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第5戦鈴鹿決勝 GT300クラスはJLOC Lamborghini GT3が優勝で逆転チャンピオンに輝く

GT300クラス優勝はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 2024オートバックスSUPER GT第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」の決勝が、12月8日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは、終盤の39周目にトップに立ったLamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、逃げ切って今季4勝目を飾り、逆転でチャンピオンに輝いた。

 2位には、僅かな可能性にかけ終盤までトップを走ったmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)。ランキングトップで最終戦を迎えたものの、最後に涙をのんだLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)は4位と、タイトルを争う3台が上位でフィニッシュするという見応えのあるレースだった。

 9月1日開催が台風の影響で延期となった当大会だが、12月の鈴鹿は寒いながらも天候には恵まれ、詰めかけた多くの観客が見守るなか、スタートを迎えた。

 注目は、最終戦までもつれたタイトル争い。65号車LEON AMG(84p)、88号車JLOC Lamb.(76p)、2号車muta GR86(65p)の3台に可能性が残っている。2号車は優勝が絶対条件と厳しい状況だが、今シーズン常に上位を争い、この3台で7戦中6勝を上げている。

 序盤は、ポールスタートの88号車JLOC Lamb.(元嶋)、61号車SUBARU BRZ (井口)、2号車muta GR86(平良)とグリッド順に続き、65号車LEON AMG(篠原)は10位とかなり苦しい位置でのレースを強いられていた。

 この流れを変えたのは、15周目から始まったピット作業。ドライバー交替とともにタイヤ交換をどうするかがポイントだったが、15周目に入った65号車はタイヤ無交換。18周目に入った88号車はリアタイヤのみ交換、そして、25周目まで引っ張って作業を行った2号車は無交換を選択した。

 全車がピット作業を終えた26周目には、2号車muta(堤)、31号車apr LC500h GT(小高)、88号車JLOC(小暮)、65号車(蒲生)と、タイトルを争う3台が約5秒間隔で上位に顔を揃えた。

 ここからは約20周のスプリントレースとなったが、88号車のペースが良く、コンスタントに2分0秒台をマークして、34周目には31号車を捕らえる。さらに3秒あったトップ2号車との差をあっという間に詰め、38周目のシケインで背後につけるとストレートで並走し、1コーナーでオーバーテイク。トップに立つとともに、2号車のチャンピオンの可能性を消し去った。

 残る8周は、88号車の独壇場。みるみる後続との差を広げ、最後は9秒という大差をつけ、タイトルを決める今季4勝目のチェッカーを受けた。1994年からランボルギーニで参戦を続けてきたJLOCにとっては初のタイトルとなった。

 2位に入ればチャンピオンの座を守ることのできた65号車LEON(蒲生)は、終盤必死に追い上げたが、4位からポジションを上げることはできず、涙をのんだ。

 これで2024シーズンのSUPER GT全日程が終了。天候に恵まれないことが多かったが、GT300クラスは、新たなGT3車両の参入により、ポテンシャルのある多彩な車種が揃い見応えのあるシーズンだった。

GT300クラスのスタートシーン

GT300クラス優勝はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

GT300クラス決勝2位はmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

GT300クラス決勝3位はapr LC500h GT(小高一斗/中村仁/根本悠生)

GT300クラス決勝4位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)

GT300クラス決勝5位はUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

GT300クラス決勝6位はD\'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)

GT300クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO


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