午前10時から12時、午後2時から4時の走行が予定されている。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO