12月11日に行われたスーパーフォーミュラの公式テスト1日目に参加した関口雄飛(Kids com Team KCMG)。初日だけのドライブだったが、1回目8位(1分37秒219)、2回目6位(1分36秒947)と、1年のブランクを感じさせない走りで、レギュラードライバーに伍して好位置につけた。
しかし、関口自身はこの結果にはまったく満足はしていない。安定して走れなかったのには、やはり1年のブランクが影響しているという。
「厳しかったですね。もっと上に行けると思っていました。トラクションが足りなくて、午前、午後ともにニュータイヤでアタックの際にシケインで横を向いてしまい、午前はコンマ4秒、午後もそれなりにロスがありました。オーバー(傾向)のクルマでしたが、まとめきれなかったですね」
「やっぱりブランクが影響していると思います。どうしてもぎりぎりのところで止められなくて、スロットルコントロールの絶妙な塩梅が難しかったです」
とはいえ、コーチ(アドバイザー)を依頼した、理論派の佐々木大樹選手のサポートはかなり大きかったという。
「来てもらって本当に良かったと思います。ドライビングについて、(福住)仁嶺との走りを比較して、自分は止めすぎていたので、そこを的確に教えてくれたりして、感謝しています」
そして、午前はトップから0.476差、トヨタ勢トップから0.251差の8位、午後は、それぞれ0.610差、0.246差の6位という結果についての自己評価は……。
「タラレバはあまり言いたくありませんが、最終のミスがなければ午前、午後ともにトヨタ勢のトップは取れたと思います。やはり1年のブランクがあって感覚を掴みきれなかった部分があるのですが、まだまだイケると感じました。結果は残念だったものの、最低限の収穫はあった、というところです」
明日があれば、とタラレバを言いたくなるが、関口の与えられた走行は初日のみ。ただ、唯一無二のキャラクターとして、シリーズに戻ってほしいドライバーであることは間違いない。
Text & Photo: Shigeru KITAMICHI