F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第1戦、第2戦富士公式予選 参戦3年目の小出峻が2戦連続ポールを達成

Bグループ予選: 第1戦、第2戦ともトップタイムの小出峻(HFDP RACING TEAM)

 FIA-F4選手権第1戦、第2戦の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、第1戦、第2戦ともに小出峻(HFDP RACING TEAM)がポールポジションを獲得した。

 2022年の開幕戦には過去最大の40台がエントリー。このうち14台がインディペンデントカップだ。このため公式予選はAとB二つのグループに分かれて各20分間で行われた。最速タイムを出したドライバーのいる組が奇数グリッド、もう一方の組が偶数グリットにつく。かつて30台を超えるエントリー台数を誇った全日本F3000選手権で行われたのと同様の方式だ。

Aグループ予選: 第1戦トップタイム、第2戦7位の西村和真(HFDP RACING TEAM)

 グループAの走行は午前7時55分より午前8時15分まで。天候は快晴だが、路面には所々濡れた箇所があり、各車慎重に周回を重ねながら徐々にペースを上げていくことになった。

 まずは西村和真(HFDP RACING TEAM)が3周目に1分49秒992、続いて4周目に1分47秒992を記録してトップに立ち、奥本隼士(Racing TEAM HERO'S)が1分48秒170で続く。

 西村は5周目に1分47秒812までタイムを縮めるが、その直後に岩澤優吾(BJ Racing F110)が1分47秒600でトップに立った。残り時間は10分を切ったところ。3番手には卜部和久(BJ Racing F110)が1分47秒855で続く。

 すかさず西村も6周目に1分47秒026を叩き出し、再びトップに。奥本が1分47秒438で2番手。小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が1分47秒519で続く。

 7周目に入ると、奥本が1分46秒770でトップに浮上。奥住慈英(ATEAM Buzz Racing)も1分47秒252で3番手に上がってきた。路面が乾き、温度も上がってきたことで、各ドライバーが相次いで好タイムを連発しはじめた。西村も9周目に1分46秒597を叩き出してトップを奪い返した。

 ところがA組の予選は残り5分を切ったところで赤旗中断になってしまう。

 100Rの立ち上がりで眞田拓海(SD-STYLE CSI-R F110)がクラッシュしたためだ。結局この赤旗をもってA組の走行は終了となった。ベストタイムトップは西村。セカンドベストでも西村は1分47秒026を記録していたが、この周でランオフエリアを走行していたと判定されて、このタイムは不採用となった。

 これによりセカンドベストトップは1分47秒350をマークした平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)のものとなった。平安山は今季初参戦。これまでは全日本カート選手権に参戦しており、最高峰のOKクラスで参戦初年度の2020年に年間4位、昨年は年間6位に入っているが、フォーミュラカーでのレースはこのFIA-F4が初めてだ。

Aグループ予選: 第1戦6位、第2戦トップタイムの平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)

 続いて午前8時25分より45分までB組の公式予選が行われた。路面コンディションが良くなったこともあり、B組のドライバーは序盤から積極的にアタックを開始する。

 まずは大滝拓也(Media Do影山Racing F110)が2周目にいきなり1分48秒616でトップに。小出峻(HFDP RACING TEAM)は1分48秒640、 荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も1分48秒828と続く。

 3周目には三井優介(HFDP RACING TEAM)が1分46秒820を記録。これを4周目に小出が上回り1分46秒432でトップに浮上する。三井も1分46秒446までタイムを縮め、荒川も1分46.863で続く。

 その後も小出は5周目に1分46秒197、8周目に1分45秒724と着実にタイムを縮め、9周目には1分45秒799とセカンドベストでもトップをキープして走行を終了。第1戦、第2戦ともにポールポジションから決勝に臨むこととなった。

 B組ベストタイム2番手は1分45秒838の荒川。セカンドベスト2番手は1分46秒006の伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)となり、それぞれ第1戦、第2戦で3番手からスタートすることになった。

 またインディペンデントカップは1分47秒245でB組トップのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)がポールポジション。1分47秒902でA組トップの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が2番手となった。

 第1戦決勝はこのあと午後1時50分より14周または30分間で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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