2024年JAF地方選手権スーパーFJもてぎ・SUGOシリーズ第7戦において、里見乃亜代表率いるRiNoA Racing project「群馬トヨペットTeam RiNoA」は81号車のドライバー変更をアナウンス。伊藤愼之典の起用を発表した。(https://www.fmotor.jp/2024-super-fj-rinoa-racing-project-team-release)
伊藤は2021年に当時のもてぎシリーズのS-FJに参戦し、シリーズ2位の結果を出し、現在はスーパー耐久ST-4クラスを主戦場に戦っている。そんな伊藤がなぜ今回S-FJに戻ってきたのか、予選後本人にショートインタビューを行った。
――今回の参戦経緯は?
「代表の里見さんとは3年前はライバルだったのですが、あのシリーズ終わってから、話す機会があって仲良くなってつながりはありました。その中でドライバーが前回のレースでチームを離脱するという話があって『誰か乗る人いない? ドライバーいたら紹介して』というぐらいの話だったのですが、それなら僕出てみようかな、みたいな感じで(笑)。今回出ることになりました」
――3年ぶりに走った感触は?
「フォーミュラ自体はS-FJのあとFIA-F4をちょっとやりましたが、まる2年乗っていなくて、レースは3年ぶりくらいなので、ちょっと扱い方どうかな? みたいな感じで完璧に乗り切れていないな、というのが正直なところですが、もう次の決勝しかないので、とりあえずやり切ってこようかな、と思います」
――最近はハコ(S耐)をやってきて、フォーミュラの感覚はだいぶ違う?
「だいぶ違いますね。今はハコ車の方に慣れちゃっているので、フォーミュラは繊細な部分があるので、そこでまだ限界を引き出し切っていないなというのがあります」
――3年前に自分が追い回していたクルマに乗るのはどんな気分?
「ちょっと興味もありましたので乗ってみたいというのもありました。僕が前回乗っていたの10V(東京R&D RD10V)だったので、今度はS2(MYST KK-S2)なので『S2いいな』みたいな(笑)、そのイメージが大きいです」
――今回は1レースだけの参戦?
「今回だけです。来年S-FJに出るかと言われたらわからないですが(笑)、もっと上のカテゴリー目指して頑張ってみようと思っています」
――予選8番手、決勝の目標は?
「なんとか詰められる部分はまだあると思うので、ちょっとでも順位上げて帰ってこられれば、とは思います」
迎えた決勝では好スタートで前のマシンをパスして7位にポジションアップして第1コーナーへ。2周目から4周目までポジションを守ったが5周目に最後尾から怒涛の追い上げを見せていた小田優(Drago CORSE TAKE)にパスされ8位に後退。その後は中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)とのバトルで一時9位までポジションを落としたが、上位のアクシデントなどもあり順位を上げて、最終的に7位でフィニッシュ。マシンをゴールまで運んだ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA